株式会社mitoriz(本社:東京都港区、代表取締役社長:木名瀬博)が、消費者購買行動データサービス「Point of Buy®(以下、POB)」を利用し、3,009人の会員を対象に「冷凍食品に関する調査」を実施した結果について報告いたします。
冷凍食品市場が成長を見せる中、消費者が冷凍食品をどの程度消費しているか、購入する目的や人気の商品、さらには最近の冷凍食品の品質に関する意見を調査いたしました。
調査結果の要約
・冷凍食品を食べる頻度が最も高いのは「週に2~3回」で22.4%、週1回以上の消費者は54.5%に達しています。
・よく購入される冷凍食品は「餃子・焼売」で51.6%、次に「炒飯・ピラフ」「冷凍野菜」が続いています。
・冷凍食品の購入目的は「自宅での夕食」が60.3%と最も多く、次に「自宅での昼食」「お弁当」が続きます。
・冷凍食品を利用するシーンでは「時間が無くて調理できない時」が41.7%で最大です。
・最近の冷凍食品の進化を実感していると答えたのは64.4%で、特に「美味しさ」と感じる人が多数を占めています。
冷凍食品を食べる頻度について

「冷凍食品の消費頻度」を調査したところ、「週に2~3回」が最も多く22.4%でした。次いで「週に1回程度」が21.7%で、全体の54.5%が週に1回以上冷凍食品を利用していることが分かりました。特に60代以上の消費者では、週1回以上食べる人の割合が60%に達しています(図表1)。
購入する冷凍食品の傾向

「普段購入する冷凍食品」に関する結果では、「餃子・焼売」が51.6%の支持を受け、次に「炒飯・ピラフ」が41.6%、さらに「冷凍野菜」が40.8%となりました。「冷凍野菜」は全年代で人気が高いですが、特に20代以下での支持が目立ち、年齢が上がるにつれて順位が変動します。また、20代以下では「たこ焼き」が25.4%の支持を得ており、他の年代では上位に入っていない点が特徴的です(図表2)。
冷凍食品購入の主な目的

冷凍食品を購入する目的としては、「自宅での夕食」が60.3%を占め、次に「自宅での昼食」が37.4%、そして「お弁当」が27.6%と続きました。年代別に見ると、「お弁当」を目的とした購入は30代(35.9%)と40代(33.5%)で特に多く、一方で20代以下は「自宅での朝食」を購入する割合が19.7%と高いことが特徴です。また、「お酒のおつまみ」としての利用は、若い世代よりも年代が上がるほど多く見られます(図表3)。
利用シーンとしての調査

「冷凍食品を利用するシーン」に関する結果では、「時間が無くて調理できない時」が41.7%と最も多く、次いで「自分1人の食事時」が32.8%、「疲れて調理できない時」が30.4%と続いています。年代別に見ると、30代および40代が「時間が無くて調理できない時」の利用が多く、一方で60代以上は「自分1人の食事時」に高い数値を示しています(図表4)。
冷凍食品の進化に対する実感

調査によれば、64.4%の消費者が最近の冷凍食品の進化を実感しており、特に「美味しさ」は80%以上と高評価を得ています。世代が上がるほど実感している人が多いことも分かりました(図表5)。
品質向上の実感ポイント

冷凍食品の品質向上を感じている1,940人に対して「どのポイントで品質向上を実感しているか」を調査したところ、「美味しさ」が82.6%で圧倒的な支持を受けました。次に「調理の手軽さ」が41.5%、「種類の豊富さ」が41.0%と続きます。特に50代以上は「種類の豊富さ」が他の年代よりも高く評価されており、60代以上では「調理の手軽さ」を上回る結果となっています。また、「コストパフォーマンス」は20代以下および60代以上で高い割合で支持されており、「健康面」の認識は若い世代にとって重要視されています(図表6)。
調査の概要は以下の通りです:
- 調査期間:2024年10月11日~10月12日
- 調査対象:mitorizの消費者購買行動レポートデータサービス「Point of Buy®」の登録会員(POB会員)、平均年齢は50.9歳
- 調査方法:自社インターネット調査(有効回答数:3,009件)
消費者購買行動データサービス「Point of Buy®」について
国内最大級の消費者購買データベースを基に、メーカーや小売業のマーケティング支援を行うこのサービスは、レシート情報を活用することでPOSやID-POSデータに含まれていない小売店のデータや、個々の消費者の購買行動を広範囲に把握することが可能です。
出典元: 株式会社mitoriz