
株式会社フルバランス(東京・新宿区、代表取締役:原田 真緒)が、インターネットショッピングを利用する20代から30代の男女111名を対象に実施したECサイトに関するユーザー体験調査の結果が明らかになりました。
- 01|73.9%がモール型ECサイトと自社ECサイトを「使い分けている」との結果が出ました。
- 02|自社ECサイトとモール型ECサイトを使い分ける理由:自社ECは「ブランド独自のポイントを集めたい場合」(32.9%)、モール型ECは「価格重視の商品を購入する時」(57.3%)です。
- 03|自社ECサイト利用時の約7割が「ブランド/企業情報を閲覧」し、その中で約60%が「商品へのこだわり」に強い関心を示しています。
この記事の目次
■調査概要
- 調査名称:ECサイトにおけるユーザー体験調査
- 調査方法:IDEATECH提供の「リサピー®︎」に基づいたインターネット調査
- 調査期間:2024年12月23日〜同年12月24日
- 対象:過去1ヶ月内にインターネットで購入経験のある20代から30代の男女111名の有効回答
注釈:数値は端数処理されるため、合計100%にならない場合があります。
■73.9%が、モール型ECと自社ECを「使い分けている」と回答
「商品購入時にモール型ECサイト(Amazon、楽天市場など)と自社ECサイト(ブランドや企業の公式サイト)を使い分けますか?」との質問に対し、「使い分けている」との回答が73.9%、一方「使い分けていない」は25.2%でした。

・使い分けている:73.9%
・使い分けていない:25.2%
・わからない/答えられない:0.9%
■自社ECを選ぶ理由、「ブランド独自のポイントを貯めたい」など
使い分けていると回答した方に、「自社ECサイトでの購入を選ぶ理由は?」と尋ねたところ、「ブランド独自のポイントを貯めたい」が32.9%、「ギフト梱包を希望する」が31.7%、「ポイント還元を利用したい」が30.5%という結果となりました。

・ブランド独自のポイントを貯めたい:32.9%
・ギフト梱包を希望する:31.7%
・ポイント還元を利用したい:30.5%
その他には、支払い方法の希望や直接ブランドとのコミュニケーションを取りたい場合、限定商品の購入希望など多岐にわたる要因がありました。
特に「ブランド独自のポイントを貯めたい」というニーズには注目が必要です。
■モール型EC選択理由、「価格重視」が57.3%で最多
「モール型ECサイトを選ぶ理由は何ですか?」との質問には、「価格重視」との回答が57.3%で最も多く、「ポイント還元を活用したい」が39.0%、「複数商品をまとめて購入する場合」も同じく39.0%という結果が得られました。

・価格重視:57.3%
・モールのポイント還元を活用したい:39.0%
・複数商品をまとめて購入したい:39.0%
モール型ECサイトの利用者は価格を重視し、コストパフォーマンスが決定要因となっていることが示されています。
■自社EC利用時のブランド情報閲覧傾向
「自社ECサイトを利用する際、ブランドや企業の情報ページを閲覧しますか?」との問いに、「閲覧する」が25.3%、「時々閲覧する」が42.3%という結果となりました。

・閲覧する:25.3%
・時々閲覧する:42.3%
この行動から、ユーザーがブランドや企業に関する情報をどの程度意識しているかが浮き彫りになっています。
■興味のある内容の傾向
「特に興味がある内容は何ですか?」という質問に対し、「商品へのこだわり」が56.0%、「Aboutページ/私たちについて」が29.3%、「ブランドのストーリー・歴史」が28.0%との回答がありました。

・商品へのこだわり:56.0%
・Aboutページ:29.3%
・ブランドストーリー:28.0%
これにより、ブランドの物語や理念が消費者の購入意思に与える影響が重要であることがわかります。
■ECサイトに求める機能、決済機能が重要
「ECサイトに必ず備わっていてほしい機能は何ですか?」との質問に対し、「クレジットカード決済」が55.9%、「スマートフォン決済」が33.3%、「配送追跡機能」が24.3%という結果が返ってきました。

・クレジットカード決済:55.9%
・スマートフォン決済:33.3%
・配送追跡機能:24.3%
便利さを求める顧客のニーズが顕在化し、決済方法の多様性が顧客体験の向上に寄与しています。
■「あったらいい」と思う機能「画像の説明文表示」が37.8%
「ECサイトで「あったらいい」と思う機能は?」との問いには「画像の説明文表示」が37.8%を占め、次いで「キーボード操作のみ可能」が27.9%でした。

・画像の説明文表示:37.8%
・キーボード操作可能:27.9%
ユーザーの利便性を重視した機能は今後のサイト改善に資する参考となるでしょう。
■動画やAI機能の求める声も
「特にあったらいい機能があれば自由に教えてください」の問いに「動画・使用感」が29名から寄せられました。
このことから、商品の魅力を伝えるためには、視覚的な要素がますます重要になっていることが示唆されています。
■まとめ
この調査では、過去1ヶ月のECサイト利用者111名を対象に多様なユーザー体験についての実態が明らかになりました。73.9%が、目的に応じてモール型と自社ECサイトを「使い分けている」という結果から、使い分けの重要性が際立っています。また、自社ECサイトにおいては「ブランド独自のポイントを貯めたい」というニーズが際立っていることも浮かび上がりました。
最終的には、ECサイトの構築や運営においては品質やブランド価値の向上を図りながら、高い顧客体験を提供する戦略が求められます。
出典元:株式会社フルバランス