
株式会社セントラルオフィス(東京都台東区)が、全国のアパレルEC利用者300名を対象に実施した「商品画像と購買行動に関する意識調査」において、64%の利用者が「商品画像が原因で購入を迷った」経験があるという結果が明らかになりました。同社はアパレルEC事業者向けのAI画像一括トリミングSaaS「スマートトリミングAI」を開発・運営しており、今回の調査でアパレルECサイトにおける商品画像が消費者の購買行動に与える影響を調査しています。
調査の結果、89%が画像を「購入の決め手になる」と回答している一方で、その画像に対して消費者が多くの不満を抱えている実態が浮き彫りになりました。
調査結果の主なポイント
1. 64%が商品画像が原因で「購入を迷った経験がある」と回答
2. 不満の第1位は「サイズ感がわからない」(51%)、僅差で「画像が少なすぎる」(50%)
3. 89%が商品画像を「購入の決め手」と回答
4. 83%が4枚以上の画像を確認、「1枚で十分」はわずか1%
EC市場が拡大する中で、消費者が商品を「実際に手に取れない」オンラインショッピングでは、商品画像の重要性がますます高まっています。その一方で、多くのEC事業者が画像の品質管理や統一感の維持に課題を抱えているのが現状です。
今回の調査では、消費者が商品画像に対してどのような不満を感じ、それがどの程度購買行動に影響を及ぼしているかを定量的に把握することを目的として実施されました。
【調査概要】
調査名:商品画像と購買行動に関する意識調査
調査方法:インターネット調査(クラウドソーシングサービス「Lancers」を利用したタスク形式アンケート)
調査期間:2026年3月25日
調査対象:ECサイトでアパレル商品を購入した経験のある方
有効回答数:300名(男性145名/女性152名/その他・回答しない3名)
年齢構成:20代8%/30代26%/40代34%/50代以上32%
調査企画:株式会社セントラルオフィス
この記事の目次
アパレルEC利用者の64%が「画像のせいで購入を迷った」経験あり
「商品画像が少ない・わかりにくいことが原因で購入を迷った経験はありますか」という質問に対して、「よくある」(10%)と「たまにある」(54%)を合わせて64%が「経験がある」と回答しています。
EC事業者にとって見逃せないのは、この「迷い」がすでに商品ページまで到達した消費者に生じているという点です。集客には成功したにもかかわらず、最後の一押しとなる画像が離脱を招いているという状況があります。つまり、アクセス数はあるのにコンバージョン率が上がらない原因が、実は画像による機会損失である可能性が示唆されています。
商品画像への不満の1位は「サイズ感がわからない」(51%)
商品画像に対する不満を複数回答で尋ねたところ、「サイズ感がわからない」が51%でトップとなりました。僅差で「画像が少なすぎる」(50%)が続いています。
「画像が粗い・暗い」(28%)や「構図が見づらい」(17%)といった画質に関する問題よりも、「この服を着たらどのように見えるか」が伝わらないことへの不満が圧倒的に高い結果となっています。この結果は、全身のシルエットやサイズ感が伝わる画像が特に重要であることを示しています。
アパレルEC利用者の89%が「商品画像が購入の決め手に」
消費者の89%が商品画像を「購入の決め手になる」と回答しています。さらに、購入時に最も参考にする情報でも「商品画像」が38%で第1位となりました(2位は「レビュー・口コミ」27%、3位は「サイズ表」17%)。
この結果から、アパレルECにおいて消費者が最も信頼しているのは、テキストによるスペックや他者の意見以上に、「商品画像(視覚情報)」であることが分かります。
しかしながら、現状では多くのアパレルECサイトにおいて、画像に対する消費者の期待と実態との間にギャップが生じています。
消費者が画像を重視しているにもかかわらず、そこで「不満」を感じさせてしまうことは、単なるユーザーエクスペリエンスの低下に留まらず、「購入の決め手」を自ら手放しているのと同様であり、売上に直結する重大な経営課題と言えます。
83%が「4枚以上の商品画像を確認する」と回答
「1商品あたり何枚程度の商品画像を確認しますか」という質問に対し、「すべて確認する」が49%で最多となり、「4枚以上」(34%)と合わせると、83%の消費者が4枚以上の画像を確認していることが分かりました。「1枚(サムネイルだけ)で十分」と答えたのはわずか1%でした。
この結果は、1枚目のサムネイルだけを整えても購買決定には不十分であることを示しています。消費者は正面だけでなく、背面・ディテール・着用感など、複数の角度から商品を確認したうえで購入を判断しています。つまり、掲載する画像すべてが「購入の後押し」にも「離脱のきっかけ」にもなり得るということです。
今回の調査から得られた示唆
本調査の結果は、アパレルEC事業者にとって3つの重要な示唆を含んでいます。
第一に、商品画像の改善は「売上を伸ばす施策」であると同時に、「売上の流出を止める施策」でもあるということです。
「64%が画像で購入を迷っている」という事実は、現在進行形で機会損失が発生していることを意味しています。広告費を増やして集客するよりも、今ある画像の質を向上させる方が投資対効果が高いケースは少なくありません。
第二に、消費者が求めているのは「高画質」ではなく「情報としての画像」です。
サイズ感、シルエット、着用イメージなど、消費者は画像を通じて「自分が着たらどのように見えるか」を判断しています。全身が見切れない統一的なフレーミングで、複数アングルの画像を揃えることが、不満解消と購入率向上の鍵となります。
第三に、画像の品質管理は「1枚の問題」ではなく「全体の仕組みの問題」です。
83%が4枚以上を確認する以上、1枚目だけ整えても効果は限定的です。商品数が増えるほど、すべての画像を統一された品質に保つための仕組みづくりが不可欠になります。
こうした課題を解決するうえで鍵となるのは、「いかに手間をかけずに、質の高い画像を数多く用意できるか」という点に尽きます。
本調査が示すように、消費者は正面・背面・ディテールなど複数アングルの画像を求めており、そのすべてに統一された品質が期待されています。
しかし、撮影した大量の写真を1枚ずつ確認し、人物が中心に収まるようトリミングし、余白や構図を揃えていく作業は、商品数が増えるほど大きな負担となります。
株式会社セントラルオフィスが開発・運営する「スマートトリミングAI」は、このトリミング作業をAIで自動化するアパレルEC向けSaaSです。
AIが画像内の人物や商品を自動検出し、全身のシルエットが伝わる統一された構図で一括トリミングを行います。手作業では何時間もかかっていた画像加工を、数クリックで完了できます。
「画像の枚数を増やしたいが、加工の手間がボトルネックになっている」という、アパレルEC事業者の課題を解消し、消費者が求める画像体験の実現を支援していくとしています。
出典元:株式会社セントラルオフィス












