
株式会社unerryは、リアル行動データプラットフォーム「Beacon Bank」を活用したOOH(Out of Home)メディアの効果測定サービス『Beacon Bank for OOH』の提供を開始しました。屋外広告や交通広告、店頭サイネージ(リテールメディア)を含むOOHメディアにおいて、目的地への来訪測定やブランドリフト調査などを実施し、広告効果を高い精度で可視化することが可能となっています。
同社は約8.5億ID(国内約2.4億ID)にのぼる人流ビッグデータを蓄積しており、主要メディアパートナーとの協力体制により、従来は定量的な把握が難しかったOOH広告において「目的地への来訪にどの程度貢献したか」「購買意欲をどれだけ高めたか」といった指標を明確にします。デジタル広告と同じレベルの透明性を持つ効果測定を通じて、広告主のマーケティングROI最大化をサポートします。さらに、効果測定だけにとどまらず、パートナー企業との連携を活かし、メディアのプランニングから出稿まで一貫して対応します。
この記事の目次
OOH広告における「指標や成果が見えにくい」という課題
OOH広告は、人々の生活動線に自然に溶け込み、店舗やイベントへの来訪および購買のタイミング直前で最後の訴求ができる強力なメディアとして知られています。
しかしながら、従来は「目的地への来店・来訪に貢献できたのか」「好感度の向上につながったのか」といった広告主や広告代理店が真に知りたい指標が十分に可視化されておらず、詳細な数値化が行われるデジタル広告と比べて、「指標や成果が見えにくい」ことが活用の障壁となっていました。
加えて、屋外看板、鉄道や自動車などの交通広告、スーパーやドラッグストアなどの店頭サイネージ(リテールメディア)といったように、媒体が多様であるため、横断的な評価が困難でプランを構築することが難しい状況が続いていました。
同社はこれまでも、人流ビッグデータを起点としたOOH広告の横断的効果測定に取り組んできました。本サービスではそれらのノウハウを体系化し、GPS(主に屋外)とビーコン(GPS電波が届きにくい屋内や地下)を組み合わせた高精度かつ立体的な人流ビッグデータを用いることで、OOH広告の実効性を把握できる環境を構築しました。あらゆるOOH広告に対して、リアル社会における行動変容を捉える効果測定ソリューションを提供していくとしています。
『Beacon Bank for OOH』について―広告接触後の変化を可視化
本サービスでは、人流ビッグデータを活用することでOOH広告接触者と非接触者を比較し、広告が実際にどの程度の行動変化をもたらしたのか、意識から行動まで一連の効果を可視化します。
これによって広告主は、OOH広告のROIを定量的に把握しながら出稿することができ、広告代理店においてもデータに基づくプランニングや媒体価値の定量化に活用することが可能です。
目的地への来訪計測
広告接触者が実際に店舗やイベント会場、施設などの目的地に訪れたかを人流データで判定します。
来訪リフトの算出
広告接触者と非接触者を比較することで、広告投下による純粋な「来訪押し上げ効果」を可視化します。
メディア横断分析
交通広告、屋外看板、店頭サイネージ、モビリティ広告など、異なるメディア間の来訪寄与度を同一の指標で比較することが可能です。
拡張性
実店舗への来訪だけでなく、Webサイトへの流入(Web来訪)や、購買データと連携した「購買計測」への展開も可能となっています。オフラインからオンラインまで、一気通貫したコンバージョン計測を実現します。
接触ログ連動型のブランドリフト調査
実際にOOH広告周辺に立ち寄った(広告に接触した)ことが人流データによる接触ログで判定されている対象者に対してアンケートを配信可能です。
意識変容の定量化
認知度、好意度、購入意向が、広告接触によってどれだけ向上したかを定量的に算出します。
エンゲージメント評価
媒体接触者に対して、広告内容のどのような要素が魅力的だったかや対象ブランドを好きになった理由、対象商品を購入した理由などを深掘りすることで、広告接触後のエンゲージメント向上を定性的に深く理解します。
unerry独自の優位性―屋内・地下・店舗内まで捉えるビーコンネットワーク
