
AIエージェンシー事業を展開するノバセル株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:田部正樹氏)が、株式会社JR東日本びゅうツーリズム&セールスが提供する「JR東日本びゅうダイナミックレールパック」に対し、YouTube広告を活用した新規デジタルプロモーション施策を実施したことを発表しました。その結果、指名検索数が44%増加し、予約数は5.5倍という顕著な成果を記録したとのことです。これまで「認知施策」としての位置づけにとどまりがちだった動画広告を、実際の獲得につながる施策として機能させることに成功した事例となっています。
課題の背景と導入のきっかけについて
JR東日本びゅうダイナミックレールパックは、鉄道利用を軸とした国内旅行、インバウンド訪日旅行、法人向け海外旅行など多様な旅行事業を手がける株式会社JR東日本びゅうツーリズム&セールスの主力商品です。同商品では長年にわたりデジタル広告に注力してきましたが、売上や予約といった事業成果への直接的な貢献度が見えにくいという課題を抱えていたとのことです。
ブランドリフトといった指標では一定の効果を測定できていたものの、「広告に接触した人が実際にどのような行動を取ったのか」を定量的に捉えることが困難であり、認知施策としての限界を感じる状況となっていました。
このような背景を受けて、ノバセルは「指名検索」をKPIに設定したYouTube広告施策を提案し、実施に移したとのことです。広告接触後のユーザー行動を可視化できる指標として指名検索に注目し、冬季における北陸・新潟キャンペーンにおいて新たな評価基準を採用しました。併せて、広告配信がなかった場合の状況を統計的に推計する「Causal Impact分析」を用いることで、広告の純増効果を検証できる設計としたということです。
施策設計における重要なポイント
今回の施策設計において最も重要となったのは、消費者インサイトの再定義でした。
調査を実施した結果、「新幹線料金は安くならないと考えている人が6割以上存在する」という認識が判明したとのことです。宿泊施設と新幹線をセットで予約することによって実質的に新幹線料金が安くなるという、ダイナミックレールパックの本質的な価値が十分に伝わっていなかったということです。
このインサイトを起点として、「新幹線が安くなる」という驚きを中心に据えたクリエイティブを制作しました。旅行中に価格の意外性に気づくシーンを描写することで、視聴者の共感と商品の想起を促す内容としたとのことです。
配信手法においては、指名検索の獲得効率が高いVRC(動画リーチキャンペーン)を採用し、「観光・グルメ」「料金重視」といった関心軸に応じた検索キーワード設計を実施するなど、独自のターゲティング手法を構築したということです。
施策実施後に得られた効果
本施策を実施した結果、以下のような成果が得られたとのことです。
- 指名検索数:44%の増加
- 予約数:5.5倍に増加
- クリック率:過去の施策と比較して大幅に改善
これらの結果から、YouTube広告が明確にコンバージョン、すなわち予約まで寄与していることが確認されました。
さらに、従来は獲得が難しいとされていた20代から30代の若年層や、「列車+宿泊」商品の新規利用者の増加も観測され、ターゲット拡張という副次的な効果も得ることができたということです。

今後の展開と見通し
今回の成果を踏まえて、同社では春の行楽シーズンや夏休みといった年間需要に応じたYouTube広告の活用を継続していく方針です。クリエイティブの登場人物やシーンを変更した検証を進めながら、獲得に効果的な動画広告の型化を目指しているとのことです。また、指名検索の向上はSEO面においても好影響をもたらしており、認知から獲得までを一気通貫で設計するプロモーションモデルとして、さらなる進化を図っていく予定となっています。

本取り組みは、YouTube広告を単なる「認知施策」にとどめることなく、指名検索という具体的な行動指標を起点として、獲得までつなげた実証事例となりました。デジタル広告の評価軸を見直すことによって、動画広告の可能性を再定義した本事例は、旅行業界に限らず、幅広い業種にとって示唆に富む取り組みといえます。
ノバセルについて
ノバセルは、AI技術とマーケティング専門人材の知見を融合させた「AIエージェンシー」として事業を展開しています。AIを活用し、戦略立案からクリエイティブ制作、効果分析に至るまで、マーケティング活動を一貫して支援しています。事業会社発の視点からマーケティングの無駄を削減し、本質的な価値創造に集中できる体制づくりを実現することで、企業の成長を力強く後押ししています。
ノバセル会社概要
社名:ノバセル株式会社
所在地:東京都港区麻布台一丁目3番1号 麻布台ヒルズ 森JPタワー 19階
代表取締役社長:田部 正樹
事業内容:マーケティングプラットフォーム「ノバセル」の運営
設立年月日:2022年2月1日
出典元:ノバセル株式会社 プレスリリース












