
株式会社エクスプラザ(本社:東京都港区、代表取締役:高橋 一生、以下「エクスプラザ」)と株式会社松尾研究所(本社:東京都文京区、代表取締役:川上 登福、以下「松尾研究所」)が資本業務提携を実施したと発表しました。この提携により、両社はAI技術を駆使したプロダクト開発を一層加速し、日本の生産性向上及びデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進に寄与することを目指しています。
この記事の目次
提携の背景

国内における生成AI市場は毎年平均47.2%の成長が予測されており、2030年までに1兆7,774億円に達する見込みです。この中で特に生成AIアプリケーションへの需要の高まりが期待されています(※)。
※ 一般社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)
エクスプラザは「プロダクトの力で豊かな暮らしをつくる」というミッションの下、生成AI活用のコンサルティングから開発までを網羅的にサポートする「EXPLAZA 生成AI Partner」や、コンテンツ生成AI「Mark」など、生成AIを効果的に社会に実装するための取り組みを行っています。生成AIに関する知見とともに、多くの企業のプロダクト開発やAI-DX推進にも注力しています。
松尾研究所は東京大学大学院工学系研究科松尾・岩澤研究室のビジョンを受け継ぎ、大学と企業、スタートアップ間での産学連携を推進するエコシステムの構築を目指して設立された企業であり、AI関連の豊富な知識と経験を有しています。
両社は自己の強みを融合させることで、AIを用いた新たなプロダクトの開発やDXの推進が可能になると考え、議論を重ねてきました。そして、その結果として以下の業務提携内容に合意に至りました。
提携内容
生成AIを含む先端技術に基づく新たなプロダクトやサービスの共同開発・運営

この提携は、両社が持つ技術力とプロダクト開発の能力を融合させ、AIを活用した新製品やサービスを共同で開発・運営することを目的としています。具体的な提携内容は以下の通りです。
(1) AI技術を用いたプロダクトの共同開発および運営
両社は、企業のニーズに応じて共同での開発・運営を行い、技術的な検証だけでなく、実際の社会実装を進めていきます。
(2) 松尾研究所のアドバイザリーによるエクスプラザのAIプロダクト開発およびDX推進の強化
エクスプラザが提供する生成AI関連のプロダクトに対し、松尾研究所の専門知識を活用することで、精度の高いAIモデルやAIアプリケーションを構築します。また、この提携により顧客企業の多様なニーズに応じたソリューションの提供が可能になり、事業拡大の基盤が強化されます。
(3) (1)(2)を見据えた協力体制の強化
将来の市場拡大を見据え、両社は組織体制を共同で強化します。採用活動にも協力し、高度な技術力を持つ人材を確保し、生成AI市場における競争力を向上させます。これにより、国内外でのプレゼンス向上が見込まれます。
各社からのコメント

株式会社エクスプラザ 代表取締役CEO 高橋 一生
AI市場が今後、日本経済において重要な役割を果たすと確信しています。この提携は、エクスプラザのプロダクト開発力と松尾研究所の先端技術を組み合わせて日本のDXを加速する重要なステップです。両社の強みを融合させ、新たな価値を生み出すことで、多くの企業や組織の課題を解決し、社会全体の生産性向上に貢献していきます。

株式会社松尾研究所 取締役 執行役員 AI開発事業 ディレクター 村上 将一氏
今回の出資は、株式会社松尾研究所としての初の取り組みです。AIの潜在能力を具体的に社会に届けるためには、現場理解とそれに即した実装が欠かせません。プロダクト開発の豊富な知見を有し、すでに協業実績のあるエクスプラザと、松尾研究所の先端技術の融合を実現し、ビジネス現場での実装を加速し日本のDXを推進していきたいと考えています。

株式会社松尾研究所 技術顧問 松尾 豊氏
松尾研究所は、AIに関する先端技術の社会実装を行っていますが、その実装をさらに加速し、広く多くの方々に届けるために、今回の協業は両者の強みが活かされる素晴らしい取り組みだと思います。エクスプラザ社のシステム開発と運用の技術力と、最先端のAI技術を組み合わせることで、より大きな社会的インパクトと新たな価値創造を実現することを期待しています。
出典元:株式会社エクスプラザ