キャンプを始めたい人の48.0%が「道具の初期費用が高い」と感じている-アウトドア・キャンプに関する調査

夏が近づくにつれて、SNSやテレビでキャンプやグランピングの映像を目にする機会が増えてきます。焚き火を囲んだり、静かな湖畔でテントを張ったりする様子を見て、「自分もいつかやってみたい」と思った方は少なくないでしょう。

しかし、実際に一歩を踏み出せる方はどれくらいいるのでしょうか。憧れはあっても、道具やお金、時間のことを考えると、つい後回しになってしまうという経験はありませんか。

そこで今回、アウトドアショップ Orangeと株式会社NEXER Groupが共同で、事前調査で「普段からアウトドア・キャンプを楽しんでいる、もしくは興味がある」と回答した全国の男女250名を対象に「アウトドア・キャンプへの関心と『始めるハードル』」についてのアンケート調査を実施しました。

調査概要

調査手法はインターネットでのアンケートで、調査期間は2026年8月17日から8月23日まで実施されました。調査対象者は事前調査で「普段からアウトドア・キャンプを楽しんでいる、もしくは興味がある」と回答した全国の男女で、有効回答数は250サンプルです。

調査では、現在楽しんでいる、または「やってみたい」と思うアウトドアの種類、アウトドア・キャンプを「始める」または「もっと楽しむ」うえでのハードル、アウトドア用品の購入場所、情報収集方法、用品選びで重視することなどについて質問が行われました。

※原則として小数点以下第2位を四捨五入し表記しているため、合計が100%にならない場合があります。

38.8%が「テントを張って泊まるキャンプ」に関心

まず、現在楽しんでいる、または「やってみたい」と思うアウトドアの種類について質問が行われました。

アウトドアの種類

最も多かったのは「テントを張って泊まるキャンプ(オートキャンプなど)」で38.8%という結果になりました。

僅差で「グランピング・コテージなど、手ぶらで楽しめる宿泊施設」が36.0%と続き、以下「デイキャンプ・バーベキュー(日帰り)」28.0%、「ソロキャンプ(一人で楽しむキャンプ)」26.0%、「登山・ハイキング・トレッキング」22.8%という結果となりました。

注目したい点は、本格的なテント泊と、手ぶらで楽しめるグランピングがほぼ肩を並べていることです。じっくり自然に浸りたい方と、準備の手間を省いて気軽に楽しみたい方がいることがわかります。アウトドアと一口に言っても、その入り口は非常に幅広いようです。

その中でも最も現在楽しんでいる、または「やってみたい」と思うアウトドアの種類とその理由についても質問が行われ、以下のような回答が寄せられました。

  • 釣りを昔から楽しんでいる 釣れた時の爽快感が気持ち良い、釣れなくても気分が落ち着く。(20代・男性)
  • バーベキュー。みんなで楽しめそう。(30代・男性)
  • キャンプを楽しんでいる。家族で楽しめる趣味だから。(30代・女性)
  • 登山。きれいな景色を見られそうだから。(30代・女性)
  • テントでの一泊。静かな良い時間を過ごせそうだから。(40代・男性)

一人で静かに過ごしたい方もいれば、家族や仲間と食卓を囲みたい方もいます。同じ「アウトドア」という言葉のなかに、まったく異なる時間の過ごし方が詰まっていることが明らかになりました。

48.0%が始めるハードルは「道具の初期費用が高い」と回答

続いて、アウトドア・キャンプを「始める」または「もっと楽しむ」うえで、ハードルに感じることについて質問が行われました。

始めるハードル

最も多かったのは「道具を一式そろえる初期費用が高い」で48.0%という結果でした。

次いで「虫・天候・トイレなど、環境面が不安」が28.4%、「道具の種類が多く、選び方が難しい」が26.0%、「道具の収納・保管場所がない」が25.6%、「何から揃えればよいのか分からない」が20.4%と続きました。

初期費用、選び方、保管場所、そして「何から揃えればいいのか分からない」といった点が挙げられました。いずれも道具にまつわる悩みです。楽しさそのものへの不安ではなく、その手前にある準備の段階で立ち止まっている方が多いことがうかがえます。

アウトドア・キャンプを「始める」または「もっと楽しむ」うえで、ハードルに感じることを具体的に聞いた質問では、以下のような回答が寄せられました。

  • 初期費用の用意と道具の保管、使用方法を一つずつ覚えること。(20代・男性)
  • 用意するものが多いし、種類も多くてどれがいいのかわからない。(30代・女性)
  • 初期費用が高く、手軽に始められないこと。(30代・女性)
  • 経済的余裕がなく、必要な道具を買うお金がないこと。(40代・男性)
  • 賃貸で収納場所が少ないので色々気になるグッズはあっても気楽に買えない。(40代・女性)

道具の購入費用だけでなく、保管場所や使い方、種類の多さなど、準備段階でのさまざまな悩みが挙げられています。「必要なものが多くて選べない」という声もあり、費用だけでなく、何を選び、どう準備すればよいのか分からないことも、キャンプを始める際のハードルになっているようです。

