小中学生の95%以上がAI利用経験あり、興味を持つ子どもは82.6%―ニフティキッズ調査

ニフティ株式会社が運営する子ども向けサイト「ニフティキッズ」は、小中学生を対象とした「AI」に関する調査を実施し、4月2日(木)に調査結果をまとめたレポートを公開しました。

今回の調査では、小中学生を中心とした子どもたちに対してAIの利用状況や使用したことのあるAIサービス、人間がAIより優れていると考える点などについて質問が行われ、2,018名から有効回答が得られています。

調査に回答した小中学生のうち、AIに興味を示している子どもの割合は82.6%に達しており、実際にAIを利用した経験がある子どもの割合は95%を超える結果となりました。中でも最も人気が高かったAIサービスは「ChatGPT」であることが明らかになっています。

さらに、小中学生の約9割がSNSや動画プラットフォームにおいて「AIによって作成された動画や画像である」と認識した経験を持つことが判明しました。AI生成コンテンツだと気づいたきっかけとしては、「どこか不自然な印象を受ける」「現実では考えられない動きをしている」などの指摘があり、違和感や特有の表現方法を手がかりとして見分けている実情が浮き彫りになっています。

また、人間がAIに対して優位性を保てる点についての質問では、感情や主観的な感覚を人間らしさとして捉える回答が多数集まりました。特に、他者の感情を動かすような行為については、人間の方がより優れていると考えられていることが確認されています。

調査の実施概要

本調査は、2026年1月20日(火)から2月23日(月)までの期間に実施されました。調査方法はインターネットを用いた自社調査で、小中学生を中心とする「ニフティキッズ」訪問者を対象に行われ、2,018件の有効回答が得られています。

調査項目には、AIへの興味の有無、AIの利用経験、利用したことのあるAIサービス、AIの回答の正確性への疑問、学校の勉強や宿題でのAI利用状況、SNSでのAI生成コンテンツの識別能力、AIと考える力の関係、AIとの友達関係の可能性、人間がAIに負けない点などが含まれています。

AIへの興味と利用状況

AIに興味はある?

「AIに興味はある?」という質問に対しては、8割以上の小中学生が「ある」と答えており、子どもたちの間でAIへの関心が非常に高いことが分かっています。

AIを使ったことはある?

「AIを使ったことはある?」という質問では、大多数の小中学生が何らかの形でAIを利用した経験を持っていることが明らかになっています。

利用されているAIサービス

この中に使ったことがあるAIはある?

AIを使用したことがある子どもたちに対して、具体的に利用したことのあるAIサービスを複数選択形式で尋ねたところ、最も多くの票を獲得したのは「ChatGPT」でした。その他にも、「Siri」をはじめとするAIアシスタント機能や「Gemini」など、身近なデバイスから簡単にアクセスできるサービスが支持を集めています。

AIの回答精度への認識

AIが出した答えがまちがっているかもと思ったことはある?

AIを使用したことがある小中学生のうち、8割近くがAIが出した答えに対して「まちがっているかも」と感じたことがあると回答しています。

具体的にどのように間違いに気づいたかについては、以下のような回答が寄せられています。

  • AIが出した答えが正しいかどうか確認するために、一度Google検索で調べ直した
  • 「AIは間違った答えを検出することがあります」と表示されていたため、自分の知識で答えられる質問を試したところ、よくある誤解が含まれていた
  • AIの回答と書籍に記載されている情報が異なっていた
  • 父親に確認したところ、「AIが言っていることは違う」と指摘された
  • 同じ質問をしても答えが変わることがある

AIの回答内容を自分自身で調べ直した際に間違いに気づくケースが見られました。また、学校で学んだ知識や、自分が詳しく知っている分野の情報とAIの回答が食い違うことで疑問を持つ場合もあることが分かっています。

学習でのAI活用

学校の勉強や宿題をするときにAIを使ったことはある?

学校の勉強や宿題を行う際にAIを使用したことがあるかという質問に対しては、63.4%の小中学生が「ある」と回答しており、実際に学習や課題においてもAIを活用している実態が確認されています。

AI生成コンテンツの識別能力

SNSや動画サイトでAIが作った動画だと気づくことはある?

