GoogleのコアアップデートがSEO施策に与える影響についての調査結果が明らかになりました。リサーチは、コアアップデートによる実際の順位変動を受けたSEOの専門家を対象に行われ、その影響や対応策についての意見が集められました。調査では、順位変動への対応策や元の順位に戻るまでの時間、さらにコアアップデートに左右されずに重視すべき施策についてまとめられています。
最新のコアアップデートは2024年11月12日に発表されており、SEO施策における継続的な対応の重要性が増しています。これらの調査結果をもとに、今後のSEO施策に役立てていただければ幸いです。
この記事の目次
調査結果① Googleのコアアップデート時の順位変動について
調査の結果、最も多く寄せられた回答は「順位が少し上昇した」であり、全体の39.4％を占めています。その次に多かったのは「変わらない」という回答で、37.2％に達しました。これにより、コアアップデートによる影響を受けなかったサイトも多数存在していることがわかります。「順位が大きく上昇した」との回答は15.4％で、一部のサイトにおいてはこのアップデートが好影響をもたらしたことを示唆しています。一方で、「順位が少し下降した」という回答は5.3％、「順位が大きく下落した」のは2.7％でした。これは特定のサイトや業種がネガティブな影響を受けやすい可能性を示唆しています。
調査結果➁ サイトの分類について
※「順位が少し下降した」「順位が大きく下落した」と回答した方が対象です
サイトの分類に関する調査では、「サービスサイト」が最も多く46.7％を占める結果となりました。次いで「オウンドメディア」が33.3％、「データベース型サイト」が20％という結果が得られました。このデータは特にサービスサイトやオウンドメディアがGoogleコアアップデートの影響を受けやすいことを示しています。
調査結果➂ 元の順位に戻ったタイミング
※「順位が少し下降した」「順位が大きく下落した」と回答した方が対象です
調査結果によると、最も多い回答は「元に戻っていない」とされ、全体の40％を占めることがわかりました。次に多かったのは「3か月以内に回復した」で33.3％、続いて「6か月以内に回復した」が26.7％という結果となりました。このことは、一部のサイトではGoogleコアアップデートによる順位の下落が長引いている可能性を示しています。したがって、順位回復には、各サイトの状況に応じた継続的な対策が不可欠です。
調査結果④ 重要なSEO施策について
※複数選択可
調査結果から、最も重要視されているSEO施策は「コンテンツの定期的な更新」で、全体の44.2％を占めていることが判明しました。その後に続くのは「ユーザーニーズを満たしたコンテンツ作成」で42.6％、質の高いコンテンツを継続的に提供する重要性が際立っています。このことはGoogleコアアップデートに対して持続的な効果をもたらすために、ユーザーに対し価値を提供することが重要であることを示唆しています。
さらに「内部リンクの最適化」（20.2％）や「メタタグの最適化」（16.5％）などの技術的対策も上位にランクインし、サイト構造の最適化や検索エンジンへの正しいシグナル送信がSEOの持続的なパフォーマンス向上に寄与する要素とされています。また、「E-E-A-Tの向上」や「ドメインランクの向上」も挙げられており、サイトの信頼性や権威性が今後のSEO施策において重要であると考えられます。
まとめ
今回の調査から、GoogleコアアップデートがSEO施策に与える影響が多岐にわたることが明らかになりました。最も多い順位変動は「少し上昇」と「変わらない」であり、各サイトによって影響の度合いが異なることが確認されました。また、順位が下がったサイトの中でも「元に戻っていない」と回答した割合が高く、コアアップデート後の回復が難しいケースも見受けられます。
重要なSEO対策として「コンテンツの定期的な更新」や「ユーザーニーズを満たすコンテンツ作成」が選ばれ、長期的な効果を創出するための基盤作りが特に重視されています。
コアアップデートは定期的に行われるため、SEOの実務者は引き続き継続的に対策を講じることが必要であると言えるでしょう。
