SHIBUYA109 lab.が2026年トレンド予測を発表!「アテンション・デトックス」実現の消費に注目

株式会社SHIBUYA109エンタテイメント(本社:東京都渋谷区、社長:石川あゆみ)が運営している若者マーケティング研究機関「SHIBUYA109 lab.(シブヤイチマルキュウラボ)」は、同社が保有する独自ネットワーク「SHIBUYA109 lab. MATE」に所属するaround20(15~24歳)の女性401名を対象とした、2026年のトレンド予測結果を発表されました。

「SHIBUYA109 lab.トレンド予測」とは

このトレンド予測は2018年から毎年発表されているもので、around20における翌年のトレンドを予測したものです。around20と実施された「トレンド予測会議」や、毎月SHIBUYA109渋谷店館内で行われる調査結果を基にノミネートが選定され、その後選択式アンケートが実施されて上位項目がピックアップされています。

このトレンド予測から、今後の消費傾向も分析され、現代を生きる若者たちが時代に何を感じ、どのように行動しているのかを独自の視点から理解する取り組みとなっています。

昨年発表された『SHIBUYA109 lab.トレンド予測2025』では、「ドバイチョコレート」「ぬい活」「耳つぼジュエリー・ボディジュエリー」「有線イヤホン」などが予測され、Z世代が選ぶその年のトレンドランキング『SHIBUYA109 lab.トレンド大賞2025』でも多数ノミネートされました。今年の『SHIBUYA109 lab.トレンド予測2026』では、キャラクター部門が新設され、下記6部門でトレンドが予測されています。

カフェ・グルメ部門:キーワードは「うま確フード」。カスタムできるボリュームフードがトレンドに

カフェ・グルメ部門では、引き続き中国・韓国発祥の食トレンドに注目が集まっていることがわかっています。インタビューでは「おいしいことが確実に分かる見た目やお店に惹かれる」という声も聞かれており、「うま確フード(おいしいことが確定しているフード)」であることが重視される傾向が見られています。

また、マカロンシリアルやsago(サゴ)等のボウルスイーツが複数ノミネートされており、見た目のボリューム感と彩りを楽しむ傾向が見られます。さらに、タコスやせいろ蒸し等、食材で自分なりのカスタムを楽しめる食もトレンドとなりそうです。

デカドリンク

ペットボトル飲料よりも大容量なドリンクのこと。特に中国発祥のドリンク専門店「MIXUE」では100円台からという安価でデカドリンクが飲めることが話題となっています。

ベーグル

パンの一種で独特のもちもち感が特徴です。特にトッピングやフィリングに凝っているボリューミーな「韓国ベーグル」が人気で、2025年6月に新大久保のカフェ「OKUDO CAFE」で販売開始されたことも話題になりました。

タコス

トルティーヤで様々な具を挟んで食べるメキシコを代表する料理です。タコスパーティー(タコパ)も若者の間で人気になりつつあります。

ポテト専門店

フライドポテト専門店のことで、ファストフード店では味わえない多数のフレーバーなどの専門店らしさが魅力となっています。2025年3月にオープンした「DE FRITES STAAN HARAJUKU」などが注目されています。

せいろ蒸し

せいろに野菜や肉を入れて蒸す調理法です。簡単な調理法でありながらSNS映えし、かつヘルシーで罪悪感なく食べられるという点が人気となっています。

Aux Merveilleux de Fred

ベルギーのフランダース地方の伝統菓子「メルベイユ」の専門店です。本店はフランスにあり、2020年には神楽坂に東アジア初の店舗をオープンし話題を集めました。シャンデリアと螺旋階段が印象的な、パリを思わせる華やかな店内で販売されているスイーツは、誕生日など特別な日のために選ばれています。

アイスチュロス

アイスをチュロスで挟んだスイーツです。2025年6月に横浜に日本初のアイスチュロス専門店「Gold Chillin'」がオープンしたことで話題になっています。

sago(サゴ)

もちもちとした食感が特徴のグルテンフリースイーツ素材です。主に東南アジアで食べられているスイーツであり、ボウルの中にフルーツとあわせてココナッツミルクや牛乳に入れて食べる「sagoボウル」が人気を集めています。

マカロンシリアル

ミニサイズのマカロンをシリアルのようにボウルに盛りつけて楽しむ、見た目もかわいい海外発のスイーツです。マカロンシリアルを食べているASMR動画も人気となっています。

