
株式会社Proteinumが提供するRPP自動調整システム「ECPRO」に、広告グループを作成し、作成した広告グループ別に自動除外条件を設定できる機能がリリースされました。この新機能により、ブランド別に異なる除外条件を管理したいというニーズに応えることが可能になりました。
この記事の目次
RPP広告運用の課題とECPROによる解決
RPP広告を利用している楽天市場の出店者にとって、広告管理の効率化と成果向上は常に課題となっています。特に以下のような課題が多く聞かれます。
- 日々の入札額調整に多くの時間を取られている
- 効果の低い商品や検索キーワードを見極めるのが難しい
- 季節変動やイベントに合わせた広告設定の切り替えが煩雑
- ブランドや商品カテゴリごとに異なる戦略を適用したいが手間がかかる
- 予算管理が難しく、想定外の広告費超過が発生することがある
ECPROはこれらの課題を解決するために開発された自動運用システムです。特に今回リリースされた広告グループ別の自動除外条件設定機能によって、より細かな広告管理が可能になりました。
ECPROを活用することで、手動での広告調整作業が大幅に削減され、データに基づいた効率的な広告運用が実現します。また、長期的なデータ蓄積によって、広告効果の推移を分析し、より戦略的な広告運用が可能になります。
さらに、AIによる自動最適化により、人間では処理しきれない大量のデータを分析し、最適な広告運用を実現します。これにより、RPP広告の効果を最大化しながら、運用担当者の負担を大幅に軽減することができます。
想定されているターゲット
- 広告グループ別に条件設定を管理したいという方
- ブランド別に管理しており、ブランドごとに除外すべき商品・キーワードの条件が異なるという方
この新機能は、特に複数ブランドを取り扱うショップや、商品カテゴリによって広告戦略を変えたいショップにとって大きなメリットとなります。従来は一律の条件設定しかできませんでしたが、今回の機能追加により、より細やかな広告運用が可能になりました。
楽天市場のRPP広告自動運用システム「ECPRO」の機能
「ECPRO」は楽天運営代行を行う中で蓄積したプロの運用ノウハウをAIにより実現したシステムです。楽天市場のRPP(Rakuten Pay Per Click)広告は、クリック課金型の広告サービスであり、効果的に運用することで売上拡大に大きく貢献します。しかし、手動での細かな調整は多大な時間と労力を要するため、ECPROはその課題を解決するために開発されました。
システムには以下の充実した機能が搭載されています。
広告の自動最適化
自社の目標ROASを設定すると、目標を達成できるようCPCを自動でAIが調整してくれます。これにより効率的な広告運用が可能になります。目標ROASに合わせた予算配分が自動で行われるため、運用担当者の負担を大幅に軽減できます。また、商品やキーワードごとの実績データを分析し、最適な入札額を自動算出するため、人手では難しい細かな調整も実現します。
RPP広告の掲載枠順位に合わせたCPC調整を実現
希望の掲載順位を設定することで、一定の精度で掲載順位に表示するCPCに調整する機能を提供しています。広告の表示位置を戦略的にコントロールできます。特定の商品を上位表示させたい場合や、競合が多いキーワードでの順位確保など、戦略的な広告出稿が可能です。システムが常に競合状況を監視し、必要なCPC調整を自動で行うため、常に希望順位を維持できます。
商品・キーワード毎の効果測定が一覧で確認可能
通常であれば毎回ダウンロードして確認しなければならない商品・キーワード別の実績データをECPROでは一覧ですぐに確認することができます。データ分析の手間を大幅に削減できます。直感的なインターフェースにより、パフォーマンスの良い商品やキーワードを素早く特定できるため、広告運用の意思決定がスピーディーに行えます。
1カ月以上の効果測定データをECPROに蓄積し、すぐにデータ確認できる
通常1か月ごとに出力しなければならないパフォーマンスレポートをECPRO導入後から複数月で推移を確認することが可能です。長期的なトレンド分析がスムーズに行えます。季節変動や特定のイベント時の効果比較など、時系列での分析が容易になり、より戦略的な広告運用につながります。過去データとの比較も簡単に行えるため、改善点の把握が容易になります。
自動除外機能
条件を設定し、条件に合致する商品・キーワードを自動で除外することが可能です。これにより無駄な広告費を削減し、効率的な運用を実現します。例えば、一定期間クリックされない商品や、コンバージョン率が低いキーワードを自動的に除外することで、広告費の最適化が図れます。今回リリースされた広告グループ別の自動除外条件設定により、より精緻な除外ルールの適用が可能になりました。
更新予約機能
