株式会社ワンリーリステッド(所在地:東京都新宿区、代表取締役:松尾 一)は、ToC向けサービスを展開する企業の経営者を対象に、「ToC企業のマーケティング戦略」に関する調査を実施しました。
商品やサービスの質、多様性が優れている現代において、自社のサービスを売り込むためのマーケティング戦略は非常に重要です。
インターネットやIT技術の普及により、さらに多くの課題を実感している経営者の方も多いことでしょう。
実際、効果的なマーケティング方法というのは、業界やサービスの内容、提供方法によって大きく異なります。
各企業では、自社のマーケティングのためにどのような取り組みをしているのでしょうか。
そこで今回、オールジャンルのポータルサイト『ワンリーナビ』(https://onelinavi.com/)の運営を行っている株式会社ワンリーリステッドは、ToC向けサービスを展開する企業の経営者を対象に、「ToC企業のマーケティング戦略」に関する調査を実施しました。
調査概要:「ToC企業のマーケティング戦略」に関する調査
【調査期間】2023年6月20日(火)〜2023年6月26日(月)
【調査方法】リンクアンドパートナーズが提供する調査PR「RRP」によるインターネット調査
【調査人数】1,020人
【調査対象】調査回答時に ToC向けサービスを展開する企業の経営者 と回答したモニター
【モニター提供元】ゼネラルリサーチ
- 提供するサービスのジャンルと提供方法 約67%がオンラインを活用中
はじめに、自社で提供しているサービスのジャンルを伺いました。

「貴社の業種(提供しているサービスのジャンル)を教えてください」と質問したところ、『製造(14.0%)』と回答した方が最も多く、次いで『建設(12.7%)』『販売・小売(11.2%)』『不動産(9.0%)』『IT(7.6%)』と続きました。
次に、サービスや商品の提供方法を伺いました。

「貴社サービス・商品の提供方法について教えてください(複数回答可)」と質問したところ、『店舗など現場での提供(55.5%)』と回答した方が最も多く、次いで『オンラインでの提供(eコマースサイトやアプリを活用)(40.7%)』『オンラインでの対面提供(オンライン上で対話し提供)(27.0%)』『サブスクリプションでの提供(定期的に商品・サービスを提供)(14.4%)』と続きました。
商品・サービスの提供方法にオンラインを活用している企業がおよそ7割という結果が出ました。
オンラインで商品を販売するためのマーケティング手法が必要だと言えそうです。
- およそ9%の経営者が自社のマーケティングに関する課題が「わからない」と回答
先程の調査で、およそ7割の企業がオンラインで商品やサービスを提供していることが明らかになりました。
次に、どのようなマーケティング戦略に取り組んでいるのかを調査しました。

「現在どのようなマーケティング戦略を取り入れていますか?(複数回答可)」と質問したところ、『差別化戦略(48.1%)』と回答した方が最も多く、次いで『コストリーダーシップ戦略(36.7%)』『集中戦略(32.8%)』『4P・4C分析等による独自戦略(13.8%)』『特に取り入れていない(11.3%)』と続きました。
およそ半数の企業が差別化戦略を取り入れていることが判明しました。
他にもさまざまなマーケティング戦略で自社商品の販売に注力していることがわかります。
- マーケティング課題を自覚している企業、その対処法は?
次に、現在のマーケティング戦略における課題について調査しました。

