⼩林クリエイト株式会社(本社:愛知県刈⾕市、代表取締役:⼩林友也)は、発送製品と送り状を紐づけることで不正転売や模造品・模倣品からブランドを守る「KC-TRACE」の提供を2023年7⽉3⽇(月)から始めます。小林クリエイトのKC-TRACEは、製品1つひとつにシリアルQRコード(個別の識別情報をエンコードしたQRコード)を付与し、発送時の送り状の識別番号(送り状No.)と関連付けて登録することで、製品1つひとつを識別するとともに、送り状No.から出荷先などを特定して遡及調査を可能にします。

KC-TRACEの3つの特徴
1. 製品一点ごとに送り状と紐づけ
正規品であることを保証するトレーサビリティ管理を製品一点単位で実施することで、流出製品についてその製品個体に紐づく送り状を特定することができます。
2. 出荷現場での作業は、QRコードと送り状No.の読み取りだけ!
製品に送り状を紐づける場合に必要な「送り状No.」はバーコードから読み取れるため、出荷現場で実施するのは製品のQRコードと送り状のバーコードを読み取るだけの簡単な作業です。一日の作業終了時に、読み取ったデータをクラウドへアップしていただきます。
3. ハンディターミナルとモバイルプリンタで出荷作業が完結
出荷現場で使用するハードウェアは、ハンディターミナルとモバイルプリンタだけなので、場所を取らずに作業が完了します。
※製品にQRコードを付与するための産業用インクジェットプリンタとクラウドへデータをアップするためのPCが別途必要です。
不正転売の横⾏からトレーサビリティシステム「KC-TRACE」の開発へ
ネットショッピングなど⾮対⾯での販売機会が増加し、多くの企業でネット販売が拡⼤しています。⼀⽅で、ネット取引の普及にともなって⾼額転売や偽ブランド品などの不正も横⾏しています。これまで、こうした出品の出所をつかむことは難しく、不正な販売者を⾒つけて根本的に解決するということは、極めて困難でした。不正な製品の流通を許せば、消費者の信⽤を失いブランドの価値も維持できなくなります。⼩林クリエイトではこのような社会問題に取り組み、「KC-TRACE」を開発しました。
活用方法
【Case1】不正転売品の流通経路を特定
実際に不正転売が見つかった場合、製品を買い戻してシリアルQRコードを読み取ることで、送り状No.を検索することが可能です。その後は、送り状No.で特定できる送り状、即ち、出荷先などの情報と照合することで、不正転売された製品の流通経路を特定することが可能です。例えば、美容品などの対⾯販売を基本としている製品やブランドの⾼額商品などをこのKC-TRACEで管理することにより、万が⼀の不正転売に対しても出所を特定して対処することができるようになります。
【Case2】返品受入時に製品の真贋を特定
偽造品や並行輸入品が市場に出回っている場合、消費者への説明や証明が難しく偽造品・不正品であっても返品を受け入れざるを得ない場合があります。そのような場合に備えて、製品ごとにシリアルQRコードを付与することで、返品受付時に正規の流通経路をたどった製品か否かの真贋判定が可能となり、受け入れ時の確認作業をスピーディかつ正確にすることができます。
⼩林クリエイトのトレーサビリティシステム「KC-TRACE」(Webサイト)
https://k-cr.jp/traceability/
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