Paykeのバーコードスキャンデータで見る2026年2月訪日外国人の購買関心動向、健康・美容・エチケット商品が急上昇

株式会社Paykeは、同社が提供しているバーコードスキャンアプリ「Payke」および提携しているアプリから取得した、2026年2月期における訪日外国人の製品スキャンデータの分析結果を発表しました。
この分析によると、特定の商品において前月と比較してスキャン数が増加する傾向が見られたということです。今回の発表では、健康・美容・エチケットなどの実用的なカテゴリーに属する商品で確認されたスキャン動向に焦点を当てて解説しています。
このデータは、インバウンド消費が単なる「お土産の購入」という枠組みを超えて、健康・美容・エチケットといった日々の生活に密接に関わる商品へも関心が広がっている可能性を示しているとされています。

特に関心の動きが確認されたカテゴリーは以下の通りです。

  • 健康志向の機能性飲料

  • 日常使いしやすいスキンケア商品

  • 身だしなみやエチケットに関わるケア商品

2026年2月 スキャン急上昇ランキング(韓国人観光客)

2026年2月において、特に顕著な伸びを記録した製品は次のようになっています。食品カテゴリーと美容・エチケットカテゴリーの両方において伸長が確認されました。

国籍

メーカー

商品名

前月比

KR

日本コカ・コーラ株式会社

からだすこやか茶W 350ml ペットボトル

1.9倍

TW

Dr.ルルルン株式会社

ルルルン ハイドラ EX マスク(7枚入)

1.8倍

KR

小林製薬株式会社

ブレスパルファム 飲むカプセル ローズ

1.7倍

KR

ロート製薬株式会社

メンソレータム リップフォンデュ ベビーピンク(3.2g)

1.60倍

KR

HADA RIKI株式会社

ク・マジック アイクリーム(20g)

1.5倍

※このランキングはPaykeにおける訪日外国人ユーザーによる「商品スキャン数」の前月比増加率をもとに作成されたもので、売上順位を示すものではありません。

1.【韓国】健康志向飲料への関心の高まり(からだすこやか茶W 350ml ペットボトル)

韓国籍のユーザーによるスキャン数が前月と比べて約1.97倍に伸長しました。

要因

この商品は、食事から摂取する糖や脂肪の吸収を穏やかにする働きを持つ難消化性デキストリンが含まれている、特定保健用食品(トクホ)に指定された緑茶飲料です。日本国内ではコンビニエンスストアやスーパーマーケットなどで幅広く販売されており、食事と一緒に摂取する健康志向飲料として広く認知されています。

韓国においては、美容や体型管理に対する関心が比較的高く、糖質や脂質の摂取量を意識する消費者が多いとされています。こうした背景も影響し、機能性飲料が、旅行中に気軽に試すことができる商品として関心を集めた可能性があります。

分析

スキャンデータを確認すると、全体の6割から7割がコンビニエンスストアで発生しており、訪日観光客にとってコンビニが機能性飲料との主要な接点になっている可能性が示されています。

日本のコンビニエンスストアは、手軽に多様な商品にアクセスできる環境が整っており、特に機能性を訴求している飲料は、日常的な食事と組み合わせて試しやすいことから、旅行中の購買検討の一環としてスキャン行動に結びついたと考えられます。

また、同社内でのヒアリングにおいても、韓国では健康志向や体型管理への意識が比較的高く、機能性飲料への関心が見られるという意見が挙がっており、今回の結果の一因として考えられています。

今回のデータからは、日本の機能性飲料に対して、訪日韓国人の間で一定の関心が見られる可能性が示唆されています。

2.【台湾】日本コスメブランドへの関心の継続(ルルルン ハイドラ EX マスク)

台湾籍のユーザーによるスキャン数が前月と比べて約1.82倍に伸長しました。

要因

この商品は、日本のフェイスマスクブランドである「ルルルン」が展開しているスキンケア商品で、日常使いしやすいシートマスクとして国内外で幅広く認知されています。日本のドラッグストアやバラエティショップなどで手軽に購入できる点も、訪日観光客にとって魅力的な要素の一つと考えられます。

台湾では日本のコスメブランドに対する信頼度が比較的高く、特にシートマスクは日常的なスキンケアアイテムとして幅広く利用されています。そのため、旅行中に商品を見かけた際に関心を抱き、スキャンに至った可能性があります。

また、台湾人ユーザーにヒアリングしたところ、台湾市場においてこの商品の特定バリエーションの認知が相対的に限定的であるという声もあり、商品の詳細を確認するための行動としてスキャンされた可能性も考えられます。

分析

シートマスクは軽量で持ち帰りやすく、価格帯も比較的手頃であることから、訪日観光客にとって購入検討しやすい美容カテゴリーの一つとみられています。

加えて、既に一定の認知があるブランドであっても、新しいバリエーションや未認知の商品に対しては、商品の詳細や特徴を把握するための情報収集行動(スキャン)が発生している可能性があります。

