
株式会社NTTドコモのマーケティング分野における新規事業型子会社である株式会社DearOne(本社:東京都港区、代表取締役:河野 恭久)とタワーレコード株式会社(住所:東京都渋谷区、代表取締役社長:嶺脇 育夫)は、DearOneが提供する国内最大級の伴走型アプリ開発サービス「ModuleApps2.0」を活用して「タワレコ店舗アプリ」をリニューアルしました。その結果、約1年半でアプリの月間アクティブユーザー数(MAU)が175%増加し、新機能の実装によりデイリーアクティブユーザー数(DAU)も1.4倍に向上するという成果を上げています。

「タワレコ店舗アプリ」リニューアルの背景と効果
タワーレコードでは、会員証の発行に実店舗への来店が必要だったことや、ロイヤルカスタマーを増やすために積極的なユーザーアプローチを強化したいといった課題を抱えていたとのことです。こうした背景から、単に「お店の情報を届ける」だけのアプリから、顧客が「使いたくなる」アプリへと進化させるため、オンラインの導線を意識したリニューアルが行われました。
このリニューアルによって得られた主な効果は以下の通りです。
- 月間アクティブユーザー数の大幅増加
オンライン施策と店頭施策をシームレスにつなぐアプリ体験の設計により、MAUが175%と大幅に増加しました。顧客接点が強化され、アプリの利用頻度が向上しています。 - デジタル会員証の実現
これまでは実店舗への来店が必要だった会員証の発行が、アプリ内だけで完結できるようになりました。これにより、ユーザーの利便性が大きく向上しています。 - 精度の高いプッシュ通知の実現
詳細なターゲティングに基づくプッシュ通知が可能となり、店舗来店頻度や購買意欲の向上につながっているとのことです。顧客の興味関心に合わせた情報提供が実現しました。 - デイリーアクティブユーザー数の増加
ダッシュボードでDAUを日々確認可能となり、アプリ起動によるログインスタンプ付与とクーポン発行機能の実装により、DAUが1.4倍に増加しました。日常的なアプリ利用の習慣化に成功しています。
DearOne社は今後も引き続き、タワレコ店舗アプリの更なるグロースを支援していくことを表明しています。
「タワレコ店舗アプリ」とは
「タワレコ店舗アプリ」は、タワーレコード店舗でのショッピング体験をより便利で豊かにする公式アプリです。このアプリを通じて、ユーザーは商品検索やメンバーズカードの表示、お得なクーポンの取得、店舗で開催されるイベントやセール・キャンペーン情報などを簡単に入手することができます。
リニューアル後のアプリでは、デジタル会員証機能の追加や、ユーザーの興味関心に合わせたパーソナライズされたプッシュ通知など、顧客体験を向上させる様々な機能が実装されています。実店舗とオンラインの体験をシームレスにつなぐことで、タワーレコードのファンにとってより使いやすく、価値のあるアプリへと進化しました。
音楽ファンにとって、お気に入りのアーティストの新譜情報やイベント情報をタイムリーに受け取ることができるほか、店舗での購入履歴に基づいたレコメンド機能なども充実しており、音楽との新たな出会いをサポートする役割も果たしています。
「ModuleApps2.0(モジュールアップス2.0)」について
「ModuleApps2.0」は、実店舗を運営している企業や自治体を対象にした公式アプリ開発サービスです。このサービスの最大の特徴は、「モジュール」と呼ばれるあらかじめ開発された豊富なアプリ機能(サンプル・雛形)から、必要な機能を組み込むことで、短期間でオリジナルの公式アプリを開発できる点にあります。
また、一覧にない機能についても、オーダーメイドで柔軟に開発することが可能であり、クライアントのニーズに合わせたカスタマイズが可能です。さらに、ModuleApps2.0の特徴として、アプリリリース後もグロース(成長)を目指して、クライアントと一緒に伴走するサポート体制が整っています。
このアプローチにより、企業や自治体は迅速かつ効率的にアプリを開発し、ユーザーのニーズに合わせた機能を提供することができます。ModuleApps2.0は、アプリ開発の敷居を下げ、より多くの組織がデジタル化を推進するための強力な支援ツールとして機能しています。
すでに多くの企業や自治体がModuleApps2.0を活用してアプリを開発しており、タワーレコードの事例のように、具体的な成果を上げています。伴走型のサービスであることから、リリース後も継続的な改善が可能で、ユーザーの声やデータ分析に基づいた機能強化が実現しています。
株式会社DearOneについて
株式会社DearOneは、「ModuleApps2.0」をはじめとする革新的なサービスを提供しており、豊富なアプリ機能の中から必要とする機能を組み込むだけで公式アプリを開発できるプラットフォームを構築しています。
また、リテールの公式アプリ群に横断で広告配信可能なリテールメディアプラットフォーム「ARUTANA」も提供しており、デジタルマーケティングの領域で幅広いソリューションを展開しています。
さらに、ユーザー行動分析ツールである「Amplitude」をはじめとして、CDP(カスタマーデータプラットフォーム)、アナリティクス、カスタマーエンゲージメントの各種マーテックツールを取り扱い、アプリやECサイトなどのデジタルプロダクトのグロースを総合的に支援しています。
DearOne社は、デジタルマーケティングの専門知識と技術を活かし、企業のデジタル戦略実現をトータルでサポートしています。アプリ開発から運用、分析、改善までの一連のプロセスをカバーすることで、クライアントのビジネス成長に貢献しています。タワーレコードとの協業事例のように、具体的な成果を重視したアプローチが特徴です。
会社概要:
- 代表者:代表取締役社長 河野 恭久
- 本社:東京都港区虎ノ門 3-8-8 NTT虎ノ門ビル 4階
タワーレコードとDearOne社の協業によるアプリリニューアルの成功事例は、デジタル時代における実店舗ビジネスの変革の好例といえるでしょう。顧客接点をデジタル化し、パーソナライズされたサービスを提供することで、ユーザーエンゲージメントを高め、具体的なビジネス成果につなげることができることを示しています。
月間アクティブユーザー数(MAU)の175%増加や、デイリーアクティブユーザー数(DAU)の1.4倍増加といった数字は、単なるアプリのリニューアルにとどまらない、戦略的なデジタルトランスフォーメーションの成果と言えるでしょう。特に、会員証のデジタル化やターゲティングされたプッシュ通知など、ユーザーの利便性と体験価値を高める機能の実装が、こうした成果につながっています。
今後も、DearOne社とタワーレコードの協業は継続し、さらなるアプリの進化と顧客体験の向上が期待されます。デジタルと実店舗の融合による新たな音楽体験の創出は、音楽小売業界におけるデジタルトランスフォーメーションの先進事例として注目されています。
出典元:株式会社DearOne プレスリリース