ノバセル株式会社は、東京都品川区に本社を構える企業で、代表取締役社長の田部正樹氏が指揮をとっています。同社は、ソフトウェアと専門人材の力を駆使し、マーケティングの民主化を目指しています。その中でも、テレビCMの効果を分析する「ノバセル トレンド」を利用し、2024年に放映されたテレビCMの指名検索スコアによるランキングを発表しました。
2024年は様々な新商品、ブランド、コンテンツが登場し、テレビCMを介して視聴者がどのような関心を持ち、WEB検索を行ったのかを調査することが可能です。このランキングでは、上位CMを詳細に分析し、2024年のトレンドを振り返ります。
ノバセルは、マーケティング成果の指標として「指名検索」を重視します。CM放送前後の数分間の指名検索数を放送量で割った「指名検索スコア」で評価し、このスコアが高い場合はCMによってブランド名が効果的に検索されたと見なされます。
以下に、さまざまなテレビCMの指名検索スコアを可視化した「ノバセルトレンド」に基づく、2024年に放映されたテレビCMの指名検索スコアランキングを示します。
この記事の目次
2024年 指名検索スコアが高いテレビCMランキング

指名検索スコアについて

ノバセルでは、テレビCMのインプレッションごとにおける指名検索ポイントを「指名検索スコア」と呼称しています。このスコアが高い場合、検索獲得効率が向上していることが示唆され、CMのクリエイティブや放送枠の評価に役立ちます。
1位:キノフィルムズ「あんのこと」
2024年6月7日に全国公開された映画「あんのこと」に関するテレビCMが見事に年間1位を獲得しました。河合優実さん、佐藤二朗さん、稲垣吾郎さんが出演し、「少女の壮絶な人生を綴った新聞記事」を基にした衝撃的な人間ドラマを告知し、CM内では物語の展開が気になる場面が描かれていました。
2位:BYD Auto Japan「BYD Auto Japan」
中国の人気電気自動車メーカー、BYD Auto Japanが2位に浮上しました。長澤まさみさんを起用したテレビCMは、日本市場向けのマーケティング戦略が功を奏し、国内でのブランド認知度向上に寄与しました。
3位:アース製薬「マモルーム」
ダニや蚊、ゴキブリなどの害虫対策商品として2023年に新たに発売された商品で、2024年春からの広告活動に注力しました。CMでは「寝る前にスイッチオン、それだけでゴキブリからマモルーム」というフレーズが印象に残り、多くの検索を促しました。
4位:LINEヤフー「LYPプレミアム」
LINE・Yahoo! JAPAN、PayPayによる新しい会員サービス「LYPプレミアム」のCMが4位に急上昇しました。アントニオ猪木さんの「燃える闘魂」に合わせてリズミカルに「LYPプレミアム」と繰り返したことで、「LYPで検索」という呼びかけが指名検索スコアを押し上げました。
5位:日本マクドナルド「マクドナルド」
年間を通じて多彩なCMを展開する「マクドナルド」ですが、その中の「三角チョコパイ おいもとキャラメル」と「三角チョコパイ 黒」のCMが5位にランクインしました。ENHYPENのNI-KIさんと5年連続出演の伊藤沙莉さんが共演し、三角チョコパイの歌に合わせたダンスが多くの注目を集めました。
総括
2024年に放送されたテレビCMでは、河合優実さんや伊藤沙莉さんなど話題の人々が多数出演し、電気自動車やリカバリーウェア、スマートライフジムなど新たな市場が上位にランクインしています。また、ノンアルコールビールや飲食店の期間限定キャンペーン、ポイントサービス、害虫対策商品といった多様な商品が視聴者の注目を集める結果となりました。
近年、テレビを「ながら視聴」するユーザーが増えており、CM放映前後の検索数を把握することで、社会のトレンドや関心の高さを理解することが可能です。
今後もノバセルは、視聴者が実際に行動に移したテレビCMに焦点をあて、より詳細なクリエイティブ分析や業界別のランキングに関するマーケティング情報を公開する方針です。
ノバセルについて
ノバセルは、誰もが確かな効果を理解し、マーケティングを活用できる社会を目指し、企業の成長に必要な多様なソリューションを展開する「マーケティングプラットフォーム」です。基盤には、ラクスルが6年間で30倍の売上を達成した事業ノウハウがあります。
レスポンスとしての「指名検索数」を主要な指標とし、デジタルマーケティング手法をテレビCMと効果的に組み合わせ、広告効果を可視化することで運用型テレビCM市場を切り拓いてきました。個別の判断やアナログ業務を排除し、業務効率を向上させることで無駄なコストを削減し、投資対効果を最大化するための多様なサービスを提供しています。
出典元:ノバセル株式会社プレスリリース