2024年11月度のインターネット詐欺リポートが発表され、詐欺ウォール(R)が新たなデータ収集と調査結果を基に強化されました。本レポートでは、特にJCBのフィッシングサイトの増加に注目しています。

調査と収集データに基づく分析

■ JCBのフィッシングサイトが3倍に急増

前月比でJCBのフィッシングサイトが急増し、実数で3倍以上の増加を記録しています。不正アクセスの通知を名乗るメールが多く配信され、「ご利用履歴に不正が見つかり、アカウントが停止されました」との内容でログイン情報を詐取しようとしています。今年に入り、PayPayもフィッシングサイトランキングに10位で登場し、前月比約3倍となっており、金銭的利益を目的とした詐取が行われている状況です。

左)JCBのフィッシングサイト 右)PayPayのフィッシングサイト

※画像はフィッシング詐欺サイトのイメージであり、本文内容とは関係ありません。

■ 地方銀行のフィッシングサイトが増加傾向

12月の到来が迫る中、多くの地方銀行に対するフィッシングサイトが増加しています。現在、横浜銀行、四国銀行、広島銀行などの地方銀行が対象となっており、大手銀行が狙われることが多いですが、今後も他の銀行が標的になる可能性があるため、注意が必要です。

※画像はフィッシング詐欺サイトのイメージであり、本文内容とは関係ありません。

■ フィッシングサイトブランドランキング

11月の調査によると、報告件数が急増したJCBが1位を占めています。前月1位のメルカリは引き続き多くの報告があり安定的です。5位には新たに登場した楽天があり、報告数が10倍以上に増加しているため、注意が必要です。

■ フィッシングサイトカテゴリ別構成比

11月のデータから、JCB関連のフィッシングサイトの増加により、クレジットカード関連の構成比が上昇しています。また、国税庁のe-taxフィッシングサイトも増加傾向にあり、公的機関関連のフィッシングサイトの割合も高まっています。昨年末の報告数増加を考慮すると、特別な注意が求められます。

※5ポイント以上上昇したカテゴリは赤色の矢印になります。

※5ポイント以上減少したカテゴリは黄色の矢印になります

■ フィッシング詐欺防止のポイント

  1. 受信したメールやSMSに含まれるURLが正規のものかどうか確認する

    無闇にクリックせず、公式のブックマークやウェブ検索を利用して正規サイトへアクセスすることが重要です。

  2. 個人情報やクレジットカード番号を要求する連絡に警戒する

    クレジットカード会社は通常、個人情報を尋ねることはないため、特に注意が必要です。

  3. ログインIDとパスワードの使い回しを避ける

    異なるサービスに対しては異なるIDとパスワードを設定し、管理することが重要です。

  4. セキュリティソフトの導入を推奨します

    進化し続ける詐欺の手口に対抗するためには、セキュリティソフトの使用が求められます。

詐欺に対する意識を技術し、適切な対策を講じることが不可欠です。今後もネット犯罪から身を守るための対策が必要です。

■ 詐欺サイトの無料診断「詐欺サイトチェッカー」

現在増加中のインターネット詐欺に備え、「詐欺サイトチェッカー」を新たにスタートしました。このサービスでは、詐欺ウォールが収集した詐欺サイトのブラックリストに基づき、気になるサイトを無料でチェックすることができます。

詐欺ウォール利用者によるデータ検知の分析

■ 2024年11月 詐欺サイト検知率リポート

詐欺ウォールは、日本をターゲットにしたネット詐欺を防ぐためのセキュリティソフトで、独自の検知エンジンにより、高い詐欺サイト検知を実現しています。

BBソフトサービスが開発した詐欺ウォールでは、公的機関から収集した詐欺サイトのURLを用いて、詐欺サイトの検知率調査を定期的に実施しています。2024年11月の詐欺サイト検知率は97.1%であり、他のセキュリティ製品と比較しても高い水準です。

<検知率調査概要>

<調査期間>

2024年11月13日、15日

<調査対象URL>

公的機関が提供した詐欺サイトのURLを136件調査しました。

<調査結果>

■ 2024年11月 詐欺サイト検知数リポート

2024年11月には詐欺ウォールが12,404,173件の詐欺サイトを検知し、前月比802,929件の減少を示しました※。

※詐欺ウォールのバージョンは、Windows版:3.3.0 / macOS版:3.5.0 / Android版1.7.0 / iOS版3.2.0.4を使用したユーザーのアクセス数値を基にしています。

■ 11月度 詐欺ウォール利用者が遭遇した詐欺サイトの傾向

11月、詐欺ウォールを使用しているユーザーが直面したフィッシングサイトのTOP3は以下の通りです。実際の遭遇率と調査報告にはギャップがあります。

1位 Apple

※画像はフィッシング詐欺サイトのイメージであり、本文内容とは関係ありません。

11月にはAppleが1位にランクインしています。多くのユーザーが利用しているため、特に警戒が必要です。

2位 えきねっと

※画像はフィッシング詐欺サイトのイメージであり、本文内容とは関係ありません。

2位にはえきねっとが選ばれており、年末年始の移動需要が高まる時期で特に注意が求められます。

3位 JAバンク

※画像はフィッシング詐欺サイトのイメージであり、本文内容とは関係ありません。

3位のJAバンクは報告数が増加しており、引き続き注意が必要です。

※本記事における「詐欺ウォール」という名称は、関連製品ユーザー全体を対象とし、他の製品名称を使用しているユーザーも包含しています。

■ 「詐欺ウォール(R) / Internet SagiWall(TM)」について

詐欺ウォールは、日本人を標的としたネット詐欺を効果的にブロックするためのセキュリティソフトです。悪意のあるサイトへ不用意にアクセスした際でも、リアルタイムで内容を検査し、自動的にブロックします。ウイルス対策ソフトでは発見しづらい詐欺サイトも、独自のAI技術によって高い精度で検出可能です。パソコンやスマートフォンに不慣れな方でも簡単に操作ができ、サイバー犯罪の被害を未然に防ぎます。

※詐欺ウォール(R)は、iOS、macOS、Windows(R)、Android™版を提供しています。

コマースピックLINE公式アカウント

コマースピックメルマガ