今回のデータからは、日本のスキンケアブランドに対する関心が、台湾人旅行者の間で引き続き見られることが確認されています。

3.【韓国】エチケット商品の実用需要(ブレスパルファム 飲むカプセル ローズ)

韓国籍のユーザーによるスキャン数が前月と比べて約1.78倍に伸長しました。

要因

この商品は、口臭ケアを目的とした飲むタイプのエチケットカプセルで、体の内側から香りをサポートする商品として展開されています。小林製薬はエチケットケア商品を多数展開するメーカーとして日本国内で広く知られており、ドラッグストアなどで比較的手軽に購入できる点も特徴となっています。

韓国ではニンニクや発酵食品など香りの強い料理が日常的に食べられており、口臭ケアに対する意識も比較的高いとされています。そのため、旅行中にドラッグストアなどでこの商品を見かけ、関心を持ったユーザーがスキャンした可能性があります。

また、韓国人ユーザーにヒアリングしたところ、このような「体の内側から香りをケアする」タイプの商品は韓国市場において一般的ではないとの声もあり、新規性のある商品として関心を集めた可能性も考えられます。

分析

エチケット商品は旅行中の一時的な需要だけでなく、帰国後の日常生活でも使用できる実用性の高いカテゴリーとみられています。

加えて、前月においても同様の口臭ケア商品(ブレスケア)が韓国ユーザーの間でスキャン数の増加が確認されており、エチケットカテゴリー全体への関心が継続的に見られている可能性があります。

今回の結果は、既存のエチケット意識に加え、日本特有の商品形態(飲むタイプ)への新規性が組み合わさったことで、スキャン行動につながった可能性を示唆しています。

4.【韓国】カラーリップ商品の関心拡大(メンソレータム リップフォンデュ ベビーピンク)

韓国籍のユーザーによるスキャン数が前月と比べて約1.60倍に伸長しました。

要因

この商品はロート製薬が展開している「メンソレータム」ブランドのカラーリップ商品で、保湿ケアと色付きリップメイクの両方を兼ね備えたアイテムです。とろけるような使用感と自然な発色が特徴で、日本のドラッグストアなどで手軽に購入できるコスメとして知られています。

韓国ではリップメイクが日常的に取り入れられており、発色や質感に対するこだわりも強いとされています。そのため、旅行中にドラッグストアやバラエティショップで商品を見かけ、手軽に試せるコスメとして関心を持ち、スキャンに至った可能性があります。

分析

リップケア商品はコンパクトで持ち運びやすく、比較的価格も手頃であることから、訪日観光客にとって購入検討しやすい美容カテゴリーの一つとみられています。

また、カラーリップのように「ケア」と「メイク」の両方の要素を兼ね備えた商品は、機能性と手軽さを同時に求めるニーズに対応するアイテムとして、旅行中の短時間の購買判断において関心を集めた可能性も考えられます。

5.【韓国】スキンケア商品の関心拡大(ク・マジック アイクリーム)

韓国籍のユーザーによるスキャン数が前月と比べて約1.59倍に伸長しました。

要因

この商品は目元の保湿やケアを目的としたスキンケア商品で、乾燥しやすい目元のコンディションを整えるアイクリームとして展開されています。スキンケア商品は日本のドラッグストアやバラエティショップで多く取り扱われており、訪日観光客にとっても比較的手に取りやすいカテゴリーと考えられます。

韓国ではスキンケアが日常的なルーティンとして定着しており、特に目元ケアなどパーツ別のケア意識も高いとされています。そのため、乾燥対策として取り入れやすいアイクリームに対して関心が向き、スキャンに至った可能性があります。

分析

スキンケア商品は日常的に使用できる実用性の高いカテゴリーであり、旅行中だけでなく帰国後の使用も想定しやすい商品とみられています。

また、この商品のスキャンは韓国ユーザーに加え、台湾ユーザーからも比較的多く見られており、複数の国籍において関心が広がっている可能性が示唆されています。こうした背景から、店頭での露出や視認性が高まっていた可能性も考えられます。

今回のデータからは、日本のスキンケア商品に対する関心が、訪日韓国人の間で一定程度見られることが確認されています。

まとめ

今回のデータからは、訪日外国人の関心が従来の「お土産の購入」にとどまらず、健康・美容・エチケットといった日常生活に根ざした実用的な商品へと広がりつつある可能性が示唆されています。

また、日本のドラッグストアやコンビニエンスストアで取り扱われている商品は、旅行中の利用に加え帰国後の使用も想定しやすいことから、商品理解や購買検討の一環としてスキャン行動が発生している可能性があります。

同社では、今後もスキャンデータを通じてインバウンド消費の変化を継続的に分析していくとしています。

出典元:株式会社Payke

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