
株式会社スポルアップ(所在地:東京都調布市、代表取締役:山本慎二郎)が、ECアクティブユーザー500名を対象として実施した「『自分へのご褒美EC』に関する調査2026」の結果を公表しました。
この調査は、同社が2026年3月に実施した予備調査(n=6,000)、および2026年4月に実施した「ECレビュー信頼性に関する深掘り調査」に続く消費者購買行動シリーズの第3弾として位置づけられています。これまでの「レビューへの不信」といったネガティブな購買心理とは対照的に、今回は「自分へのご褒美」というポジティブな購買動機の実態について定量的に分析が行われました。
この記事の目次
調査結果のハイライト
今回の調査で明らかになった主要なポイントは以下の通りです。
- 「自分へのご褒美」としてECで購入した経験がある人は54.2%(2人に1人の割合)
- ご褒美経験率は若年層ほど高く、20代では62.5%、60代以上では43.7%
- ご褒美として購入するジャンルの1位は全年代共通で「スイーツ・グルメ」が47.9%
- ご褒美の内容は「モノ」が92.7%を占め、ライブ・旅行などの「体験」は23.4%
- ご褒美買いを行うタイミングで最も多いのは「決まっていない/日常的」で44.3%
- ご褒美買いを「後悔した」と回答した人はわずか1.0%(満足計は78.3%)
物価上昇が続く中で節約意識が高まっている状況においても(予備調査では77.2%が「節約意識が高まっている」と回答)、2人に1人がECで「自分へのご褒美」を購入していることが判明し、節約すべきところは節約し、使うべきところは使うという"メリハリ消費"の実態が確認される結果となっています。
調査の実施概要
- 調査名称:「自分へのご褒美EC」に関する調査2026
- 調査手法:インターネット調査
- 調査対象者:全国のECアクティブユーザー(男女)
- 有効回答数:500名(男性250名/女性250名)
- 調査実施期間:2026年6月2日
- 調査実施主体:株式会社スポルアップ Research Division
- 補助参照データ:EC利用実態調査2026(予備調査・n=6,000・2026年3月実施)
なお、ご褒美のジャンル・タイミング・金額・満足度(Q2からQ5)については、ご褒美買い経験が「まったくない」と回答した89名を除く411名を集計対象としています。
節約時代においても2人に1人が「自分へのご褒美」を購入
「自分へのご褒美」としてECで買い物をした経験について質問したところ、「よくある」との回答が13.8%、「たまにある」との回答が40.4%となり、合計で54.2%、つまり2人に1人がご褒美買いを経験していることが明らかになりました。
同社の予備調査(n=6,000)においては、77.2%が「節約意識が高まっている」と回答しており、消費マインドは全体として引き締め基調にあることが示されています。その一方で、本調査ではご褒美消費が過半数に浸透している実態が確認され、節約と自分への支出が両立する"メリハリ消費"の構造が浮き彫りになっています。
年代別分析:若年層ほど「ご褒美買い」傾向が強く、20代は6割超

ご褒美経験率(よくある+たまにある)を年代別に分析すると、20代が62.5%、30代が61.7%、40代が56.6%、50代が50.0%、60代以上が43.7%となり、若い年代ほど高い、明確な右肩下がりの傾向が確認されました。
「ご褒美消費」や「セルフケア消費」といった言葉が若年層のSNSを中心に広がっていることとも符合する結果であり、ご褒美買いは若年層において、より一般的な購買行動として定着していると考えられます。
ご褒美の内容:1位は全年代共通で「スイーツ・グルメ」

ご褒美として購入するジャンル(複数回答・n=411)の上位は以下のようになっています。
- スイーツ・グルメ(お取り寄せ・高級スイーツなど):47.9%
- ファッション・アクセサリー:31.6%
- コスメ・美容:25.8%
- 趣味のモノ(DVD・フィギュア・グッズなど):24.1%
- 本・マンガ・ゲーム:21.2%
スイーツ・グルメは20代から60代以上まで全年代において1位となっており、「ご褒美=ちょっと良いものを食べる」という行動が世代を超えた共通の傾向であることが示されました。
一方、性別による明確な違いも見られました。コスメ・美容は女性が37.7%に対し男性が13.1%、家電・ガジェットは男性が26.6%に対し女性が7.5%、趣味のモノは男性が31.7%に対し女性が17.0%と、ご褒美の対象は性別によって大きく異なる傾向が確認されています。
ご褒美は圧倒的に「モノ」中心、体験のみは約20人に1人

