
シニア向けフリーランス求人サイト「レガシーフォース」を運営する株式会社モロ(本社所在地:東京都港区、代表取締役:前田洋平氏)は、60歳以上でお年玉を渡す予定のある500名を対象に実施した「インフレとお年玉に関する実態調査」の結果を発表しました。年末年始を控えた時期に合わせて行われた調査となります。
シニア層は物価上昇に合わせてお年玉の金額を引き上げるのでしょうか。調査データによると、インフレを実感している人がほぼ全員に達している状況にもかかわらず、お年玉の金額を据え置く人が8割を占めており、お年玉の実質的な価値が低下している現状が浮き彫りになっています。
この記事の目次
調査結果のポイント
・物価高の状況でもお年玉は「増額しない」が8割
・増額しない背景として「物価高は無関係」「兄弟姉妹間の公平性維持」が上位
・60%が「お年玉の支出は負担である」と回答
・98%がインフレを体感
・一人当たりのお年玉の相場は1万円、渡す対象者数は平均2人
物価高の中でもお年玉は「増額しない」が8割

2026年のお年玉金額に関する質問では、「増額しない」との回答が426名(85.2%)に達し、大多数の方が現在の金額を維持する方針であることが判明しました。一方、「増額する」と答えたのは74名(14.8%)にとどまっています。
お年玉の支出について、6割が負担を実感

お年玉の支出が家計に与える影響について尋ねたところ、「非常に負担」と回答したのが94名、「ある程度負担」が210名となり、合計304名(60.8%)が負担感を抱いていることが分かりました。対照的に、「あまり負担ではない」との回答は167名(33.4%)、「全く負担ではない」は29名(5.8%)でした。
定年を迎えて年金での生活を送っている方も多い世代において、限定的な年金収入の中でお年玉の支出は相当な負担になっている様子がうかがえます。
98%がインフレを実感している結果に

日々の生活において物価の上昇を感じているかという質問に対しては、「非常に感じる」が338名(67.6%)、「やや感じる」が151名(30.2%)、「あまり感じない」が9名(1.8%)という結果になりました。「全く感じない」と答えたのはわずか2名のみで、物価の上昇を実感している人は98%(489名)に上っています。
一人当たりのお年玉相場は1万円、渡す人数は平均2人

お年玉の総支給額については「1~3万円」が最多で、続いて「3~5万円」「5~7万円」の順となりました。中央値は約2万円となっています。お年玉を渡す人数は2人が最も多く、次に1人、3人という順番でした。中央値は2人です。これらのデータから、一人当たりのお年玉の相場は1万円程度であることが標準的と考えられます。

お年玉を増額しない理由は「物価高は無関係」「兄弟姉妹間の公平性維持」

お年玉を増額しない理由として、「一般的なお年玉の基準が存在する(物価高は無関係)」が最多の274名でした。続いて、「兄弟姉妹や親族間で、従来の金額の公平性を維持したい」が100名、「自分の家計において、お年玉の負担が重いため」が59名、「友人や知人が金額を引き上げていないと聞いたため」が16名という結果になっています。
1万円で購入できるものの変化とお年玉の実質価値の低下

お年玉の定番金額である1万円で、過去と現在では何がどの程度購入できるのかを比較検証されています。例として少年向けマンガ雑誌を挙げると、30年前の1995年には1冊180円(税込)だったため、1万円で55冊購入することができました。しかし現在の2025年では1冊300円程度となっており、同じ1万円でも購入できるのは約33冊にとどまります。
お年玉の金額が据え置かれている一方で、実質的な購買力が低下していることが明確になっています。令和時代の子どもたちが、インフレの影響により厳しい状況に置かれている実態が明らかになりました。
調査の詳細
調査名称:インフレとお年玉に関する調査
調査実施期間:2025年12月
調査対象者:お年玉を渡す予定のある60歳以上500名
調査手法:インターネットによる調査
出典元:株式会社モロ プレスリリース
https://freelance.legacyforce.jp/articles/detail/9