59.6%が購入したい場所は「アウトドア専門店・大型スポーツ店の実店舗」

続いて、アウトドア用品を購入する、または購入したいと思う場所について質問が行われました。

購入場所

最も多かったのは「アウトドア専門店・大型スポーツ店の実店舗」で59.6%でした。

次いで「ホームセンター」が34.4%、「総合通販サイト(Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなど)」が30.8%、「アウトドア専門の通販サイト(オンラインショップ)」が28.0%と続きました。

ネット通販が生活に溶け込んだ今でも、アウトドア用品については、実物を見て、触れて、聞いて選びたいという気持ちが根強いことがわかります。

アウトドア用品を購入するとしたら最も利用したい場所とその理由についても質問が行われ、以下のような回答が寄せられました。

  • アウトドア用品専門店 詳しい店員さんに色々聞きたい。(20代・男性)
  • 専門店。色々見て選べるから。(20代・女性)
  • アウトドアショップで実際に見て、重さや使いやすさを見て決めたい。(30代・女性)
  • ネット通販。低価格な物から本格的な物まで、自宅で気軽に比較できるので。(40代・男性)
  • 身近にあるホームセンター。すぐ購入できるから。(30代・女性)

「店員さんに聞きたい」「実物を確かめたい」という声が、世代を問わず数多く見られました。一方で、価格を比べやすいネット通販を挙げる方もおり、相談できる安心感と、手軽さや安さの両方が求められていることがわかります。

34.0%が情報収集に「アウトドア専門通販サイトの商品ページ・特集記事」を利用

続いて、アウトドア用品や過ごし方について、どこで情報を集めるかについて質問が行われました。

情報収集方法

最も多かったのは「アウトドア専門通販サイトの商品ページ・特集記事」で34.0%でした。

ほぼ同率で「YouTubeなどの動画(レビュー・キャンプ系チャンネル)」が33.6%と続き、「実店舗の店員に相談する」30.8%、「総合通販サイトのレビュー・ランキング」27.6%が上位に並びました。

手軽に眺められる動画で全体像をつかみ、最後は人に相談して決めるという、二段構えの情報収集をしている方が多いようです。

最も利用するものとその理由についても質問が行われ、以下のような回答が寄せられました。

  • YouTube 自分の知らない便利なものを知れるから。(20代・男性)
  • 専門サイト。詳しそうだから。(20代・女性)
  • SNSで実例をみたいから。(30代・男性)
  • 動画で実際に使ってる人の意見を見るのが良い。(40代・男性)
  • レビューはリアルな声なので参考にしている。(40代・女性)

YouTubeやSNSで実際の使用例を見たり、専門サイトで詳しい情報を確認したりするなど、具体的なイメージを得るために情報収集している声が見られました。実際に使った方の意見やレビューを重視する方も多く、購入前にリアルな使用感を確かめたいというニーズがあることがうかがえます。

59.6%が用品を選ぶ際に「価格の安さ」を重視

最後に、アウトドア用品を選ぶ際に重視することについて質問が行われました。

重視すること

最も多かったのは「価格の安さ」で59.6%でした。

次いで「品揃えが豊富で、選択肢が多いこと」が46.8%、「品質・耐久性の高さ」が44.4%、「軽量・コンパクトで収納しやすいこと」が37.2%と続きました。

具体的に重視することについても質問が行われ、以下のような回答が寄せられました。

  • 持ち運びが楽で、収納をコンパクトにでき、初心者や道具を初めて使う人でも分かりやすい説明書があるかどうか。(20代・男性)
  • コスパがいいこと。使用しやすいこと。(30代・女性)
  • 長く使うものなので、耐久性や使いやすさを大事にしています。(30代・女性)
  • 価格と質のバランス。(40代・男性)
  • 使い方が簡単で収納に困らないこと。(40代・女性)

価格だけでなく、持ち運びやすさや収納性、使いやすさ、耐久性などを重視する声が見られました。なかでも「価格と質のバランス」という声からは、安さだけを求めるのではなく、長く使えるかどうかも含めて用品を選びたいという意識がうかがえます。

まとめ

今回の調査では、アウトドア・キャンプに興味があっても、「道具を一式そろえる初期費用が高い」「道具の種類が多く、選び方が難しい」など、準備の段階でハードルを感じている方が多いことが明らかになりました。

約半数が初期費用の高さを挙げており、道具選びや保管場所なども悩みの種となっています。また、用品選びでは「価格の安さ」が59.6%で最多となった一方、品質・耐久性や収納のしやすさも重視されています。

キャンプを始める際は、価格だけでなく、使いやすさや収納性、長く使えるかどうかも含めて、自分のスタイルに合った道具を選ぶことが大切です。まずは必要なものを無理なくそろえながら、アウトドアを楽しむ一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。

出典元:アウトドアショップ Orange、株式会社NEXER Group

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