ボタンクッキー

ボタンモチーフのクッキーです。ファッションでもボタンモチーフを取り入れる「ボタンコア」が注目されています。

モノ・コト部門:少人数・オフラインで楽しむ体験に注目。キーワードは「アテンション・デトックス」

モノ・コト部門では、情報・コミュニケーション量に対して疲れを感じる傾向が継続し、不特定多数からの注目を避ける「アテンション・デトックス」の傾向が強まっていることがわかりました。そのため、一時的にデジタル環境から離れて楽しむ体験に注目が集まる見込みです。またクラフト系の体験やクローズドなSNSの普及からも、少人数の友達と楽しめることが重要なポイントになっているようです。

魔法少女界隈

魔法少女をテーマにした世界観やファッションを楽しむ界隈です。ステッキなど小さい頃に憧れていた変身アイテムを現実に取り入れて楽しめることで話題になっています。

お薬手帳界隈

近年推し活のトレンドになっている「トレカデコ」から派生した新たなデコトレンドです。ダイソーで販売されている「保険証・お薬手帳カバー」などに推しの写真やアクリルスタンドを入れ、ラインストーンやリボン、チャームなどでデコレーションをするもので、デコレーションの楽しさが話題になっています。

自撮りモニター

スマホの背面に取り付けるスマホ画面をミラーリングするモニターです。外カメラでの撮影でも写り方を確認しながら撮影ができるため、盛れる写真が撮れるということで人気を集めています。

スマホなし旅行

スマホ依存やSNS疲れの中、「スマホを使わずに旅行すること」が自身を見つめなおす機会や心身のリフレッシュができ、対人コミュニケーションの深化などの効果が期待できるとして注目されています。

yope

友人や特定のグループ内で画像やメッセージを共有できるSNSアプリです。AIを活用したコラージュ機能が搭載されており、投稿した写真をそれぞれのウォール上で自動的にコラージュしてくれることが魅力となっています。

BeReal.ノート

BeReal.で撮影した写真をプリントし、ノートに貼って作るアルバムのことです。リアルな日常を残す楽しさと、自分だけの思い出を形にできる特別感が話題になっています。

オリジナル幼少期Tシャツ

自分や友達、家族、推しの幼少期の写真を集めて加工したデザインをプリントしたオリジナルTシャツです。唯一無二のTシャツを作れることや、ユニクロでオリジナルTシャツを作成できる「UTme!」が流行したことも人気につながっています。

3Dプリンターキーホルダー

3Dプリンターで自作したキーホルダーです。リップやトレカを入れられるもの、ミラーが内蔵されたものなどクリエイターによって様々な個性があることや、キーホルダーの作成動画が注目を集めています。

イタリアンチャーム

イタリア発祥のチャームです。好きなパーツを組み合わせてオリジナルの腕時計やブレスレットを作成することができます。人と被らずに自分好みにしたり、友達やパートナーとお揃いにしたりと、様々な楽しみ方がされています。

パッチワークTシャツ

シンプルな無地のTシャツに、生地を張り付けてパッチワーク風にリメイクすることです。手軽に自分らしさを表現できることが魅力となっています。

ファッション・ビューティー部門:平成女児アイテムに注目。コスメもファッションアイテムに

ファッション・ビューティー部門では、Y2K(2000年台に流行したトレンドやカルチャー)ブームが長期化している一方で、フォーカスされるテーマは少しずつ変化しています。SHIBUYA109 lab.では、その変遷を観測しており、2025年のY2Kブームの特徴を、ギャルから平成女児へと"若年化"していると分析しています。

2026年は、2025年に引き続き少女漫画のキャラクターのヘアスタイルやファッションを取り入れるなど、「平成女児」の要素があるテイストに注目が集まる見込みです。また、バッグや服のアレンジを楽しめる缶バッジや、キーホルダーとしても楽しめるおもちゃのような見た目のコスメがトレンドになりそうです。

少女漫画コア

2025年のトレンド大賞に引き続き、日本の少女漫画にインスパイアを受けたファッション系統が人気を集めています。平成風のファッションで少女漫画の登場人物のような気分が味わえると話題になっています。

アイドル衣装コス

文化祭やハロウィンの仮装でアイドルの衣装風コスプレをすることが注目されています。コスチューム専門ショップ「Malymoon(マリームーン)」も人気を集めています。

横向きネイル

親指の爪の大きさを生かし、キャラクター等の顔を横向きに書くネイルです。爪全体を使うため、ネイルパーツよりも表情豊かにキャラクターを表現できるということで話題になっています。

スノーファー

スニーカー×ローファーのハイブリッドシューズです。スニーカーの履き心地・歩き心地はありつつ、ローファーのクラシックさ・スマートさも持ち合わせていることが人気の理由となっています。

日本感性

韓国で生まれたワードで、日本のファッションやカルチャーにインスピレーションを受けた世界観のことを指します。プリーツスカートやモノトーンのアイテムが特徴で、ガーリーかつ上品な雰囲気が魅力となっています。

