α世代・Z世代の97.4%が「推し」を持つ時代に―企業コラボへの好意度は8割超、継続購入意向は9割以上

α世代・Z世代における「推し」の実態調査が実施されました

株式会社ContentAgeが運営するαZ総研が、α世代・Z世代を対象に「推し」に関する意識調査を実施しました。調査は2026年2月20日から2月23日にかけて、インターネット調査により実施され、全国のα世代・Z世代155名から回答を得ています。内訳は、12歳以下が2名、13歳から15歳が29名、16歳から18歳が68名、19歳から22歳が32名、23歳から25歳が10名、26歳から28歳が12名、29歳から31歳が2名となっています。

調査結果の概要

今回の調査では、α世代・Z世代における「推し」の存在から推し活消費、そして企業コラボレーションへの意識まで、横断的に分析が行われました。その結果、若年層にとって推しは単なる趣味の領域にとどまるものではなく、情報との接触や消費行動、さらにはブランドに対する認識にまで影響を及ぼす重要な存在となっていることが判明しました。

推しを持つことは「当たり前」の時代へ

「あなたは現在『推し』がいますか?」という質問に対して、回答者の97.4%が「いる」と答えています。この結果から、若年層において推しを持つことは決して特別なことではなく、大多数の人にとって身近で日常的な存在となっていることが明らかになりました。推しは特別な存在というよりも、生活の一部として溶け込んでいると言えます。

企業コラボに対する否定的な意見はほぼ存在していません

「推しが企業とコラボすることについてどう思いますか?」という質問では、α世代の82.8%、Z世代の80.4%が「とても嬉しい」と回答しました。その一方で、「あまり嬉しくない」や「嬉しくない」といったネガティブな回答は、両世代ともに0%という結果になっています。従来指摘されることが多かった「商業化に対する抵抗感」は若年層においてはほとんど見られず、推しの活動範囲が広がること自体を前向きな出来事として捉えていることがわかります。

推しコラボがブランドへの継続的なロイヤルティを生み出しています

「推しとコラボした商品やサービス、企業をコラボ後も継続的に購入・利用したいと思いますか?」という質問に対しては、α世代の91.9%、Z世代の96.4%が「継続して購入・利用したい」と回答しています。

この結果が示すのは、推しコラボが単なる短期的な売上向上施策ではなく、ブランドへの信頼感や好意が移転するきっかけとして機能している可能性が高いということです。推しに対する好意が企業やブランドへの好意として広がり、継続的な利用意向につながっていると考えられます。

αZ総研メンバーによる考察コメント

今回の調査結果について、α世代・Z世代を研究対象としたシンクタンク組織であるαZ総研に参加するZ世代メンバーから、以下のような考察コメントが寄せられています。

αZ総研のZ世代メンバーである井上陽花氏は次のようにコメントしています。現在すでに企業コラボが当たり前になりつつあり、α・Z世代の間では、自分の推しが企業に起用された際に、SNSで「起用してくれてありがとう」と企業に感謝する投稿も増加しているとのことです。しかし今後、コラボが日常化しファンの「コラボ慣れ」が加速した際には、単なるキャスティングでは響かないコラボ施策のレッドオーシャン化が見込まれます。そこで重要になるのは、まだ企業が注目していないコアな層をいち早く発見すること、そして、ファンの熱量を深く汲み取った世界観の理解であると指摘しています。今後は、ファンに「わかってるな」と思わせる一歩踏み込んだ設計で、安易な量産型ではない「本物」を作っていく視点が不可欠であり、当たり前になるだろうとしています。

同じくαZ総研のZ世代メンバーである長坂奈桜氏は、アイドルやアーティストが企業とコラボすることはこれまでもファンにとって喜ばしい出来事として捉えられ、商品を購入すること自体が「貢献」として推し活の一つになっていたと述べています。その一方で、YouTuberやインフルエンサーの企業コラボに対しても嬉しいと感じるという結果が印象的だったとコメントしています。広告やタイアップに慣れている世代だからこそ、ファンはそのコラボを「生活のためのコラボ」なのか「本人がポジティブに選んだ商材なのか」を敏感に見極めているとのことです。そのため、単に起用するだけではなく、発信方法や見せ方まで含めて本人の世界観を理解した前提で作り上げることが重要であり、そうした丁寧な設計がファンの満足度向上や購買意欲につながると考察しています。

αZ総研のZ世代メンバーである平塚南海氏は、推しと企業のコラボは、ブランドや商品を認知したり興味関心を抱くきっかけになりやすく、特にコラボ商品を購入する動機として、限定グッズや推しの新規ビジュアルなど、そこでしか得られない「限定性」が重要な要素になっていると指摘しています。こうした限定性があることで、「推しを継続的に起用してもらえるようにコラボ商品を購入して応援したい」「推しを知らない人にも企業コラボを通じて知ってほしい」といった思いが生まれ、SNSでの情報拡散などのアクションにも繋がりやすくなるとのことです。推し活をしている人たちのパワーを活かすためには、単なるコラボだけではなく、いかにファンが喜ぶ設計になっているのかという視点を企業側が持ち合わせる必要があると述べています。

総括

若年層における推しコラボは、従来の広告やタイアップとは異なる性質を持ち、「推しを応援する行為」を通じて企業と接点を持つ新しい形の消費体験となっています。企業が直接メッセージを届けるのではなく、推しとの関係性の中でブランドが認識される構造が生まれていると言えます。こうした背景から、推しコラボは今後の若年層マーケティングにおいて重要な接点の一つとなっていくと考えられます。

出典元:株式会社ContentAge

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