「Beacon Bank」は、GPSに加えて全国225万箇所のビーコンネットワーク技術を活用しています。これにより、GPS電波が届きにくい「駅ナカ」「地下通路」「店頭サイネージ」といったOOH広告の主要な接点において、同社のビーコンネットワークがその利点を発揮します。従来のGPSのみの手法では困難だった「地下鉄のサイネージ接触」や、リテールメディア接触後の「詳細な売場立ち寄り」などを高精度に計測することが可能です。
主な活用シーン
広告主(メーカー、小売・流通、サービス業など)
活用シーン例
店舗集客や認知拡大のために、交通広告(電車内サイネージや駅貼りポスターなど)へ単体で出稿する際の効果検証が挙げられます。
メリット
来店効果(行動変容)の可視化
これまで「掲出場所の乗降客数」などの推計値でしか判断できなかった効果を、「媒体に接触した後に店舗に来たか」という実来訪効果で捉えます。たとえば、「A路線の電車内ビジョン広告とB駅の駅貼りポスター、どちらが来店率や来店単価が高かったか」を比較し、次回の予算配分をデータドリブンに最適化できます。
意識変容と定性評価の獲得
来店計測に加え、ブランドリフト調査によって「認知度」や「好意度」のリフト値も計測可能です。さらに、「クリエイティブのどこが印象に残ったか」等の定性的な声も収集できるため、次回のクリエイティブ制作における具体的な改善ヒントが得られます。
広告代理店(総合代理店、OOH専業代理店、デジタル系代理店など)
活用シーン例
競合コンペにおける差別化提案や、既存クライアントへの定例報告、次回提案などに活用できます。
メリット
「経験則」×「データ」による提案力の強化
プランナーが持つ肌感覚や経験則に加え、ターゲットの実際の行動データをエビデンスとして提示できます。「なぜこの媒体を選ぶのか」という根拠が明確になり、コンペや新規提案における説得力が飛躍的に向上します。
「やりっぱなし」からの脱却と継続受注
OOHは掲出して終わりになりがちですが、実施後の「来店効果」や「ブランドリフト」をレポートすることで、デジタル広告のようにPDCAを回すことが可能になります。「次はここを改善しましょう」という具体的なネクストアクションを提示できるため、クライアントとの長期的なパートナーシップ構築や、他社との差別化に貢献します。
担当者コメント
株式会社unerryのメディアサービスManager 平井健一郎氏は次のようにコメントしています。
「OOHは、生活動線の中で自然に、かつ繰り返し接触するメディアです。スマホ画面のようにスキップされることなく、圧倒的なインパクトで記憶に残り、時には『その場所、その時だけの体験』として写真に撮られSNSで話題になることもあります。これほど面白く、生活者のリアルに入り込めるメディアは他にありません。また、買い物や目的地へ向かう直前の最後の一押し(リーセンシー効果)を担う重要な存在でもあります。」
「しかし、これまでその効果を十分に可視化する手段がなかったばかりに、せっかくの有効なメディアが選択肢の俎上に載らず、うまく活用されないという広告主様にとっての大きな機会損失が生じていました。また、メディアの種類が多岐にわたるため、『どれを選べばいいか分からない』という難しさも課題でした。」
「本サービスは、この見えない価値をデータで証明します。活用を通じて自社の集客にはどのメディアが最も有効かが明確になれば、マーケティング施策はより洗練されていきます。『面白いけれど効果が分からない』から『面白くて確かな効果が見込める』メディアへ。私たちは、OOHが持つ本来のポテンシャルを解放し、多くの広告主様に活用いただけるよう、業界全体の透明化と活性化に貢献してまいります。」
株式会社unerryについて
株式会社unerryは、リアル行動データプラットフォーム「Beacon Bank」を運営する2015年創業のデータカンパニーです。代表取締役社長CEOは内山英俊氏で、本社は東京都千代田区内幸町に位置しています。
同社はGPSおよびビーコン技術を活用し、約150のスマートフォンアプリから取得する約8.5億ID(うち国内約2.4億ID)の屋内外の人流ビッグデータをAIで解析しています。「心地よい未来を、データとつくる。」というミッションを掲げ、OMOマーケティング支援や、スマートシティの実現に向けた事業などを展開しています。
出典元:株式会社unerry












