伸びゆくアフィリエイト広告市場と根拠のない宣伝で増加する消費者庁の注意
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昨今ネット通販市場の拡大に伴い、誤解を生む表現や根拠のない効果を謳う広告が増えています。消費者庁から注意を受ける企業が現れており、そもそもアフィリエイト広告とは何なのか、どうして注意を受けてしまうのか、直近の事例をご紹介しながら簡単にではありますが解説していこうと思います。

アフィリエイト広告市場の拡大

まず、アフィリエイト広告とは成果報酬型の広告を指します。1コンバージョンあたりで広告費が支払われるため、アフィリエイター(アフィリエイト広告で収益を得る人)としては条件の良い広告主の商品を購入させるために、打ち手を思案しながら宣伝活動を行っていきます。

年々EC市場の規模の増加に合わせて、アフィリエイト広告の市場も増加しています。

2019年度に3,000億円を超える規模となっており、これは雑誌広告とラジオ広告の年間広告費を合算した金額(約2,930億円)を超える規模となっています。

▼参考:日本の広告費

▼2020年度日本国内のアフィリエイト市場規模

https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/2656

成果報酬が高い商材ほど多い注意点

消費者庁より2021年3月1日に株式会社 Libeiroの美容液「エゴイプセビライズ」、株式会社シズカニューヨークのオールインワンゲル「シズカゲル」の2商品が虚偽・誇大なアフィリエイト広告に関する注意喚起を受け、同年3月3日に株式会社T.Sコーポレーションの育毛剤「BUBKA ZERO」が景品表示法に基づく措置命令を受けました。

3社ともにアフィリエイターが出稿した広告に対する指摘となっております。化粧品や医薬部外品など、薬機法や景品表示法を熟知していないと宣伝を行うことが難しい領域であるものの、1件数千円の成果報酬を得るために無理をしているアフィリエイターが多いことが問題と言えるでしょう。

では、今回指摘されているのはどのような点なのか、まとめてみます。

指摘されている問題点

  • 法的に問題がある過度な効果を謳う訴求
    • 「使った人全員がシミを一瞬で消して美肌になれる!!」
    • 「だからこそ、3日でシミを消せるんです。」
    • 医療関係者も勧める『90% がフサフサになった育毛剤
  • 虚偽の割引期間を表示する値引きの表示
    • 「12 月 11 日(水曜日)限定で、このページから購入をすると! 通常 9,800円のところ、69%OFF の 2,980 円で手に入る特別セールを開催中です!」
    • 「下記リンクは【11 月 26 日(火曜日)】までの限定公開です! 現時点での在 庫:残り5個」

化粧品で美白効果を謳うことや育毛剤で発毛効果を謳うことはできません。また、今回の「全員」に効果があると謳う表現は消費者へ過度な期待を与える表現となっています。

24時間限定という時期切りや残り在庫○点といった表現は、今回指摘された企業以外にも多く使われている表現であり、この点で注意喚起される企業を挙げたら枚挙にいとまがないでしょう。

自社の広告も見直しを

今回指摘されることになった企業は本来であれば過度な効果を謳う表現が目立った企業が多く挙げられました。最近では「初回たったの500円でお試し!」といった表現にも関わらず、解約しようとすると1万円以上の違約金が取られるケースなど、定期縛りのトラブルも増えています。

アフィリエイターが作ったものといえど、自社の商品を販促するために行っているアフィリエイト広告であるため管理責任は広告主にあることは明らかです。消費者庁から指摘を受けてしまうと商品のブランド価値を毀損するのみならず、会社としての信頼を大きく失う結果となってしまいます。

アフィリエイト広告を出稿している企業は、このタイミングで一度見直してみてはいかがでしょうか。

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