株式会社COUNTERWORKS(代表取締役CEO:三瓶 直樹、東京都港区に本社を置く)は、企業のマーケティング・宣伝担当者410名を対象に 「ポップアップストアに関する実態調査2024」を実施しました。

調査結果の要点

  1. 2025年に強化したいマーケティング施策において、1位が「WEB広告」、2位が「SNS運用」、そして「ポップアップストア」は3位に選ばれました。
  2. ポップアップストアの「認知度」は約80%で、「実施経験」は60%を超える結果となっています。
  3. ポップアップストア未経験者のうち「実施意向」は35%で、実施したくない理由として最も多いのは「効果の不確実性」です。
  4. ポップアップストア経験者の出店後の効果では、TOP3に「ブランドの認知向上」、「売上の向上」、「新規顧客の獲得」が挙げられます。「効果がない」と回答した人はわずか1%でした。

(1) 2025年に強化したいマーケティング施策に「ポップアップストア」がランクイン

この調査では、410人のマーケティング担当者に2025年により強化したい施策を尋ねたところ、最も多くの回答が寄せられたのは「WEB広告(39.5%)」で、続いて「SNS運用(31.2%)」、3位が「ポップアップストア(22.0%)」となりました。デジタルマーケティングの重要性が高まる中、オフラインの顧客接点を求めるニーズが持続的に増加していることが示されています。

マーケティング施策の調査結果

(2) ポップアップストアの「認知度」及び「実施経験」

次に、ポップアップストアに対する認知度を調査したところ、「聞いたことがあり、意味も理解している」という深い認知は54.6%、「聞いたことがある」と回答した人は23.4%で、両者を合わせると、約80%の人々がポップアップストアについて知っている結果となりました。

ポップアップストアの認知と経験

さらに、ポップアップストアに対する実施経験を尋ねた結果、「実施したことがある」という回答は65.9%で、マーケティング施策としてポップアップストアが広く行われていることがわかります。

ポップアップストアの実施経験

(3)未経験者のポップアップストア実施意向と懸念点

ポップアップストアを未経験の回答者に今後の実施意向を尋ねたところ、「実施してみたい」と答えた人は10.1%、「やや実施してみたい」は24.8%で、全体で35%近くが興味を示しました。しかし、「あまり実施したくない」と答えたのは10.1%、さらに「実施したくない」と答えたのは18.4%であり、実施に消極的な理由があることも明らかになりました。

ポップアップストアの実施意向

実施したくない理由として最も多かったのは「効果の不確実性(38.7%)」で、続いて「コストの問題(22.6%)」や「宣伝の負荷(19.4%)」が挙げられています。

懸念点について

(4)出店後のポップアップストアの効果

ポップアップストアを経験した方々に実際に出店した結果として挙げられた効果は、1位「ブランドの認知向上(52.1%)」、2位「売上の向上(39.8%)」、3位「新規顧客の獲得(35.1%)」でした。さらに、「テストマーケティング(25.1%)」や「SNSフォロワーの向上(25.6%)」といったデジタル施策による副次的な効果も見られることが確認されています。「効果がなかった」と回答した人は1%に過ぎません。

ポップアップストアの出店後の効果

SHOPCOUNTER MAGAZINE編集部の分析

今回の調査結果から、ポップアップストアはマーケティング担当者にとって「検討すべき戦略」から「定番の選択肢」に変わりつつあることが明らかになりました。

デジタルマーケティングが成熟する中で、オフラインの体験価値が再評価されている背景には、ポップアップストアが一時的な話題作りだけでなく、効果的なマーケティング戦略として確立されていることがあります。

ポップアップストアの重要な特性は、多様なマーケティング効果をもたらす点です。新たな顧客の獲得やブランドの認知度向上に加え、顧客との直接的な対話を通じて得られる製品開発のインサイトや、SNSでのUGC増加など、長期的なブランド構築に寄与しています。

調査結果に見られるように、ポップアップストアの未経験者の実施意向は着実に高まりを見せています。これを促進するためには、成功事例やノウハウをより具体的に共有することが不可欠です。

出典元:株式会社COUNTERWORKS調べ

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