
株式会社博報堂の研究機関である博報堂生活総合研究所(本社:東京)が、2026年7月の消費動向に関する調査結果を公表しました。本調査は、全国の20歳から69歳までの男女1,500名を対象として、翌月の消費意欲を点数化するなど、今後の消費動向を予測する内容となっており、毎月継続的に実施されています。その結果は「来月の消費予報」として定期的に発表されています。
なお、今回の調査は6月1日から9日にかけて実施されました。
調査の結果、2026年7月における消費意欲指数は46.3点となりました。前月との比較では+2.2ポイントの上昇を示しましたが、前年同月と比較すると-0.5ポイントとほぼ横ばいの状況でした。

夏らしい消費意欲は上昇するも、物価高の影響で男性の消費意欲が前年比で減少
7月は夏季休暇やボーナス支給時期を迎えることから、例年消費意欲指数が上昇する傾向にある月です。今年も前月と比較して+2.2ポイントの上昇が見られました。しかしながら、前年同月との比較では-0.5ポイントとほぼ横ばいとなっています。性別で詳しく分析すると、男性が-1.9ポイント、女性が+1.0ポイントとなり、特に男性における低下が顕著であることが明らかになりました。この男性の消費意欲の大幅な落ち込みが全体に影響を及ぼし、7月の数値としては2012年の調査開始以降で最も低い水準となりました。
消費意欲指数の理由について自由回答形式で収集したデータを分析すると、前月との比較において、消費に対してポジティブな回答(6月263件から7月365件へ)は増加し、反対にネガティブな回答(6月983件から7月851件へ)は減少傾向にあります。
具体的な内容を見てみると、ポジティブな回答においては、「夏休みがあるから、夏服が欲しいなどの季節的な意欲向上(6月51件から7月102件へ)」や「ボーナスなどで金銭的に余裕がある(6月33件から7月64件へ)」といった項目が増加しました。一方、ネガティブな回答では、「暑い季節は出かけたくない(6月2件から7月46件へ)」が増加した反面、「今月までに多く使ったのでセーブ(6月126件から7月59件へ)」や「金銭的な理由で節約・我慢(6月231件から7月169件へ)」といった項目は減少しています。
前年同月との比較においては、消費に対してポジティブな回答(2025年7月349件から2026年7月365件へ)、ネガティブな回答(2025年7月879件から2026年7月851件へ)ともにほぼ横ばいの状況でした。
詳細を見ると、ポジティブな回答の中の「夏休みがあるから、夏服が欲しいなどの季節的な意欲向上」については、男性が2025年7月31件から2026年7月28件と横ばいであるのに対し、女性は2025年7月47件から2026年7月74件とやや増加傾向にあります。ネガティブな回答では、「金銭的な理由で節約・我慢(2025年7月195件から2026年7月169件へ)」が全体としてやや減少していることが確認されました。
また、「物価高・値上げ・円安」に関する言及は、前月比・前年比ともにほぼ横ばいの状況が続いており、依然として高い水準を維持しています(2025年7月152件から2026年6月152件、そして2026年7月171件)。
このように、7月らしく夏季休暇やボーナス支給期に向けた消費意欲は前月から上昇したものの、前年との比較では男女間で差が生じており、特に男性で低下しています。さらに長期化する物価高の影響が重なることで、消費意欲は男性を中心として例年ほどには高まらないことが予想される結果となりました。
複数のカテゴリーで消費意向が前月比・前年比ともに増加傾向
「特に買いたいモノ・利用したいサービスがある」と回答した人の割合は27.4%となり、前月との比較では+1.2ポイントと上昇しました。前年同月との比較では、+0.4ポイントとほぼ横ばいの水準となっています。
16のカテゴリー別に消費意向を詳しく分析すると、前月との比較では「飲料」「書籍・エンタメ」「インテリア用品」の3カテゴリーが20件以上の増加を示しました。前年同月との比較では「化粧品」「飲料」の2カテゴリーが20件以上増加しています。
消費意欲指数自体は同月として過去最低値となりましたが、夏季休暇やボーナス支給期を控えて、複数のカテゴリーにおいて消費意向が高まる傾向にあることが明らかになりました。
出典元:博報堂生活総合研究所












