
Ahrefs Pte. Ltd.(本社:シンガポール、CEO:Dmitry Gerasimenko)は、AI検索におけるブランドの言及状況を可視化する「ブランドレーダー」において、AI回答解析モデルの大幅なアップデートを実施したことを発表しました。
今回のアップデートでは、新たにエンティティ認識モデルが導入されました。このモデルは、AI回答に登場する名称を単純な文字列としてではなく、「会社」や「製品」といった意味を持つ実体(エンティティ)として識別します。この機能により、一般名詞と同じ名前を持つブランドについても、文脈が無関係なケースを排除し、ブランドとして言及された回答をより精密に把握できるようになっています。
ブランド名と一般名詞の区別が可能に
これまでの文字列一致による計測手法では、指定した名称がAI回答に含まれていた場合、文脈を問わずブランド言及としてカウントされる可能性がありました。
たとえば「Apple」は、企業名であると同時に果物のりんごを意味する単語です。「Notion」も、プロダクト名である一方で、英語では「概念」や「考え」という意味を持ちます。研究分野で使われる用語、食品や野菜の名前など、一般的な言葉と重複する企業名や製品名は決して少なくありません。
今回実施されたアップデートにより、ブランドレーダーは名称の一致だけでなく、AIがその言葉を会社や製品として扱っているかどうかを判定するようになりました。これによりAI検索上でのブランド露出を計測する際に、関連性のない言及が混入することを防ぎ、分析の基盤となるデータの精度を向上させることができます。
「テキスト」「会社」「製品」を目的に応じて選択可能
レポート設定時には、従来のテキスト一致に加えて、会社または製品として認識されたエンティティを選択することができます。
幅広く名称の登場状況を把握したい場合はテキスト一致を、会社としての言及のみを追跡したい場合は会社エンティティを、特定の製品としての言及を追跡したい場合は製品エンティティを選択するなど、分析の目的に合わせて計測対象を使い分けることが可能です。
例として「Apple」の場合、会社として言及された回答と、製品として紹介された回答、さらに一般名詞である「りんご」という意味で使われたケースを分けて認識することができます。
AIが回答内で紹介した会社・製品を新たな分析軸として活用
今回のアップデートでは、認識したエンティティをレポートの絞り込み条件にも活用できるようになりました。
従来は回答文に特定の文字列が含まれているかを探す必要がありましたが、今後は「AIが回答内で特定の会社や製品を紹介している回答」という条件で抽出することができます。
自社が選択肢として挙げられた回答、競合製品と比較されている回答、特定のサービスが推奨された回答などを直接選択し、その質問内容や引用元を確認することができます。回答内のエンティティが、AI検索におけるブランド分析の新たな軸として機能します。
AIが関連付ける会社や製品も一覧で可視化
概要画面には、レポート内のAI回答から抽出された会社と製品を一覧で表示する「上位エンティティ」が追加されました。
自社や設定済みの競合企業だけでなく、AIが同じテーマの中で頻繁に紹介している会社や製品も確認することができます。企業側が事前に想定していなかった競合企業や、AI検索上で自社と関連付けられているサービスを発見するヒントとなります。
Ahrefs 日本マーケティング統括 河原田 隆徳氏のコメント
「AI検索でのブランド言及を測定するうえで重要なのは、名前が記載されているかではなく、AIがその名前を何として理解し、紹介しているかです。今回のアップデートにより、一般名詞と重複するブランド名も、会社や製品という実体として捉えられるようになりました。さらに、AIが回答内で紹介した会社や製品そのものを軸に、回答を選択し、分析することができます。文字列の一致から意味に基づく計測へと進んだことは、AI検索上のブランド露出をより正確に把握するための重要な変化だと考えています。」

ブランドレーダーについて
ブランドレーダーは、主要なAI検索における自社と競合の言及状況、シェア・オブ・ボイス、引用元、回答内容を可視化するAhrefsのAI検索分析機能です。約3,000万件のプロンプトを対象に、認知から比較、検討に至るまでのブランド露出を横断的に分析することができます。
Ahrefs Pte. Ltd.について
Ahrefs Pte. Ltd.(エイチレフス)は、独自開発の大規模ウェブクローラーとデータ技術により、正確で鮮度の高いマーケティングデータを収集・解析しています。SEO分析を中核に、AI検索分析、AIコンテンツ作成、ウェブトラフィック分析、SNS投稿管理などを網羅したオールインワン・マーケティングツール「Ahrefs(エイチレフス)」を開発・提供しています。さらに近年は、Ahrefsの膨大なデータと熟練のSEOスキルを統合し、SEOの常識を塗り替える対話型AIワークスペース「Letaido(レタイド)」も提供しています。世界180カ国を超えるユーザーに利用され、競合分析からコンテンツ戦略まで、データに基づく効果的なマーケティング施策の立案と実行を支援しています。
出典元: PR TIMES



















