株式会社メルカリは、2026年3月4日から、フリマアプリ「メルカリ」において生成AIを用いた新しい絞り込み検索機能の提供を開始したと発表しました。この機能により、これまでの複雑な絞り込み設定を行う必要がなくなり、ユーザーは自然な言葉を使って直感的に商品の絞り込み検索を行うことができるようになるとのことです。

なお、本機能は本日以降、一部のユーザーから順次提供が開始される予定です。

生成AIで「検索疲れ」を解消し、誰もが自然に使いこなせるサービスへ

現在、「メルカリ」における累計出品数は40億品(2024年9月時点)を突破しており、膨大な商品ラインナップの中から希望の商品や一点ものを探し出す楽しみがある反面、検索時に「絞り込み設定の操作が複雑で使いづらい」「希望する商品を絞り込むための適切なキーワードが思い浮かばない」といった課題が存在していました。

同社が実施したユーザー調査によると、商品名や型番を指定することなくキーワードのみで商品を絞り込みたいというニーズは極めて高いものの、多くのユーザーが現行の絞り込み機能に満足できていないという結果が明らかになっています。このような「曖昧な言葉から目的の商品に辿り着けない」という課題を、生成AIによる自然言語検索によって解決することを目指しているとのことです。

新しい絞り込み検索機能の詳細について

検索結果画面において、ユーザーが自然な言葉(自然言語)でリクエストを入力することで、生成AI(LLM)がユーザーの意図を理解し、最適な商品を見つけるためのサポートを提供します。

利用シーンの例

  • 価格設定の手間を省略する場合:「予算1万円以内で探して」
  • 商品状態でフィルタリングする場合:「使用感の少ない、きれいな状態のものだけにして」
  • 並べ替えを変更する場合:「販売中のものを安い順に並べて」
  • 条件を設定する場合:「あんしん鑑定が利用可能な商品にして」

2025年7月以降、メルカリは「AI-Native」という経営方針を掲げており、「メルカリ」を利用するすべてのユーザーが何の困難もなく出品や購入ができる世界の実現を目指しています。今回の機能実装はその取り組みの一環として位置づけられています。

同社は今後も、ユーザーが「メルカリ」を利用するあらゆる場面において、AIが自然にサポートする機能を段階的に拡充していき、あらゆる価値の循環を加速させていく方針です。

AI-Nativeへの取り組み背景

メルカリは新年度のテーマとして「Back to Startup」と「AI-Native」を掲げており、12周年を迎えた同社が目指すこれからの姿を明確に示しています。今回の生成AI活用による絞り込み検索機能は、この「AI-Native」戦略の具体的な実現例として注目されます。

累計40億品という膨大な商品数を抱える「メルカリ」において、ユーザーが求める商品に素早く、そして簡単にアクセスできる環境を整備することは、サービスの利便性向上において極めて重要な要素となります。従来の検索方法では、複数の絞り込み条件を手動で設定する必要があり、特にスマートフォンでの操作においては煩雑さを感じるユーザーも少なくありませんでした。

今回導入された生成AI技術を活用した検索機能は、こうしたユーザー体験上の課題を解決するソリューションとして期待されています。自然言語での指示が可能になることで、検索に不慣れなユーザーでも直感的に操作できるようになり、「メルカリ」の利用者層のさらなる拡大にも寄与する可能性があります。

今後の展望について

メルカリは、今回の絞り込み検索機能以外にも、AIを活用したさまざまな機能の拡充を計画しています。出品時のサポート機能や、購入時の意思決定支援など、ユーザーの取引体験全体をAIがサポートする仕組みづくりを進めていく予定です。

同社が目指す「AI-Native」な世界では、ユーザーが特別な知識や操作スキルを必要とすることなく、まるで対話するかのように自然にサービスを利用できる体験が提供されます。生成AIの進化とともに、フリマアプリの利用体験も大きく変化していくことが予想されます。

「メルカリ」における今回の取り組みは、Eコマース業界全体におけるAI活用の先進事例として、他のプラットフォームにも影響を与える可能性があります。ユーザーの声を反映した機能開発を継続することで、より多くの人々が循環型経済に参加しやすい環境が整備されていくことが期待されます。

出典元:株式会社メルカリ

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