イベントの開始タイミングなどに合わせて、設定CPCや基準値の変更を予約することができます。この機能があれば業務時間外にわざわざRPP広告の更新設定をする必要がなくなり、タイムリーな広告運用が可能になります。楽天市場のタイムセールやスーパーSALEなどのイベント前後で広告設定を自動的に切り替えることができるため、イベント効果を最大化できます。
日予算設定機能
1日ごとの上限予算を設定することができます。設定している予算を超過すると、ECPROが自動でRPP広告の配信を停止します。予算管理が容易になり、予算超過のリスクを排除できます。月間の広告予算を日別に適切に配分することで、コスト効率の高い運用が実現します。特に繁忙期と閑散期で予算配分を変えるなど、柔軟な運用が可能です。
広告グループ作成機能
広告グループを作成することで、グループごとの実績確認やご自身で設定する条件によるCPC自動調整が可能です。またグループに1商品のみ登録することで、商品単位での実績推移も確認できます。これにより、より細かな広告管理と分析が実現します。商品カテゴリ別、ブランド別、季節商品別など、様々な切り口でグループ化することで、それぞれに最適な広告戦略を実施できます。
今回のアップデートの重要性
今回リリースされた「広告グループ別の自動除外条件設定機能」は、ECPROの使い勝手を大きく向上させる重要なアップデートです。この機能により、以下のようなきめ細かい広告運用が可能になります。
- 高価格帯商品と低価格帯商品で異なる除外条件を設定
- 季節商品とレギュラー商品で異なる広告戦略を適用
- ブランドごとのターゲット層に合わせた広告運用
- 新商品と定番商品で異なる広告予算配分と除外ルールの設定
このように、より柔軟かつ戦略的な広告運用が可能になることで、広告費の効率化と売上の最大化を同時に実現できます。
楽天市場のRPP広告自動運用システム「ECPRO」の利用料金
ECPROの料金体系は、RPP広告の月額広告費に応じた設計となっています。広告費は割引前の広告費が対象となりますので、ご注意ください。料金は広告費の規模に応じて段階的に設定されており、コストパフォーマンスの高いサービス提供を実現しています。

ECPROを活用した効果的な広告運用例
ECPROを導入することで、どのような広告運用が可能になるのか、具体的な活用例をご紹介します。
事例1:季節商品の効率的な広告運用
ある衣料品店では、シーズン商品と通年商品を分けて広告グループを作成しました。シーズン商品のグループには「7日間クリックがない場合は除外」というルールを、通年商品には「30日間コンバージョンがない場合は除外」というルールを設定。これにより、シーズン商品は短期間で効果判定し、通年商品はより長期的な視点で運用することが可能になりました。
事例2:ブランド別の最適化戦略
複数ブランドを取り扱う雑貨店では、ブランドごとに広告グループを作成し、高級ブランドには高いROAS目標を、エントリーブランドには低いROAS目標を設定しました。さらに、ブランドごとに異なる自動除外条件を適用することで、ブランドイメージに合った広告戦略を実現。結果として全体の広告効率が20%向上しました。
事例3:新商品と定番商品の戦略的運用
ある生活雑貨店では、新商品と定番商品で広告グループを分け、新商品グループには積極的な露出を目的とした設定を、定番商品グループには効率重視の設定を適用。新商品は一定期間CPCを高めに設定し認知拡大を図り、定番商品は厳しい効率指標を設けて収益性を確保するという戦略が自動化されました。
株式会社Proteinum(プロテーナム)概要
株式会社Proteinum(プロテーナム)は「ECのトータルカンパニーとしてECがより身近な世界を創造する」をミッションに掲げるスタートアップ企業です。EC事業者様の発展を支えるため、以下の事業を展開しています。
- ECコンサルティング事業
- EC運営代行事業
- EC支援SaaS提供(サービス名:ECPRO)
EC事業者様に対する売上・利益アップのコンサルティングから、EC運営代行といった人的支援まで幅広くサポートしています。また、様々なEC事業者様のご支援を行った知見を活かし、EC事業運営をより楽に、より成果が出る状態を実現するSaaS「ECPRO」を提供しています。
今回リリースされた広告グループ別自動除外条件設定機能は、多くのEC事業者様からのフィードバックを元に開発されたとのことです。ブランド別に異なる条件で広告を管理したいというニーズに応える機能となっています。
新機能の詳細については、ECPROの公式サイトをご覧ください。
会社概要:
- 設立:2020年8月
- 代表者:代表取締役 米沢 洋平
- 所在地:東京都港区新橋6丁目13-10 PMO新橋2F
出典元:株式会社Proteinum(プロテーナム)プレスリリース