
GMOインターネットグループは、生成AIの活用に関する定点調査を四半期ごとに実施しており、2025年12月に行った最新の調査結果を発表しました。同グループは「AIで未来を創るNo.1企業グループへ」というビジョンを掲げ、グループ全体で生成AIの活用および業務効率化に積極的に取り組んでいます。
今回の調査では、グループ全体における生成AI業務活用率が96.2%に達し、引き続き増加傾向を維持していることが明らかになりました。また、AIを業務に活用しているパートナー(従業員)のうち、複数の生成AIサービスを利用している割合は82.2%、有料サービスを利用している割合は75.8%となっています。
さらに注目すべき点として、1人あたりの月間業務削減時間が約46.9時間に達し、前回の調査と比較して3.7時間増加しました。これは計算上、1,805人分の労働力をAI活用によって創出していることになります。加えて、AIエージェントの業務活用率は43%に達し、活用したいという意向を持つ人を含めると6割を超える結果となりました。
この記事の目次
調査結果のサマリ
2025年12月時点における調査の主な結果は以下の通りです。
- 全体の生成AI業務活用率は96.2%で、引き続き増加を維持しています
- 生成AIを業務に活用しているパートナーの75.4%が「ほぼ毎日活用」している状況です
- 複数AIサービス利用率は82.2%(前回調査と比較して2.2ポイント増加)となっています
- 「GMO AIブースト支援金」の効果により、有料サービス契約率は75.8%に到達し、パートナー一人ひとりが目的に応じて複数のAIツールを使いこなしています
- パートナー一人あたりの月間削減・捻出時間は46.9時間(前回調査と比較して3.7時間増加)となりました
- AIエージェントの活用率は43%で、活用したいという意向を含めると6割超となっています
- 「画像生成」の伸びが顕著で、nanobananaやNotebookLMの活用が拡大しています
調査概要について
今回の調査は、2025年12月8日(月)から12月12日(金)にかけて実施されました。調査テーマは「生成AI活用」実態調査で、GMOインターネットグループの国内パートナー(正社員、契約社員、アルバイト、派遣社員、業務委託)を対象としています。回答者数は6,368人で、有効回答数は5,561人でした。

生成AI業務活用率は9割超を維持
国内パートナー(シフト勤務除く)の96.2%が生成AIを活用しており、前回調査と比較して1.2ポイント増加しています。今回の調査では、パートナー数が350人増加したにもかかわらず、業務活用率は横ばいとなっており、AI人財の採用が着実に進んでいることが確認されました。
業務に生成AIを活用しているパートナーのうち、75.4%が「ほぼ毎日」、93.1%が「週1回以上」活用していることが判明しました。生成AIの活用により、ひと月あたり約25.1万時間(前回調査と比較して約2.7万時間増加)、1人あたり約46.9時間(前回調査と比較して約3.7時間増加)の削減を実現しています。

複数AIサービス利用率は82.2%に
生成AIを業務に活用している人のうち、複数AIサービス利用率は82.2%(前回調査と比較して2.2ポイント増加)となりました。有料サービスの契約率は75.8%となり、増加傾向が続いています。複数AIサービスを使い分けることが継続して浸透しつつあり、これは昨年6月より開始した「GMO AIブースト支援金」の活用によるものと考えられます。


画像生成の活用が顕著に拡大
今回の調査では、「画像生成」の活用が大きく伸びる結果となりました。特にGemini(NotebookLM)の活用率が大きく伸びていることから、「nanobanana」や「NotebookLM」などの画像生成AIの社内浸透が進んでいると考えられます。生成AIによるグラフィックレコーダー画像やインフォグラフィックも、会議の議事録やアンケート結果の視覚化に活用されています。


