POSレジ選定で重視すべき点とは?導入経験者200名の調査で判明した選定時と導入後のギャップ

POSレジの導入・選定に携わった経験を持つ200名を対象とした実態調査が、ステップ・アラウンド株式会社により実施されました。この調査では、選定段階で何を優先して検討したのか、さらに実際に導入して運用を開始した後に「もっと重視しておけばよかった」と後悔したポイントは何だったのか、この2つの視点から分析が行われています。その結果、POSレジ選びで後悔しないための重要な示唆が明らかになりました。

選定時に重視したポイントランキング|キャッシュレス決済連携がトップに

POSレジの選定にあたり重視したポイントを3つまで回答してもらった結果、第1位は「キャッシュレス決済との連携」で88票(44.0%)となりました。現金を使わない決済手段が普及する昨今、クレジットカードをはじめ、電子マネーやQRコード決済などに対応できることは、POSレジにおいて必須の条件となっているようです。

第2位には「使いやすさ・操作の分かりやすさ」が86票(43.0%)でランクインしています。スタッフへの教育に要する時間やコストを考慮すると、直感的な操作が可能かどうかは重要な判断材料となります。

第3位は「必要な機能がそろっているか」で68票(34.0%)という結果となり、在庫管理や売上分析、顧客管理といった自店舗に必要とされる機能の充実度が選定基準になっていることがわかります。

このほか、第4位には「初期費用・月額費用」が67票第5位には「サポート体制が安心」が58票で続き、費用面やアフターサポートの充実度も選定における重要な判断要素となっていることが確認されました。

導入後に重視すべきだったと感じたポイントランキング|使いやすさがトップに浮上

調査結果グラフ

一方で、実際にPOSレジを導入し運用を開始してから「当初からもっと重視すべきだった」と感じたポイントを1つ選択してもらったところ、結果は大きく変化しました。

最多回答は「使いやすさ・操作の分かりやすさ」で31票(15.5%)でした。選定段階でも第2位に入っていた項目ですが、日々実際に使用してみることで、その重要性をより一層実感することになるようです。操作に時間がかかったり、スタッフがなかなか使い方を習得できなかったりすると、業務の効率性に直結する問題となります。

第2位には「サポート体制が安心」が26票(13.0%)が入りました。トラブル発生時や機能の使用方法で困った際に、速やかに問い合わせができて丁寧な対応を受けられるかどうか。これは実際に運用してみて初めてわかる部分ですが、緊急時のサポート体制の重要性を痛感した方が多かったようです。

第3位は「初期費用・月額費用」で25票(12.5%)という結果になりました。導入時の初期費用だけではなく、毎月発生するランニングコストや、オプション機能追加時の追加費用など、総合的なコスト感を導入前にしっかり把握しておくべきだったという意見が多く見られました。

選定前と導入後のギャップを分析|POSレジ選定における失敗パターンとは

今回の調査結果を比較分析すると、興味深いギャップが浮かび上がってきます。

例えば「サポート体制が安心」は、選定時には58票で第5位だったものの、導入後の重要度では26票ながら第2位へと順位が上昇しています。相対的な重要性が大きく高まっていることがわかります。

同じく「初期設定・導入が簡単か」も、選定時は44票で第8位でしたが、導入後には21票で第5位へと順位を上げました。実際の導入作業における大変さを経験したことによる結果と考えられます。

反対に「キャッシュレス決済との連携」は選定時88票で第1位でしたが、導入後は24票で第4位となっています。「必要な機能がそろっているか」も選定時68票(第3位)から導入後15票(第7位)へと順位を下げました。これらの項目は事前にしっかりと検討されているため、選定時の判断と実際の運用における重要性にギャップが少ないと言えます。

つまり、機能面に関しては多くの事業者が十分に検討できているものの、実際の使い勝手やサポート体制、導入時のスムーズさといった運用面の要素については、どうしても後回しになってしまう傾向があるということが明らかになりました。

後悔しないPOSレジの選び方|確認すべき3つのポイント

今回実施された調査結果から、POSレジ選定で失敗しないための重要なポイントが見えてきました。

1. 実際の操作性を必ず事前に確認すること

カタログやWebサイトの情報だけで判断せず、デモンストレーションやトライアル期間を積極的に活用して、実際に店舗で働くスタッフに実際に操作してもらうことが大切です。ベテランスタッフだけでなく、新人スタッフでも迷わず使いこなせるかどうかを確認することが重要です。

2. サポート体制の詳細を具体的に確認すること

問い合わせ可能な時間帯が営業時間とマッチしているか、電話に加えてメールやチャットでのサポートにも対応しているか、追加料金の発生有無など、具体的な内容を事前に確認しておくことで安心して運用できます

3. トータルコストを試算すること

初期費用が安価でも、月額費用が高額だったり、必要な機能が有料オプション扱いだったりするケースもあります。決済手数料も含めた運用開始後のランニングコストをしっかりと計算して把握しておくことが必要です。

まとめ

今回の調査によって明らかになったのは、POSレジ選定において「選定前に重視したポイント」と「導入後に重要だと気づくポイント」の間に、想像以上に大きなギャップが存在するということです。

機能の充実度やキャッシュレス決済への対応といったスペック面については、多くの事業者がしっかりと検討できています。しかしながら、サポート体制の充実度や、日常的な使いやすさ、導入時のスムーズさといった運用面の要素については、どうしても後回しにされてしまう傾向があるのです。実際に運用を開始してから「これをきちんと確認しておけばよかった」と後悔するケースが多く見られます。

POSレジは日々業務で使用する重要なツールだからこそ、カタログのスペックだけで決めるのではなく、実際に操作して確かめる、サポート対応の内容を確認する、トータルコストを計算するといった、地道な検討プロセスが欠かせないのです。

これからPOSレジの導入を検討している事業者の方々には、ぜひこの調査結果を参考にしていただき、多角的な視点から検討を進めていただければと思います。

調査概要

調査名:POSレジの選び方

調査対象:POSレジの導入・選定に関わったことがあると回答した200人

調査地域:全国

有効回答数:200人

調査方法:インターネット調査(アンケートモニターを対象に実施)

調査:QiQUMO

調査期間:2026年1月

出典元:ステップ・アラウンド株式会社 プレスリリース

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