
株式会社DearOne(本社:東京都港区、代表取締役:河野 恭久)は、山田養蜂場株式会社(本社:岡山県苫田郡、代表取締役:山田英生)が運営する山田養蜂場公式オンラインショップに顧客体験分析プラットフォーム『Contentsquare(コンテンツスクエア)』の導入・活用支援を行いました。この導入により、定性的なユーザー行動の観察を通じて新規会員登録率が大幅に向上するなど、顧客中心のECサイト改善が実現されています。
この記事の目次
Contentsquare導入の背景と課題
山田養蜂場は、ミツバチ産品の開発・通信販売を通じて人々の健康と美容をサポートしている企業です。主力商品であるローヤルゼリーをはじめ、プロポリスや各種はちみつ製品、ローヤルゼリーエキス配合の化粧品など、200種類を超える多様な商品を開発・製造しています。これらの製品はDM(ダイレクトメール)や電話(コールセンター)、実店舗、ECサイトなど様々な販売チャネルを通じて顧客に提供されています。
ECサイトの改善活動を進めるにあたり、山田養蜂場は以下のような課題に直面していました。
- 数値データだけでは捉えきれない顧客の実際の行動パターンや離脱理由が不明確
- データの民主化が進まず、分析結果を社内で効果的に共有することが困難
これらの課題を解決するため、山田養蜂場はDearOneの支援のもと、顧客体験分析プラットフォーム「Contentsquare」を導入しました。このツールを活用することで、ユーザー行動を可視化し、社内の誰もがデータを活用できる環境を整え、効果的な改善活動に取り組む基盤を構築しました。
Contentsquare導入による具体的な効果
Contentsquareの導入により、山田養蜂場は以下のような成果を上げることができました。
- ユーザー行動の可視化によって定性的な分析が可能になり、顧客の行動パターンへの理解が深まる
- チーム全体がデータを活用した改善活動を推進できるように
【具体的な数値成果】
- 約10か月の期間で新規会員登録率が前年比147%に向上
- ECサイトのコンバージョン率(CVR)が前年比135%に伸長
山田養蜂場 担当者のコメント
株式会社山田養蜂場 通販営業本部 EC改善プロジェクト 山下 大輔氏は次のようにコメントしています。
「弊社ではECサイト改善に取り組み始めて約1年が経過しましたが、まだ改善の余地はあるものの、既に顕著な効果が現れています。具体的には、導入前と比較してECサイトのCVRは135.0%向上、新規会員登録率は147.0%向上、ECサイトの1セッション当たり売上は169.8%向上しました。
CVRやセッションあたりの売上については、キャンペーン要因による影響も少なくありませんが、キャンペーンに左右されない新規会員登録率で明確な結果が出たことは非常に意義深いと考えています。これは分析に基づく改善活動の成果そのものだと言えるでしょう。
この成功の鍵となったのは、Contentsquareの視覚的なわかりやすさです。分析初心者でも興味を持って積極的に活用したくなるツールであり、それが良い循環を生み出した結果だと感じています。」
Contentsquareについて
Contentsquareは、AI技術を搭載した顧客体験分析プラットフォームです。カスタマージャーニーのあらゆる接点において、顧客の行動、感情、意図に関する文脈に即した豊富なインサイトを提供します。これらのインサイトを活用することで、ブランド運営者は顧客との間に共感を構築し、持続的な成果を生み出すことが可能になります。
現在、Contentsquareを活用してビジネスの成長と顧客満足度の向上を実現している大手企業は1000社を超えており、同社が提供するインサイトは世界中の100万以上のウェブサイトの顧客体験向上に貢献しています。日本国内でも、オイシックス・ラ・大地、カシオ計算機、キューサイ、ジャパネットたかた、ジェーシービー、ソニーネットワークコミュニケーションズ、日立製作所、三井住友カード、三菱地所、楽天グループといった著名企業で活用されています。
株式会社DearOneについて
株式会社DearOneは、必要な機能を組み込むだけで公式アプリを開発できる「ModuleApps2.0」や、リテールの公式アプリ群に横断で広告配信可能なリテールメディアプラットフォーム「ARUTANA」などの革新的なサービスを提供しています。
さらに、ユーザー行動分析ツール「Amplitude」をはじめとして、CDP、アナリティクス、カスタマーエンゲージメントなど多様なマーケティングテクノロジーツールを取り扱い、アプリやECサイトなどのデジタルプロダクトの成長支援を行っています。
【会社概要】
- 代表者:代表取締役社長 河野 恭久
- 本社所在地:東京都港区虎ノ門 3-8-8 NTT虎ノ門ビル 4階
今回の山田養蜂場の事例は、顧客体験の可視化とデータに基づく改善活動がECサイトのパフォーマンス向上に大きく貢献できることを示す好例と言えます。特に、単なる数値データだけでなく、実際のユーザー行動を定性的に分析することの重要性が浮き彫りになっています。Contentsquareのような高度な分析ツールを活用することで、顧客中心のサイト設計や改善が実現し、結果として会員登録率やコンバージョン率といった重要指標の大幅な向上につながることが示されました。
ECサイト運営者にとって、顧客行動の可視化とデータの民主化は今後ますます重要になってくる要素と考えられます。山田養蜂場の成功事例は、こうした取り組みの有効性を裏付けるものであり、多くの企業にとって参考になるでしょう。
出典元:株式会社DearOne プレスリリース