
株式会社セントラルオフィス(東京都台東区)は、アパレルEC向けのAI画像一括トリミングSaaS「スマートトリミングAI」を提供している企業です。同社は、商品画像の「質」が消費者のブランド認識や価格の印象に及ぼす影響を解明するため、全国のアパレルEC利用者300名を対象とした「商品画像と購買行動に関する意識調査」を実施しました。
調査の結果、消費者の70%が「商品画像の質が商品の価格印象に影響する」と回答していることが判明しました。加えて、画像に統一感がない場合、61%が「見づらい・探しにくい」、33%が「購入意欲が下がる」と答えており、商品画像は単なる商品情報の提供手段ではなく、ブランド価値そのものを左右する重要な戦略資産となっている実態が浮き彫りになりました。
調査結果のハイライト
1. 消費者の70%が「商品画像の質が商品の価格印象に影響する」と回答
2. 画像に統一感がない場合、61%が「見づらい」、33%が「購入意欲が下がる」と回答
3. 統一感のある画像には35%が「信頼できる」、20%が「プロっぽい」と好印象を持つ
4. 消費者の49%が「全体のシルエット」に最も注目し、90%が「全身正面」の画像を求めている
この記事の目次
調査実施の背景
アパレルECの領域において、商品画像はこれまで「商品を伝えるための手段」として位置づけられてきました。しかしながら、価格競争の激化とブランドの差別化が困難になる中で、商品画像が担う役割は大きく変わってきています。
同じ商品であっても、画像の見せ方一つで「高級に見える」か「安っぽく見える」かが分かれるという実感を持つEC事業者は少なくありません。
今回の調査では、消費者が商品画像の「質」をどのように受け止め、それがブランドや価格の印象にどの程度影響を与えるかを定量的に把握することを目的として実施されました。
【調査概要】
・調査名:商品画像と購買行動に関する意識調査
・調査方法:インターネット調査(クラウドソーシングサービス「Lancers」を利用したタスク形式アンケート)
・調査期間:2026年3月25日
・調査対象:ECサイトでアパレル商品を購入した経験のある方
・有効回答数:300名(男性145名、女性152名、その他・回答しない3名)
・年齢構成:20代8%、30代26%、40代34%、50代以上32%
・調査企画:株式会社セントラルオフィス
70%が「商品画像の質が価格印象に影響する」と回答
「商品画像の質によって、商品の価格に対する印象は変わると思いますか」という質問に対して、「大きく影響する」(16%)と「やや影響する」(53%)を合わせて70%の消費者が「影響する」と回答しました。一方で「影響しない」と答えた方はわずか10%(あまり9%、全く1%)にとどまっています。
この結果から、商品画像が「商品を見せる手段」を超えて、消費者の価格判断そのものに作用していることが明らかになりました。同じ価格帯の商品であっても、画像の質次第で「高級そう」にも「安っぽい」にも見えるという感覚が、70%の消費者に共有されているということです。
アパレルEC事業者にとって、画像の質は単なるUXの問題ではなく、価格設定や利益率に直結する経営課題であると言えます。
統一感のない画像は「見づらい」「購入意欲低下」「信頼低下」を招く
商品画像の「質」を具体的に分析するため、「構図に統一感のない画像に対する印象」を複数回答形式で質問したところ、最多は「見づらい・探しにくい」で61%、続いて「購入意欲が下がる」が33%、「信頼感が下がる」が27%と、上位3項目だけで離脱や信頼低下に直結する回答が並びました。
特に注目すべきは、これらのネガティブな印象が「特定の1枚が悪い」のではなく「画像全体に統一感がない」ことから生まれている点です。61%が「見づらい」と感じ、3人に1人が「購入意欲が下がる」と答えている以上、構図の不統一は直接的な売上損失につながっていると言えます。
撮影機材やモデルの質に投資をしても、最終工程の「画像運用の統一」が崩れていれば、その投資は離脱率の悪化によって相殺されてしまう可能性があります。
統一感のある画像は「信頼」「プロ品質」を生み出す
一方で、統一感のある商品画像に対しては、「見やすい・比較しやすい」が77%で最多となりました。さらに「信頼できる」が35%、「おしゃれ・プロっぽい」が20%、「購入意欲が上がる」が30%という結果が得られています。
