バニッシュ・スタンダード、店舗スタッフDXアプリ「STAFF START」でオムニチャネル接客構想を発表、顧客の見える化とAIアドバイスで売上最大化へ

株式会社バニッシュ・スタンダード(本社:東京都渋谷区、代表取締役:小野里 寧晃)は、国内外3,000ブランドに導入されている店舗スタッフDXアプリ「STAFF START」において、「オムニチャネル接客」構想を発表したことが伝えられています。この構想は、顧客の見える化とAIアドバイスを活用し、店舗スタッフがオフライン(実店舗)とオンライン(EC)双方の売上を最大化できるようにすることを目指しているとのことです。

また、2025年9月17日(水)より本構想の新機能「オムニチャネル顧客カルテ」の事前申込受付が開始されたことも発表されています。

この取り組みにより、店舗でもECでも、まるで"常連客"のような従来以上の接客体験を顧客に提供することが可能になり、小売・サービス業で急務となっているスタッフの人時生産性向上と顧客のLTV(顧客生涯価値)最大化を目指しているようです。

店舗スタッフとデータの力で売上最大化 「オムニチャネル接客」実現の新機能

「STAFF START」は、"オンライン接客"という文化を創り、店舗スタッフのDXを推進することで、オンラインに活躍の幅を広げ、貢献度に応じた適正な評価を受けられる仕組みを構築してきたとされています。オンライン上で店舗スタッフにファンが付くことでEC売上が向上するだけでなく、リアル店舗への集客・行列のできるスタッフも出現し、店舗スタッフの力でOMO(Online Merges with Offline)を実現しているとのことです。

しかし現在、小売・サービス業は「人口減少」という大きな課題に直面しています。2050年には働き手人口が2,000万人、日本の総人口が2,100万人減少すると予測されており、スタッフ不足とお客様不足の深刻化は避けられない状況です。この課題に対し、店舗・ブランドが存続し、店舗スタッフが「好き」を続けていくには、スタッフ一人ひとりの生産性向上と、お客様一人ひとりとの関係を深めLTV(顧客生涯価値)を高めていくことが不可欠となっているそうです。

そこで今回、STAFF STARTは、オンライン接客支援の強化とともに、リアル店舗の接客を支援する新機能の提供を開始することになったと発表しています。

AIアシスト機能第二弾「接客支援AI」

「AIアシスト」は、スタッフがより効率的に質の良い接客を提供するための機能です。オンライン接客の投稿をアシストする「コメント下書き作成機能」の第一弾に続き、第二弾の「接客支援AI」は、膨大な顧客行動データに基づき、各店舗スタッフに「より質の高い接客」を実現するための最適なアドバイスを提供する独自のAI機能となっているとのことです。

POINT01:AIアドバイスでオンライン接客力を強化

店舗スタッフごとに、EC売上実績(新規・リピート顧客別の「平均購入額」や「平均購入回数」、「商品売上ランキング情報」など)の閲覧が可能になり、さらにAIアドバイスが加わることで、より質の高いオンライン接客を実現するとしています。

POINT02:データドリブンな接客を店舗でも実現

オフライン(実店舗)・オンライン(EC)双方の顧客情報に基づくアドバイスを実店舗での接客時にも活用できるようになるとのことです。(2026年1月頃、機能拡充予定)

「オムニチャネル顧客カルテ」(2026年1月頃 提供開始予定)

オムニチャネル顧客カルテ 画面イメージ

この機能では、お客様一人ひとりの「店舗での購入履歴」や「ECでの購入履歴・お気に入り情報」などのデータをSTAFF STARTアプリに集約します。目の前のお客様が今、何に関心を持っているのかを瞬時に把握し、店舗スタッフはよりパーソナライズされた最適な接客体験を提供できるようになるとのことです。

POINT01:購入・行動履歴等の表示

来店したお客様のIDを読み取ると、過去の購入・行動履歴等の情報を瞬時に表示し、店舗スタッフはそれをもとに接客が可能になるとされています。

POINT02:お客様情報のアップデート

「接客メモ」機能で、お客様情報のアップデートも簡単に行えるとのことです。購入履歴以外にお客様との会話から得たパーソナルな情報も記録することができるようです。

POINT03:AIによる接客トーク推奨

お客様データをもとに、最適な接客トークをAIが推奨し、サポートする機能も搭載されるとのことです。

「スタッフCRM」(2026年頃 提供開始予定)

スタッフCRM 画面イメージ

「スタッフCRM」は、店頭やECで接客したお客様に対し、各店舗スタッフが容易にCRMを実践できる仕組みを提供します。人と人とのつながりを大切にした接客によって、お客様はより深く店舗スタッフのファンとなり、ブランドへの愛着も高まることが期待されているようです。

POINT01:アプリを通じた直接アプローチ

接客したお客様にスタッフからアプリを通じて直接アプローチが可能になるとのことです。

POINT02:スタッフからアプリ上へ連絡

スタッフからの連絡は、各ブランド公式アプリ上にお届けされる仕組みとなっています。

POINT03:AIによるアシスト機能

誰にどんなことを送れば良いか、顧客データに基づきAIがアシストする機能も搭載されるとのことです。

スタッフDXアプリケーションサービス「STAFF START」について

「STAFF START」は、店舗スタッフによる自社ECサイトやSNS上でのオンライン接客を可能にするスタッフDXツールです。スタッフのオンライン接客を通じたEC売上は可視化され、スタッフ個人や所属する店舗の実績として評価に利用されているとのことです。店舗スタッフの活躍・評価の場が広がることで報酬増加やキャリアアップが実現でき、EX(従業員体験/エンプロイーエクスペリエンス)向上に役立てることが可能となっているようです。

利用しているブランド数は3,000を超え、アパレルや化粧品、家具・家電、雑貨、食品、サービスなど多様な業種・業界に広がっていると報告されています。2023年9月から2024年8月の間に「STAFF START」で作成されたコンテンツを経由した流通経由売上(※)は、2,091億円を達成したことが伝えられています。

※流通経由売上:各社ECサイトにおいて、STAFF STARTで投稿したコンテンツ経由で購入された売上。複数のコンテンツを経由した場合は最後に見たコンテンツのみを計上した総額。

ファンコマースプラットフォーム「FANBASSADOR」について

「FANBASSADOR」は、企業が顧客やOB・OG(アルムナイ)など、その企業が好きな人="ファン"と繋がり、「ファンバサダー(Fan+Ambassador)」としてECの共創やスポット雇用を可能にするサービスです。企業・ブランドのファンを集めるUGC機能「キュレーション」は、Instagram投稿をハッシュタグ検索し、ユーザーへの自社ECサイトへの掲載依頼や投稿商品の紐付け、掲載作業、効果測定まで行うことができるとされています。

出典元: 株式会社バニッシュ・スタンダード プレスリリース

コマースピックLINE公式アカウント

コマースピックメルマガ