SNSや動画サイトで「これはAIが作成した動画や画像だ」と気づくことがあるかという質問には、約65%の小中学生が「よくある」と回答しました。「たまにある」という回答と合わせると、9割近くの子どもたちがAIが生成したコンテンツであると認識した経験を持っていることが明らかになっています。

その一方で、「まったくわからない」と答えた子どもたちも存在しており、AIが作成したものと見抜けずに本物の映像や画像だと思い込んで拡散してしまう可能性も考えられます。

AIが作成したコンテンツだと気づいた理由については、以下のような回答が集まりました。

  • AIが作る画像は画風が決まっているようで、毎回同じような絵柄になっている
  • 何となく変な印象を受けるから
  • 現実ではありえない動きをしているから
  • 「この画像は生成AIコンテンツです」と明記されているから
  • Instagramで美しい花畑の写真を見てコメント欄を確認したところ、AIと書かれていた

"AIらしさ"を理由として挙げる声が多く見られました。例えば、イラストでは絵柄が似通っている傾向があったり、動画では現実にはあり得ない動きが確認できたりするなど、注意深く観察すると違和感を覚える部分から、AIが作成したコンテンツであると判断されていることが分かっています。

また、明確な根拠がなくても違和感からAIであると感じ取るケースや、SNS上のコメント欄を確認することでAI生成コンテンツだと認識する場合もあることが明らかになっています。

AIと考える力の関係

AIを使うと考える力はどうなると思う?

AIを使用すると自分の「考える力」がどうなると思うかという質問に対しては、最も多かった回答は「減ると思う」で44.6%の割合を占めました。しかし一方で、「どちらとも言えない」と回答した割合も4割近くに達しています。AIの利用に関してメリットとデメリットの両面を感じており、現時点では判断が困難な状況であることがうかがえます。

AIとの友達関係についての考え

AIと友達になれると思う?

AIと友達になれると思うかという質問については、「思う」よりも「思わない」の割合が上回る結果となっています。

AIと友達になれると回答した子どもたちからは、以下のような理由が挙げられました。

  • "友達"は、友達だと思ったら友達だと考えるから
  • AIであればたくさんの意見を聞いてくれて、自分に合わせてくれるから仲良くなれると思う
  • AIだから、人には話せない話もきちんと聞いてくれるし、宿題や課題などでも適切に使えば、自分の考える力や書く力などが伸びると思うから
  • AIと結婚した人もいるし、AIを友達としてキャラクターを作っていけばなれると思う
  • ずっと会話が続くし、人間の友達より気を遣わずに済む

「AIであれば自分に合わせてくれる」「周囲の人には話せないことも聞いてくれる」「人間を相手にするよりも気を遣わなくて良い」といった点を理由として挙げる声が見られました。

人間がAIに負けないと思う点

人間がAIに負けないと思う部分については、以下のような意見が寄せられています。

  • AIが「最適解」を出す存在なら、人間は「納得解」を作る存在である
  • AIは人間が作ったのだからそもそもAIは人間に勝てないし、AIが持っている知識も全て人間が発展させたものだから
  • おもしろさ。AIが考えたおもしろいことより、人間が考えたおもしろいことの方が断然おもしろいと思う
  • 誰かを想う気持ちや優しさは負けないと思う
  • 考えることを考え、正論ではない自分の意見を持つこと

AIは論理的な回答を導き出すことを得意としている一方で、人間は状況に応じて柔軟に答えを見出すことができるという意見が見られました。

また、感情に関連する特徴を挙げる子どもたちも一定数存在しました。特に、相手に「優しい」「おもしろい」といった主観的な感情を引き出すような言動については、人間の方が得意であると認識されていることが確認されています。

ニフティキッズについて

ニフティキッズ

「ニフティキッズ」は、2002年に開始された主に小・中学生を対象とした子どものためのサービスです。子どもの相談に子どもが答える「キッズなんでも相談」や、インターネットを楽しく安全に使うための「わが家のインターネットルール」を作成できるコーナーがあり、保護者や先生に向けた情報提供も行われています。

出典元:ニフティ株式会社

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