この結果が示すのは、画像の統一感が「ブランドへの信頼」と「プロフェッショナルな印象」という、定量化しづらいけれども購買決定に大きく影響する要素を生み出しているという事実です。「統一された商品画像」は、ブランドの信頼性を消費者の脳内に蓄積していく長期的な投資と言えるでしょう。
消費者が注目するのは「全体のシルエット」と「全身正面」
では、消費者は具体的に商品画像の「何」を見ているのでしょうか。「商品画像で最も注目するポイントは何か」という質問に対しては、「全体のシルエット」が49%で圧倒的な1位となりました。
さらに、求める画像の種類について複数回答で質問したところ、「全身正面」が90%でトップ、「全身背面」が47%、「トップスのアップ」と「素材のアップ」がともに46%で続きました。
これらの結果から、アパレルECにおける「質の高い画像」とは、画素数の高さや凝った演出などではなく、「全身のシルエットが正確に伝わる画像が、複数のアングルで揃っていること」であることが分かります。
どれほど撮影に時間やコストをかけても、トリミングや構図が適切でなければ、消費者が一番知りたい「全体のシルエット」が伝わりません。その結果、「画像の質が低い」と判断されてしまうのです。
今回の調査から得られた示唆
今回の調査結果は、アパレルEC事業者にとって3つの重要な示唆を含んでいます。
第一に、商品画像は「商品情報」ではなく「ブランド資産」として扱うべきです
70%が「画像の質が価格印象に影響する」と回答している以上、画像は単なる説明手段ではなく、ブランドの価値そのものを形作る戦略資産です。
画像の質を放置することは、ブランド価値を毎日少しずつ削っていることに等しく、長期的には値下げ圧力として跳ね返ってくる可能性があります。
第二に、画像の「質」とは画素数やスタジオ撮影ではなく、「統一感と全体像の伝達力」です
消費者の49%は「全体のシルエット」に最も注目し、90%が「全身正面」の画像を求めています。撮影機材に投資しても、構図がバラバラであれば61%が「見づらい」、33%が「購入意欲が下がる」と判断されてしまいます。
逆に、構図が統一されていれば77%が「見やすい・比較しやすい」と感じ、35%が「信頼できる」と評価します。質を上げる鍵は、機材ではなく「運用の統一」にあります。
第三に、画像運用は「個別の改善」ではなく「全体の仕組み化」が不可欠です
商品数が増えれば増えるほど、すべての画像で構図を統一し、全身が見切れない状態を維持することは手作業では困難になります。値下げや広告投資で短期的な売上を作る前に、画像運用を「仕組み」として整えることが、ブランド価値を守り、結果として価格決定権を取り戻すことに繋がります。
こうした課題を解決するうえで鍵となるのは、「いかに手間をかけずに、統一された質の高い画像を数多く用意できるか」という点に尽きます。
では、「構図の統一」と「全身シルエットの伝達」を、商品数が増えても崩さずに維持するにはどうすればよいのでしょうか。
職人技をAIが再現するブランド価値を高める一括トリミングの新常識
その答えの一つとして同社が提案するのは、撮影後のトリミング工程をAIで自動化し、誰が作業しても一定の構図に仕上がる仕組みの構築です。
このコンセプトから生まれたのが、同社が開発・運営するアパレルEC向け画像一括トリミングSaaS「スマートトリミングAI」です。このツールは、AIが画像内の人物を自動検出し、全身のシルエットが正確に伝わる統一された構図で一括処理を行います。これにより、手作業では数時間を要していた画像加工を、わずか数クリックで完結させることが可能となります。
今回の調査で消費者が求めていた「全身正面の画像」や「統一された構図」を、商品数に左右されず安定して実現できます。画像品質のばらつきによるブランド毀損を防ぎ、撮影への投資を確実に売上へと直結させる支援を行っているとのことです。
会社概要
会社名:株式会社セントラルオフィス
所在地:東京都台東区上野六丁目1番6-1005号
代表取締役社長:高井央司
事業内容:アパレルEC向けAI画像処理SaaS「スマートトリミングAI」の企画・開発・運営
出典元:株式会社セントラルオフィス プレスリリース













