
株式会社RECCOO(本社:東京都渋⾕区、代表取締役:出⾕ 昌裕)が運営するZ世代に特化したクイックリサーチサービス『サークルアップ』は、最新のZ世代調査として「おすすめ紹介系コンテンツ」に関する調査レポートを発表したことがわかりました。この調査では大学生が商品購入や行き先の検討に使う媒体について詳細な分析が行われています。調査の結果によると、学生の約7割が「おすすめ紹介系コンテンツ」を参考にしていることや、Instagramが最も利用されているメディアであることなどが明らかになっています。
この記事の目次
学生の約7割が「おすすめ紹介系コンテンツ」を参考に
近年、インターネット上では「○○おすすめ10選」「○○まとめ」などのコンテンツが数多く見られるようになっています。こうした「おすすめ紹介系コンテンツ」は実際にどの程度参考にされているのでしょうか。サークルアップの調査結果からは、その実態が明らかになっています。


調査によりますと、高額商品を購入する際には7割以上、旅行先や行く店の検討においては8割以上の学生が、「おすすめ系コンテンツ」を参考にしていることが判明しています。このことから、多くの学生が購入や訪問の前に積極的に情報収集を行っていることがわかります。
もっとも参考にされているのはInstagram
では、学生たちはどのメディアを通じて情報収集しているのでしょうか。サークルアップの調査結果からは、主に利用されているメディアについても興味深いデータが得られています。


調査結果によれば、高額商品・行き先のいずれの検討においても、Instagramが最も利用されているメディアとなっています。Instagram以外ではGoogleサイトの人気が見られるものの、全体的には様々なメディアが利用されており、学生たちが多角的に情報を収集する傾向があることが見て取れます。
特筆すべき点として、高額商品の検討では「実店舗での体験」を重視する声も多く挙げられており、Z世代がオンライン情報だけに依存しているわけではないことも明らかになっています。
Instagramが選ばれる理由とは?
では、なぜInstagramがZ世代に特に支持されているのでしょうか。調査では、Instagramを選ぶ理由についても詳しく分析されています。
Instagramを選んだ理由として最も多く挙がったのは「リアルな写真が見やすいから」です。次いで「実際に使っている人の様子がわかるから」という意見が多く見られました。
SNS上には誤情報も多いとの指摘がある一方で、Instagramの持つ「視認性」や「人間らしさ」を感じやすい特性が、Z世代からの支持に繋がっていると考えられます。Googleサイトは情報量や信用度の点で評価する声もありましたが、「視認性」や「人間らしさ」の観点からInstagramがより選ばれる傾向があるようです。
TikTokは"発見"、YouTubeは"深掘り"
Instagram以外のメディアとしては、TikTokとYouTubeが多く利用されていることも明らかになっています。興味深いのは、これらのメディアがそれぞれ異なる役割を担っていることです。
TikTokについては「流行が自然に流れてくる」「短時間で雰囲気が掴める」といった意見が多く見られました。一方、YouTubeは「じっくりレビューを見られる」「詳しい使い方がわかる」といった評価が目立ちます。
このことから、TikTokは新しい商品や場所を"発見"するためのメディア、YouTubeはすでに関心を持ったものについて"深掘り"するためのメディアとして、それぞれ異なる役割を果たしていることがわかります。例えば、TikTokで気になった商品をYouTubeでさらに詳しく調べるといった利用パターンが一般的になっていると考えられます。
まとめ:Z世代が使い分ける情報収集メディア
今回の調査結果から、Z世代の情報収集の特徴について、以下のようにまとめることができます。
- Instagram:写真と動画でリアルな利用シーンが伝わる
- TikTok:トレンドを手軽にキャッチできる"発見型"
- YouTube:詳細なレビューで"決定打"に
- Google:情報量は多いが、視覚的に訴える力や共感性は弱い
このように、現代の大学生はそれぞれのメディアの特性をよく理解し、目的に応じて自然に使い分けている様子がうかがえます。Z世代のこうした行動傾向を理解することで、企業やブランドにとっては、より効果的な情報発信の方法を選定することが可能になるでしょう。
調査概要
- 調査日:2025年6月3日
- 調査機関(調査主体):サークルアップ運営(株式会社RECCOO)
- 調査対象:現役大学生
- 有効回答数(サンプル数):300人
- 調査方法:サークルアップのアンケートオファー
まとめ
Z世代は情報収集において、各メディアの特性を理解し、目的に応じて使い分けていることが今回の調査で明らかになっています。特にInstagramが視覚的なリアル感と使いやすさから最も利用されているという点は、企業のマーケティング戦略を考える上で重要な示唆となるでしょう。
また、TikTokが新しい商品や場所を発見する入口として機能し、YouTubeが詳細情報を得るための深掘りツールとして活用されているという点も興味深い発見です。Z世代の消費行動を理解するには、こうした情報収集経路の特徴を把握することが不可欠と言えるでしょう。
サークルアップによるこの調査は、Z世代の実態を数値データとして可視化することで、表面的な理解を超えた深い洞察を提供しています。今後のビジネス展開において、Z世代をターゲットとする企業にとって貴重な参考資料となることでしょう。
出典元:株式会社RECCOO プレスリリース