ジェリーシューズ

プラスチック素材で作られているシューズです。好きなチャームを選んでオリジナルのジェリーシューズが作れる店舗もあることや、カラーバリエーションが豊富なことも魅力となっています。

ジェリーティント

グミのようなプルプルとした感触のリップティントです。近年のトレンドである、ぷるんとした光沢感に加え、透け感のある色味が普段使いしやすいこともあり人気を集めています。

カウガールコア

ウエスタンやカウガールをイメージしたファッション系統です。ガーリーなトップスにウエスタンブーツを合わせるコーディネート等で楽しまれています。

おもちゃコスメ

おもちゃのようなパッケージで実際にも使えるコスメです。「peripera トック ブラッシュ キーキャップ」は、実際のキーボードのようにカチカチと押すことができ、おもちゃのように遊べる楽しさと、コスメとしても使える実用性で注目されています。

缶バッジ

様々なサイズの缶バッジをカバンや服、帽子につけることが注目されています。コーディネートのアクセントになるとともに、自分だけの個性を演出できることが人気の理由です。

アーティスト部門:様々な形で活動するアーティストが話題に

アーティスト部門では、オーディション番組発のグループだけでなく、YouTuberがプロデュースするアイドル、Vtuberのアイドルグループなど、様々な形で活動するアーティストがあげられました。

SWEET STEADY

アソビシステムのアイドルプロジェクト「KAWAII LAB.」から2024年に誕生した7人組ガールズグループです。メンバー全員がアイドル経験者で構成されているためパフォーマンスの評価が高く、ライブ人気も急上昇中です。

Pixel Ribbon

YouTuber「むくえな」のえなぴさん・「PKA」の ゆうぴーまんさんがプロデュースする、6人組のガールズアイドルグループです。2025年3月にデビューライブを実施して話題を集めています。

iVy

東京発の宅録系音楽ユニットです。2025年8月にファーストフルアルバムを発売し、ライブハウスやクラブイベントでの活動を通じて注目され始めています。

すぷれあ

Vtuber/バーチャルライバーグループ「にじさんじ」に所属する男子高校生アイドルグループです。「にじさんじ」初の男子高校生アイドルとして、話題となっています。

だいにょじそう

STARTO ENTERTAINMENT社に所属しているアイドル、宮岡大愛さん、善如寺來さん、山岸想さんの頭文字をとった言葉です。TikTokの動画が話題となりました。

Hearts2Hearts

25年2月にデビューした8人組ガールズグループです。人気グループ『aespa』以来、5年ぶりに韓国大手事務所『SMエンターテイメント』からデビューするガールズグループとして注目されています。

ALPHA DRIVE ONE

オーディション番組『BOYS II PLANET』の上位8位までのメンバーで結成された多国籍ボーイズグループです。デビュー前初披露の場がK-POP最大級の音楽授賞式『MAMA』であることでも話題を呼んでいます。

CORTIS

BTS、TOMORROW X TOGETHERが所属するBIGHIT MUSICから2025年8月にデビューした5人組ボーイズグループです。5人全員が共同制作という形で作品づくりに関わっていることが特徴となっています。

muque

福岡を拠点とした4人組ロックバンドです。今年発売された楽曲『The 1』はアニメ『ワンピース』のタイアップ曲として注目を集めています。

XLOV

2025年にデビューした4人組多国籍ボーイズグループです。メンバーの多くがアイドルオーディション番組での出演経験があること、また韓国初のジェンダーレスをテーマに掲げていることで注目を集めています。

ヒト部門:ファミリー・親友・カップルなど親密さが共通点

ヒト部門では、SNSで活躍するインフルエンサーについて、友達のような親近感が求められていることから、同世代のインフルエンサーが多く見られる傾向があります。また、ファミリー・親友・カップルなど、身近で親密さが感じられる関係性のインフルエンサーが人気となりそうです。

白鳥玉季

俳優です。ドラマ『どうする家康』やドラマ『いちばんすきな花』などに出演しており、演技力が評価されています。

山下幸輝

俳優/アーティストです。人気少女漫画を実写化したドラマ『ストロボ・エッジ』への出演や、『プロパガンダゲーム』でテレビドラマ初主演を果たしたことで話題になっています。

齋藤潤

俳優です。映画『カラオケ行こ!』やドラマ『ちはやふる -めぐり-』など、話題作の数々に登場し、注目を集めています。

Shiho

YouTuberの中町綾さんが「SNSで見つけた可愛い子」としてYouTubeで紹介し話題になりました。TikTokのコメント欄では洋服やメイクに関する質問が数多く寄せられ、次世代のロールモデルとして人気上昇中です。