ジャンルを「モノ系」(食品・コスメ・ファッション・家電・趣味のモノ・本など)と「体験系」(ライブ・イベントなどの推し・エンタメ体験、旅行・レジャー)に分類して集計したところ、以下の結果となりました。
- モノ系を選択した人:92.7%
- 体験系を選択した人:23.4%
- 体験系のみの人:4.9%
近年「モノ消費からコト消費へ」という潮流が語られていますが、"自分へのご褒美"に関しては、依然としてモノが主役であることが示される結果となりました。体験系はモノと併用される(18.5%)ケースが多く、「体験だけをご褒美にする」人は約20人に1人に留まっています。
ご褒美は特別な日のものではなく"日常"に組み込まれている

ご褒美買いを行うタイミング(複数回答・n=411)の上位は以下の通りです。
- 決まっていない/日常的:44.3%(最多)
- 仕事を頑張った時:29.4%
- 給料日・ボーナス:25.6%
- 落ち込んだ時:17.8%
- 記念日:15.1%
最多となったのは「決まっていない/日常的」でした。ご褒美買いは、給料日や記念日といった「ハレの日」のイベントとしてではなく、日常生活の中のセルフケアとして組み込まれている傾向が見られます。
単価はプチ贅沢が主流、ただし1万円超も2割存在

ご褒美買い1回あたりの平均金額帯(n=411)については、「~5千円」が28.0%で最多となりました。5千円以下の合計は61.1%となり、ご褒美消費の主流は数千円規模の「プチ贅沢」であることが分かりました。一方で「1万円より上」も20.2%存在しており、ご褒美消費には「日常のプチ贅沢層」と「大きな自己投資層」という二つの山がある構造がうかがえます。
ご褒美買いは、ほとんど後悔されない高満足度

ご褒美買いの後の満足度(n=411)については、「満足」が31.4%、「やや満足」が47.0%で、満足計は78.3%となりました。「やや後悔」「後悔」は合わせてもわずか1.0%(4名)でした。
同社の前回調査(ECレビュー信頼性調査)では、レビューへの不信から購入を断念した経験者が65.4%にのぼるなど、EC購買における「疑い・迷い」の側面が浮かび上がりましたが、本調査はその対極にある結果となっています。自分で選び、自分のために買う「ご褒美EC」は、消費者にとって失敗の少ない、満足度の高い購買体験となっている傾向が見られます。
分析結果:「ご褒美EC」は日常化したセルフケア消費
- 過半数に浸透:2人に1人が経験しており、若年層では6割超と、すでに特別な行動ではなくなっています
- 主役は数千円の「モノ」:5千円以下のスイーツ・グルメを筆頭に、体験よりもモノが圧倒的多数です
- 動機は「日常」:特別な日のイベントではなく、日常的なセルフケアとして機能しており、満足度は約8割、後悔は1%です
「ご褒美需要」と聞くとボーナス時期や記念日のギフト商戦を想起しがちですが、実態としては日常の中で、数千円から気軽に行われていることが本調査から明らかになりました。
今後の示唆
- 「ご褒美」文脈の通年活用:ご褒美需要はイベント時期に限定されず、日常的な「自分用プチ贅沢」訴求は通年で機能する可能性があります
- 価格帯は数千円が主戦場:5千円以下の「ちょっと良いもの」が最大ボリュームゾーンであり、高単価帯(1万円超・2割)には自己投資文脈の訴求が考えられます
- 性別でご褒美の対象は異なる:女性はコスメ、男性はガジェット/趣味と明確に分かれており、セグメント別の品揃え・訴求が有効と考えられます
会社概要
会社名:株式会社スポルアップ
所在地:東京都調布市
代表者:山本慎二郎
設立:2017年
事業内容:EC運営、アフィリエイトマーケティング、イベント企画、AIプロダクト開発・運営
出典元:株式会社スポルアップ














