
グローバルアドテクノロジーのリーダーであるThe Trade Desk(NASDAQ:TTD)と、共通ポイントサービス「Ponta(ポンタ)」を運営する株式会社ロイヤリティ マーケティングが協業を発表しました。この協業により、The Trade Deskの広告バイイングプラットフォーム上で、Pontaのリテールデータを活用したターゲティングと効果計測が可能となるサービスが提供されます。広告主企業はより精緻なオーディエンスターゲティングに加え、広告接触から購買リフトまでの効果を計測することが可能となります。
この記事の目次
協業の概要
The Trade Deskにとって、今回の協業は日本市場におけるリテールデータ活用の大きな前進を意味するものです。株式会社ロイヤリティ マーケティング(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:勝 文彦、以下「LM」)は、全国約160社の多様な業種のPonta提携ネットワークを持ち、リアル購買データやライフスタイルデータ、独自の価値観データなど、1億人超のPonta会員のデータを幅広く保有しています。
今回の連携によって、広告主はこの豊富で信頼性の高いデータを活用し、The Trade Deskの広告バイイングプラットフォーム上で、オーバーザトップ(OTT)、コネクテッドTV(CTV)、デジタルアウト・オブ・ホーム(DOOH)、モバイル、ディスプレイ広告など、多様なチャネルを横断したオムニチャネルに対応したプランニングや広告配信が可能になります。また、今後は広告キャンペーンが実際の購買行動にどの程度寄与したかをPontaデータを用いて可視化する効果計測も拡充される予定です。
株式会社ロイヤリティ マーケティング ビジネスソリューショングループ データイノベーション本部 本部長のコメント
株式会社ロイヤリティ マーケティング ビジネスソリューショングループ データイノベーション本部 本部長 小河 貴裕氏は、次のようにコメントしています。
「この度のThe Trade Deskとの提携を通じ、『Ponta』のリテールデータを広告主様の広告配信にご活用いただけることを大変嬉しく思います。データに基づいたターゲティングにとどまらず、広告施策が購買につながったかを効果測定できるようになることで、広告活動を可視化し、活動の価値向上に貢献します。当社は本サービスの提供および1億人超のPonta会員のデータ分析を通じて、企業のマーケティングにおける課題解決を目指し、今後もマーケティング支援の強化を図ってまいります」
The Trade Desk 日本担当ゼネラルマネージャーのコメント
The Trade Desk 日本担当 ゼネラルマネージャー 馬嶋 慶氏は、次のように述べています。
「今回、LMとの提携により、広告主様は『Ponta』のリテールデータを活用した広告配信と効果測定を実現できるようになります。メディア環境が複雑化する中で、広告成果を正しく計測し、消費者により良い広告体験を提供する重要性は一層高まっています。LMのデータ活用により、より精緻なターゲティング、そしてクローズドループ測定を実現できます。これにより、日本におけるリテールデータの活用がさらに進化し、広告主様、広告会社様はさらに効果的かつ効率的なメディアバイイングを実現できます。The Trade Deskは、オープンインターネットにおいて更なるリテールデータを含むデータパートナーの拡充・拡大に尽力してまいります」
ロイヤリティ マーケティングについて
共通ポイントサービス「Ponta」を運営するロイヤリティ マーケティングは、1億2,340万人(2025年8月末時点)の会員基盤をベースに、オフライン中心の膨大なファクトデータを活用して企業のマーケティングを支援しています。LINE・Facebook・Instagram・YouTube 広告・Google ディスプレイ ネットワーク・X・TikTokなどへのターゲティング広告配信から、広告接触者のうち実際に店舗での購買に至った人数や購入金額などを算出するリアル購買分析まで、マーケティングのPDCAサイクルを回せる仕組みを提供しています。
The Trade Deskについて
The Trade Deskは広告バイヤーを支援するテクノロジー企業です。広告バイヤーはThe Trade Deskのセルフサービス型クラウドベースのプラットフォームを通じて、広告フォーマット全般にわたり、PC、モバイル、コネクテッドTVなど多数のデバイス上で、デジタル広告キャンペーンを作成、管理、最適化できます。主要なデータパートナー、インベントリパートナー、パブリッシャーパートナーと接続することでリーチと運用効率を確実に最大化し、またEnterprise™ APIによりプラットフォームのカスタマイズが可能です。The Trade Deskは米国カリフォルニア州ベンチュラに本社を置き、米国、欧州、アジアにオフィスを構えています。
協業により実現すること
今回の協業により、The Trade DeskとLMは日本市場における広告効果の精度向上とデータ活用の進化を目指していくとのことです。広告主企業は、Pontaのリテールデータによって、より効果的なターゲティングと広告効果測定が可能になり、より効率的なマーケティング活動を展開できるようになるでしょう。
本サービスの特徴として、Pontaの1億人超という巨大な会員基盤から得られる信頼性の高いデータを活用できることが挙げられます。オフラインでの購買データを含む多様なデータを活用することで、広告効果の可視化がさらに進むことが期待されます。
また、The Trade Deskの持つ先進的な広告バイイングプラットフォームとLMの持つ豊富なリテールデータが組み合わさることで、広告主は多様なチャネルにおいて、より精度の高いターゲティング広告の配信が可能になります。これにより、広告主はより効率的な広告投資と、より効果的なマーケティング戦略の立案・実行が可能になるでしょう。
デジタル広告市場の成長が続く中、データを活用した精度の高い広告配信と効果測定の重要性はますます高まっています。今回の協業は、日本のデジタル広告市場において、リテールデータを活用した新たな可能性を切り開くものと言えるでしょう。
両社の協業により実現するサービスは、広告主にとって貴重なデータ資産を活用した新たなマーケティング手法を提供するとともに、消費者にとってもより関連性の高い広告体験につながることが期待されます。
出典元:株式会社ロイヤリティ マーケティング プレスリリース