山本望叶

タレント・モデルです。2025年7月にNMB48を卒業し、現在はモデルや俳優活動を中心に活動すると発表し話題になりました。

2nds-セカンズ

食事や町ブラしながら雑談する動画を多く投稿する3人組YouTuberです。何気ない日常の切り取りから垣間見える仲の良さや、トーク中のワードセンスが魅力となっています。3人それぞれ違うファッション系統ながらも、センス溢れる着こなしに注目が集まっています。

はやとともかちゃん。

TikTokやYouTubeで活動しているカップル配信者です。はやとくんのもかちゃんへのユーモアある優しい言葉かけに、もかちゃんの独特な笑い方で大笑いする動画が理想的なカップルだと話題になっています。

みつごのたまご

二卵性の三つ子で活動しているクリエイターです。3人のYouTubeチャンネルだけでなく、個人アカウントで発信している写真の撮り方などのトレンドが度々話題となっています。

よんう

モッパン動画を投稿している姉弟インフルエンサーです。「全部自分で作りました」という言葉から動画が始まるのが定番で、姉の料理スキルの高さと弟の食べっぷりが話題になっていましたが、2025年秋に弟・よんうさんは学業と部活に専念するため、今後は姉・みんぞんさんがメインで出演すると発表されました。

ミルと365日

お菓子作りやvlog動画を主に投稿するYouTuberです。可愛らしいスイーツや4つの事業を掛け持ちする多忙なライフスタイルが注目されています。

キャラクター部門:平成っぽさと白を基調としたキャラクターに注目

キャラクター部門は、2025年に引き続きキャラクター人気が高いことが予想されることから、今回のトレンド予測において新設されました。平成の懐かしさを感じるキャラクターや、色々な世界観やファッションテイストに合うような白を基調としたキャラクターが多くノミネートされています。

コラショ

通信教育サービス「進研ゼミ小学講座」に登場するランドセルがモチーフのキャラクターです。SNSミームとしてコラショの画像が使われたことで、話題となりました。

ケロロ軍曹

1999年に連載が開始、宇宙人であるケロロを主人公とした漫画・アニメ作品です。2026年夏には映画化が予定されており、現在も日本各地でポップアップストアが開催されています。

ふわきゅん

クリエイターちむむ。さんによる白い犬のキャラクターです。ぬいぐるみやカプセルトイが販売されたことで注目を集めています。

じょせまる

ビションフリーゼの赤ちゃんのキャラクターです。週5日で労働をしつつ家賃・光熱費は自分で納めている姿、仕事に対する姿勢に共感するとして人気を集めています。

mojojojo

ぬいぐるみ作家の尾崎歩美さんが手がけるぬいぐるみ・雑貨ブランドです。2024年に販売されたキーホルダーのカプセルトイをきっかけに人気に火が付き、プライズ化やアパレルブランドとのコラボも話題となりました。

snackanimals

moomさんによるキャラクターです。ローポリゴンでカクカクとした他にないデザインがSNSを中心に話題を呼んでいます。

ポメラニアンもち

キャラクター作家・画家malさんによる犬とおもちと人のあいだのいきもののキャラクターです。SNSに投稿されるイラストの可愛さやカプセルトイやプライズの商品も度々話題となりました。

NOMMI

中国発のコレクタブルトイブランド「TOPTOY」から販売される人気のフィギュアシリーズです。ブラインドボックスの開封動画をあげているインフルエンサーが増えたことで、注目が集まりつつあります。

きらりん☆レボリューション

2000年代に漫画雑誌『ちゃお』で連載された中学生の女の子がアイドルを目指す漫画です。2025年にはアクリルスタンドや缶バッジ等のグッズが販売され、平成を思い出すとして話題となりました。

メガネ餃子(アンギョンマンドゥ)

韓国の作家49さんによる、赤いメガネをかけた餃子のキャラクターです。シュールな世界観とピクセル調のレトロなイラストが魅力で、韓国好きを中心に人気を集めています。

「アテンション・デトックス」を実現する消費に注目。キーワードは「集中と内省」

2026年は、不特定多数からの目線から一時的に離脱できる「アテンション・デトックス」に繋がる消費動向に注目が集まると予測されています。近年、SNSでのコミュニケーションや情報量に疲れを感じている様子が顕著にみられており、今回のトレンド予測でも少人数・オフラインで楽しむ体験が多くノミネートしたことから、不特定多数とのつながりや過度なアテンションを避ける動きが広がっていることがわかります。

また、物理的にスマホから離れられる体験や、SNSの無かった幼少期に思いを馳せるような平成女児コンテンツの人気も年々高まっています。そのため2026年は一時的にスマホから離れることのできるオフライン体験を通して、スマホでは得られない集中の時間・内省の時間を持ち疲れを癒す行動が増えると予測されています。

出典元: 株式会社SHIBUYA109エンタテイメント プレスリリース

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