AIエージェント活用率は43%、活用意向含め6割超に
AIエージェントの業務活用率は43%となりました。また、「活用イメージがある」と回答したパートナーを含めると、62.9%のパートナーがAIエージェントを活用または活用したいと考えていることが分かりました。
GMOインターネットグループでは、ハイパーオートメーション化された企業グループを実現するためのAI人財を育成する「一騎当千プロジェクト」を通じてAIエージェント体験の機会を拡大しており、今後さらなる活用率の向上が見込まれています。
AIと人間の役割分担について
AIを利用する中で、人間がやった方が良いと感じることについての調査も行われました。これまでと同様に、最終調整や意思決定をするのは人間がやった方がいいという回答が多く見られました。
また、文脈や前提知識を整理し、「何をやるか」「どの方向に進むか」「どんな価値を出したいか」など方向性を決める部分に関しては、人間がやるべきだという意見も多く見られました。現場を見て決めるという判断や、日々の細かなジャッジメント、価値判断など、情報がそろっていない状況での意思決定は、人間のリアルな感覚や勘が重要であると感じられています。
パートナーからの具体的なコメント
AIを使っていて「まだ自分(人間)がやったほうが良い」と感じたことについて、パートナーからは以下のようなコメントが寄せられました。
- 「クオリティの担保や正確性が必要な場合や、最終確認は人間がやるべきだと思います。」
- 「"現場を見て決める"、"その場の空気で判断する"というリアルな感覚は、まだ人間だけの領域だと思います。」
- 「情報が揃ってない新領域での決定や、価値判断のように答えが一つじゃない領域は、人間の専門家や優秀な人財にまだAIは勝てないと思います。選ぶ人次第、使う人次第だと思います。」

生成AIを使いこなしている人の条件とは
生成AIを使いこなしている人の条件について、新しいサービスや使い方を積極的に試して常にアップデートと改善を続ける人という意見がありました。日進月歩ならぬ秒進分歩のAI情報を収集し判断できる人が使いこなせる人の条件であると推察されます。
前回に引き続き、「どこをAIに任せ、どこを人がやるか」を適宜判断し、必要に応じて複数のAIやRPAを組み合わせて、仕事全体の効率や価値を最大化できる人という意見も見られました。
生成AIを使いこなせている人についてのコメント
パートナーからは、生成AIを使いこなせている人について以下のような意見が寄せられています。
- 「"よく考えて使う人"+"よく遊んで試す人"が、生成AIを本当に使いこなしている人だと思います。」
- 「AIに任せる部分と人間が判断すべき部分をきちんと切り分けたうえで、目的達成のために必要な指示を具体的かつ的確に出せる人。」
- 「生成されたアウトプットを、自分の意図や目的に合わせて自在に調整・抽出し、必要な形に加工できる人です。単に速く作らせるだけでなく、AIの癖を理解し、その結果を責任をもって判断できる能力が重要だと思います。」

グループ内AI推進プロジェクトリーダーのコメント
グループ内AI推進プロジェクト「AIしあおうぜ!」のリーダーである李 奨培氏は、次のようにコメントしています。
「非エンジニア向けのバイブコーディングの浸透に、足元で最も注力しております。定型業務の自動化を自ら実装できる事を『GMOインターネットグループでは当たり前』の水準まで引き上げる事が目標です。この『非エンジニア向けのバイブコーディング』も、半年後には、社会の標準として当たり前に浸透しているのかもしれません。一歩先を行くAI活用の推進・啓蒙は教育、底上げこそが大事だと思っています。」

GMOインターネットグループについて
GMOインターネットグループは、ドメインからセキュリティ、決済までビジネスの基盤となるサービスを提供するインターネットインフラ事業を主軸に、インターネット広告・メディア事業、インターネット金融事業、暗号資産事業を展開する総合インターネットグループです。
また、「AIで未来を創るNo.1企業グループへ」を掲げ、グループ全パートナーを挙げて生成AIを活用することで、①時間とコストの節約、②既存サービスの質向上、③AI産業への新サービス提供を進めています。なお、生成AIを活用し、2024年は年間で推定約150万時間の業務削減を実現しています。
お客様に喜ばれるサービスを迅速かつ低価格で提供するために、サービスは機器の選定から設置、構築、開発、運用までを内製化することを基本方針としています。そのため、グループ110社以上に在籍する約8,000名のパートナーのうち、ITのモノづくりを担う開発者(エンジニア・クリエイター)が50%を超えています(2025年6月末時点)。
出典元:GMOインターネットグループ株式会社 プレスリリース