「現在のマーケティング戦略での課題はありますか?」と質問したところ、7割以上の方が『ある(73.4%)』と回答しました。
7割以上の方が、マーケティング戦略における課題があると回答していることから、解決すべき問題を抱える企業は多いようです。
また、およそ9%の経営者が、自社のマーケティング戦略の課題を「わからない」と回答しました。
課題が見えていない場合、問題の解決方法を決定できない場合もあるのではないでしょうか。
マーケティング戦略の課題を認識している企業は、具体的にどのような問題があると感じているのでしょう。
■現在のマーケティング戦略での課題について、具体的におしえてください
・需要があるマーケットの調査及び収集(30代/男性/愛知県)
・競合他社が多く差別化が図られていない(30代/男性/東京都)
・オンラインでの新規の獲得がうまくいっていない(40代/男性/北海道)
・新商品の宣伝を行い、販売拡大に持っていく方法がなかなかできていない(40代/男性/埼玉県)
などの回答が寄せられました。
マーケティング戦略には、さまざまな課題があることが明らかになりました。業種や提供方法によって、採用する戦略はさまざまであると推測できます。
では、これらの課題に対し、具体的な対策は取られているのでしょうか。
「課題に対する具体的な対策、対処法について考えていますか?」と質問したところ、『考えており、既に取り組んでいるところである(50.5%)』と回答した方が最も多く、次いで『考えているが、まだ具体的な取り組みはしていない(39.8%)』『考えているが、まだ何も定まっていない(9.0%)』『考えていない(0.7%)』と続きました。
半数の企業が、課題への対策に取り組んでいると回答している一方で、考えてはいるものの実行までにはいたっていない企業もおよそ半数あるという結果が出ました。
次に、今後取り組みたいマーケティング戦略について伺いました。
■今後取り組みたい、もしくは試してみたいマーケティング戦略は?
・デジタルマーケティングに取り組みたい(40代/女性/兵庫県)
・オンラインを活用したい(40代/男性/青森県)
・これまではテレビや雑誌が中心だったが、SNSなどのWEB媒体にシフトさせたい(50代/男性/愛知県)
・シニア層へのアプローチの拡大と効率化(50代/男性/京都府)
などの回答が寄せられました。
SNSやWEBを活用したデジタルマーケティングに興味を持つ経営者が多いようです。
オンラインでの販路が増加している現在、デジタルマーケティングは欠かせない戦略のひとつと言えるのではないでしょうか。
- 経営者の約72%が【新規顧客の獲得】に力を入れたいと回答
ここまでの調査で、マーケティング戦略の課題に取り組んでいる企業が半数ある一方、解決方法を考えてはいるものの、実行までにはいたっていない企業もおよそ半数あることが明らかになりました。
ここで、集客において、新規顧客とリピーターでは、どちらが課題が大きいかを伺いました。

「集客における課題が大きいのはどちらですか?」と質問したところ、およそ7割の方が『新規顧客の獲得(66.8%)』と回答しました。
では、今後はどちらの集客により力を入れたいのでしょうか。
「今後力を入れていきたいのはどちらですか?」と質問したところ、7割以上の方が『新規顧客の獲得(72.8%)』と回答しました。
新規顧客獲得は企業にとって重要な課題であることがわかります。
新規顧客獲得のために、どのようなことに取り組んでいるのか具体的に伺いました。
■新規集客獲得のために取り組んでいることとは?
・紹介をいただけるようなCS向上(30代/男性/愛知県)
・DM戦略、商品展示会への出店、既存顧客からの紹介など(40代/男性/埼玉県)
・見込み客へのこまめなアプローチ(40代/男性/秋田県)
・SNSの活用(50代/男性/富山県)
などの回答が寄せられました。
オンライン、オフラインともにさまざまな取り組みで新規顧客を獲得しようとしていることがわかります。
- 【まとめ】課題解決のためのマーケティング戦略に悩む経営者が多数 新規顧客獲得のために必要なことは
今回の調査で、7割以上の経営者がマーケティング戦略における課題を抱えていることが明らかになりました。
そして、半数の方が課題への対策に取り組んでいると回答している一方、実行までにはいたっていない企業もおよそ半数あるという結果が出ました。
マーケティング戦略に悩む経営者が多数いることが浮き彫りになったと言えるでしょう。
また、7割以上の方が新規顧客の獲得に力を入れたいと考えていることも明らかになりました。
新規顧客を獲得するためには、自社に最適なマーケティング戦略を採用する必要があり、課題を明確にすることが重要だと言えるのではないでしょうか。
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