エルテックスが通販に関する消費者調査を発表、AI活用でネット調べ物が46.8%に到達

通販システムの構築・支援およびECサイト構築を中心に事業展開する株式会社エルテックス(本社所在地:神奈川県横浜市保土ヶ谷区、代表取締役社長:森久尚)が、通信販売における消費者の行動・意識に関する調査結果の最新版を公表しました。

第26回目となる通信販売の定期的な調査を実施

同社では、通販システムとECシステムの統合構築を積極的に推し進めており、通信販売市場の動向を踏まえた独自の調査として「通信販売に関する【消費者調査】2025年」を行ったとのことです。

今回の調査では、近年利用が急速に広がっているAIツールが、一般消費者の情報収集行動や通販での購買行動にどういった影響を及ぼしているのかを調査・分析しています。同社は、主要顧客である通販事業者のさらに先にいる、一般消費者の行動パターンや意識を理解することにより、通販・ECに関連するソリューションサービスを改良し、顧客である通販企業へ提供するサービスの強化やビジネスへの貢献につなげていく方針を示しています。

調査から明らかになった主な結果

1. インターネットでの調べ物においてAIを使用する消費者は5割近く(46.8ポイント)に達しています

2. 使用されているAIツールの上位2つは「チャット・ジーピーティー(66.5ポイント)」と「ジェミニ(47.5ポイント)」となっています

3. 通販商品の購入を検討する際にAIツールの利用経験を持つ人のうち、3人に2人(65.2ポイント)がAIツールを使用しています

「通販における商品購入時のAI使用実態」に関する詳細説明とデータ

1) インターネットでの調べ物においてAIを使用する消費者は5割近く(46.8ポイント)

質問内容)

直近の半年程度において、パソコンまたはスマートフォンを使用して「調べ物をする際」に、AIを活用した検索アプリケーションやサイトに関して当てはまるものを一つだけ選択してください。

※( )内の数値は調べ物全体におけるAIアプリ・サイトの活用度合いを示しています。(単一回答)

◇回答結果から見える特徴

直近半年間の「調べ物」においてAIを使用したかという質問に対し、「毎回ほとんど使用する(13.5ポイント)」「使用しているほう(14.8ポイント)」「たまに使用している(18.5ポイント)」を合計すると5割(46.8ポイント)に近い数値となりました。

年代別に見ると、20代から30代における利用率が高い傾向にあり、20代においては「たまに使用している」までを含めた回答者が6割を超え(63.3ポイント)となっています。40代から50代、さらに60代においても一定程度の利用が確認されました。流行語として「チャッピー(チャットGPTの略称)」が選出されたこともあり、AIが特定の世代だけの専用ツールという認識は薄れつつあり、検索の延長線上にある自然な選択肢として受け入れられている状況が示唆されています。

調べ物全体に占めるAI利用度は若い世代ほど高い傾向にあり、検索の起点が「キーワードの入力」から「AIへの質問形式」へと移行しつつあると考えられます。その一方で、中高年層についてはAI利用経験はあるものの活用度は若年層と比較してやや低めで、AIへの依存度には年代による差が存在しています。

ネットでの調べ物にAIを活用(全体・性・年代)
ネットでの調べ物にAIを活用(全体・性・年代)

2) 使用されているAIツールの上位2つは「チャット・ジーピーティー(66.5ポイント)」と「ジェミニ(47.5ポイント)」

質問内容)

調べ物で使用したことのある、アプリケーションやサイトをいくつでも選択してください(複数回答)

◇回答結果から見える特徴

使用しているAIツールとしては、チャット・ジーピーティー(66.5ポイント)が最も多く、男女間での差異は認められませんでした。一方で、2番目以降のツールにおいては性別による差が見られ、本設問が複数回答形式であることから、男性の方がジェミニやマイクロソフト・コパイロットといった複数のAIツールを併用していることが明確になっています。

利用しているAIツール(全体・性、複数回答)
利用しているAIツール(全体・性、複数回答)
利用しているAIツール(年代、複数回答)
利用しているAIツール(年代、複数回答)

3) 通販商品の購入を検討する際にAIツールの利用経験を持つ人のうち、3人に2人(65.2ポイント)がAIツールを使用

質問内容)

使用したことがあると回答したAIアプリケーションやサイトにおいて、「EC」または「通販広告(テレビや新聞など)」を見て、「商品やサービスの購入を検討している場面に限定した場合」の使用頻度について、当てはまるものを一つだけ選択してください。対象期間は同様に、直近半年程度です。(単一回答)

◇回答結果から見える特徴

AIを使用した経験がある消費者に対して、「通販商品の購入検討場面」に限定したAI活用度を調査したところ、60代を除く全ての世代で利用率は6割を超えており、20代においては8割(81.2ポイント)を超えてAIが使用されていることが判明しました。

他の世代と比較して少ないとはいえ、60代においても約4割(42.6ポイント)のAI活用が確認されています。この年代が購入する機会が多い健康食品や化粧品などは情報量が豊富で、比較検討が必要となる商品が多いことから、AIの要約機能や整理機能が高齢層にとっても効果的に機能しているという可能性があると考えられます。

通販の商品検討時のAIツール利用(全体・性・年代)
通販の商品検討時のAIツール利用(全体・性・年代)

調査の概要

調査エリア:全国

調査対象者:infoQ by GMO調査パネルを使用

調査方法:インターネット方式によるアンケート調査

調査期間:2025年11月25日から27日

回収サンプル数:600

調査主体:株式会社エルテックス

調査実施機関:楽天リサーチ株式会社

株式会社エルテックスについて

会社概要

商号:株式会社エルテックス(ELTEX, Inc.)

本社:横浜市保土ヶ谷区神戸町134番地 横浜ビジネスパーク イーストタワー 14階

設立:1985年(昭和60年)12月14日

資本金:1億円

代表者:代表取締役社長 森久尚

事業年度:7月1日から6月30日

売上高:37億円

従業員数:152名(内技術職115名)

出典元:株式会社エルテックス プレスリリース

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