【調査結果】98%が「POPは小売店に必要」と回答 - PXC株式会社の店頭販促物に関する意識調査で運用面の課題も明らかに

Corporate Promotion DX CompanyのPXC株式会社は2025年6月、店頭販促物を組み立てた経験がある200名を対象とした「店頭販促物(POP)に関する意識調査」を実施しました。この調査では、実に98%の回答者が「POPは小売店に必要」と回答し、その主な理由として「商品の魅力や特徴を視覚的に伝えやすくなる」が最多となりました。一方で、運用面においては「段ボールなどの梱包資材の片づけが大変」といった課題が浮き彫りとなり、販促効果と現場負担のバランスが求められている現状が明らかになりました。

調査の背景

実店舗での購買行動において、商品の魅力を視覚的に伝える店頭販促物(POP)は、現在もなお重要な役割を担っています。しかし、設置や管理の手間、スペースの制約、廃棄時の負担など、現場ではさまざまな課題も指摘されています。

このような状況の中、PXC株式会社では、現場の実態やニーズをより詳細に把握するため、店頭販促物を組み立てた経験のある方々を対象とした意識調査を実施しました。この調査によって、POPの「必要性」に対する高い評価だけでなく、「運用面での課題」も明確に可視化される結果となっています。

98%が「店頭販促物(POP)は必要」と回答

店頭販促物は実店舗における販促の定番

店頭販促物を組み立てた経験のある方々に「店頭販促物(POP)は小売店に必要だと思いますか?」と質問したところ、98%が「はい」と回答しました。この結果は、デジタル化が進展する現代においても、実店舗での購買行動における"視覚情報の力"や"売り場での瞬間的な訴求力"が今なお強く求められていることを示しています。

売り場全体の印象向上や回遊性の促進にも貢献することから、POPの設置は店舗運営において"欠かせない施策の一つ"として確立していると言えるでしょう。

「店頭販促物(POP)は小売店に必要だと思いますか?」

「商品の魅力や特徴は視覚で伝える」が圧倒的支持

選ばれる理由は視認性の良さと売場演出力

「店頭販促物(POP)が必要だと思う理由(複数回答)」についての質問では、最も多かった回答は「商品の魅力や特徴を視覚的に伝えやすくなる」でした。この結果から、消費者の注目を集め、限られた時間内で商品情報を効果的に伝達する手段として、POPが重要視されている実態が見えてきます。

次いで「売り場が賑やかになる」、「売上が伸びやすく、成果が実感しやすい」、「季節感やイベント感を演出しやすい」といった回答が続き、POPが売場の演出や販促成果に一定の効果をもたらしていることが明らかになりました。少数ではありますが「お客様との会話のきっかけになる」という意見も寄せられており、POPが接客サポートとしても活用されているケースがあることがわかります。

「店頭販促物(POP)が必要だと思う理由(複数回答)」

POP運用の現場課題が顕在化

最も多いのは「梱包材の片付け」など運用面の負担

「店頭販促物(POP)を扱う上で大変な点(複数回答)」についての質問では、最も多かったのは「段ボールなどの梱包材の片付けが大変」という回答でした。POPの導入により販促効果が期待される一方で、設置や撤去に伴う物理的な手間が現場での大きな負担となっている実情が浮き彫りになっています。

続いて、「デザインや指示書がわかりづらく組み立てや設置が難しい」、「納品タイミングやスケジュールに追われることが多い」、「設置後の管理や処分方法に困る」など、導入から廃棄に至るまでの運用全般に関する課題が上位を占めています。

これらの調査結果から、POPが販促において高い効果を発揮する一方で、現場での運用や業務負担の軽減に向けた見直しや工夫が今後も必要とされていることが明確になりました。

「店頭販促物(POP)を扱う上で大変な点(複数回答)」

「環境も人の心の豊かさも置き去りにしない販促」をコンセプトに、現場の"困った"に応える取り組みへ

今回の調査によって、店頭販促物(POP)は小売店において依然として高い価値を持つことが確認されました。回答者の98%が「POPは必要」と回答し、その理由としては「商品の魅力や特徴を視覚的に伝えやすくなる」「売場が賑やかになる」など、視覚的訴求や売場演出への有効性が多く挙げられています。

一方で、「段ボールなどの梱包材の片付けが大変」「設置や管理に手間がかかる」「売場スペースに制限がある」といった意見も多く、実務面での負担や現場運用における課題が数多く存在することも明らかになっています。

"SPGs(Sustainable Promotion GOALS)"と銘打った環境配慮型POPの開発

こうした調査結果を踏まえ、PXC株式会社では"SPGs(Sustainable Promotion GOALS)"と名付けた環境配慮型POPの開発を推進しています。同社は「販促×環境」の両輪を兼ね備えた販促プロダクトの開発を目指しているとのことです。視認性や販促効果はそのままに、梱包資材の再活用や什器のコンパクト化など、設置・撤去・輸送の各工程における負担を軽減。さらに、サステナブル素材の活用により、環境配慮にも対応した次世代型の販促ソリューションを提供するとしています。

SPGs(Sustainable Promotion GOALS)とは

PXC株式会社が開発する「SPGs」は、販促物の環境負荷軽減と業務効率向上を目的とした、次世代型の販売促進システムです。大型化しがちなPOPや什器において、輸送・設置・廃棄の各工程で生じる環境負荷を抑えるため、資源の再利用や構造のコンパクト化などSDGs視点の工夫を多数取り入れています。

主な取り組み

・ダンボール梱包材を什器パーツとして再活用するなど、素材の再利用を促進

・A4サイズの封筒で配送可能な折りたたみ式什器の開発による輸送効率の向上

・等身大POPに折り曲げ加工を取り入れ、販促インパクトと環境配慮の両立に挑戦

目的

従来型POPの「大きさ・短命・処分の手間」といった課題に対し、持続可能性と実用性を兼ね備えた販促ソリューションを提供。輸送コストの削減や企業イメージの向上にも貢献する、環境対応型販促のスタンダード構築を目指しています。

調査の詳細

調査名:店頭販促物(POP)に関するアンケート
対象:店頭販促物を組み立てたことのある方
調査人数:200名
方法:インターネットによるアンケート調査
実施期間:2025年5月
主な質問:
1.店頭販促物(POP)は小売店に必要だと思いますか?
2.必要だと思う理由を教えてください
3.店頭販促物(POP)を扱う上で大変な点を教えてください

出典元: PXC株式会社 プレスリリース

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