LINEヤフー、BEENOSの株式公開買付けを発表—越境ECのシナジー効果を最大化

LINEヤフー株式会社(以下、LINEヤフー)は2024年12月19日、BEENOS株式会社(以下、BEENOS)の株式公開買付けの実施を決定したことを発表しました。この取引は、LINEヤフーのコマースビジネス機能を強化することを目的としています。

LINEヤフーとBEENOSの連携による展望

LINEヤフーは、BEENOSを完全子会社化することで、互換ECを中心とした新たなシナジーを実現するとのこと。これにより、LINEヤフーのコマース機能と、BEENOSのグローバルプラットフォームの知見を生かした協同マーケティングが行われる予定です。特に、タイなど東アジアで高い利用率を誇る「LINE」アプリと連携することで、海外ユーザーへのアプローチを強化し、顧客層の一層の拡大が期待されています。

BEENOSは、2008年より越境ECの黎明期に流通サービス「転送コム」を開始し、現在までに6,000社以上の企業を支援してきた実績を持っています。特に、子会社Buyeeが提供するサービスは、日本の商品と海外購入者を繋ぐ重要な役割を果たしており、今後もその規模拡大が見込まれるでしょう。

BEENOSの越境EC市場での取り組み

BEENOSは、越境ECの分野で先駆的な取り組みを行っており、その中核事業である「Buyee」は日本国内の商品と海外の購入者をつなぐ重要な役割を果たしています。本公開買付けを通じて、Buyeeが取り扱う商品の大幅な拡充が期待されており、LINEヤフーとの連携によりさらなる市場シェアの拡大を目指すとのこと。

また、BEENOSのエンターテインメント事業では、システムインフラの強化やLINEヤフーが展開する各種サービスとの連携を進め、ファンダムやアーティストとの結びつきを強固にする新たなサービス展開も検討されています。

本公開買付けを通じて、両社は互いの企業価値を継続的に向上させ、日本企業の海外展開と市場拡大を支援していくとのことです。

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