新企画「EC×働き方」スタート!子育て視点で見つけた現場の課題と可能性

はじめまして、株式会社ロジレスの森本です。

この度コマースピックさんにて「EC×働き方」をテーマにした企画をスタートすることになりました。

多くの方が関心を持つこのテーマについて、コマースピックさんと一緒に連載企画としてお届けしていきたいと思います。今回はその第一弾として、「ECのお仕事×子育て」というテーマでお話しさせていただきます。

私は現在、EC事業者向けの業務効率化システム「LOGILESS」で、カスタマーサクセスを中心とした業務に携わっています。私自身も、2人の子供たちと暮らす3人家族です。

子育てと両立しながら働く方々にとっては、時間の制約やキャリアへの不安など、お仕事の内容はもちろん、お子さんの状況、家族構成、そして頼れる人が近くにいるかといった周りの環境によっても、抱える悩みや大変さは本当に人それぞれだと思います。周りに頼れない孤独感など、言葉にしにくい難しさを感じる場面も多いのではないでしょうか。

この連載では私自身の経験や、実際に「子育てしながら働きやすい環境づくり」に取り組んでいるEC事業者様へのインタビューなどを通じて、「EC×働き方」を一緒に考えていけたらと思っています。

まず第1回目となる今回は、なぜ私がこのテーマにしようと思ったのかについてお話させてください。

この記事の執筆者

森本 高大
株式会社ロジレス

ECモールの営業、ECサイト運営、物流、顧客対応、営業と幅広く経験。
カート移行や物流・CSの仕組みづくり、フルフィルメントサービス立ち上げにも携わってきました。
業務効率化のためのGASツール自作も好き。AIはGemini派。
現在はカスタマーサクセスとして、小売事業者と倉庫事業者のより良い関係構築を目指しています。

サービスURL:https://www.logiless.com/

PCスキルゼロからの挑戦と、子育てに理解ある職場での気づき

私がEC業界に足を踏み入れたのは、ママ向けのECモールを運営する会社で働き始めたのがきっかけでした。

当時の私はExcelのVLOOKUP関数はもちろん、Macの使い方もよくわからないという状態。完全にゼロから(なんならマイナス)のスタートでした。

未経験からの挑戦、そして初めての子育てと、正直大変なこともたくさんありました。
そんな私を救ってくれたのが当時の職場環境でした。
メンバーの多くが子育て中のママ・パパで、今のようにリモートワークが世の中に浸透する前からリモートワークが浸透しており、子供の体調不良でリモートワークに切り替えて業務を行うなどにも理解がありました。

柔軟な勤務スタイルが認められている、本当にありがたい環境でした。
現在のロジレスでもリモートワークをメインに、月に数回出社するという形で働かせていただいており、こうした働き方への理解がある環境には本当に感謝しています。

ママ向けのECモールでの業務はモールへの出店サポートや、新規営業を行なっていました。日々EC事業者様のサポートをする中で、「もっと売上を伸ばすために販路を拡大したいけれど、在庫管理が複雑になったり、人手が足りなかったりして、なかなか踏み出せない」といった課題に直面することも多くありました。

「もっと効率的にできる方法があるはず」「この作業、自動化できないか?」そう考え、スプレッドシート関数やGoogle Apps Scriptを使って改善策を試していくプロセスが、私にとってはとても楽しかったです。このとき、「あ、こういう工夫を考えるのが自分の好きな領域なんだな」と改めて気づきました。

作業を自動化したりデータの見える化をしたり。PC初心者だった私が、現場の課題に向き合いながら少しずつ「仕組みで解決する力」を身につけていきました。
この「子育てしやすい職場」と「非効率な現場を改善していく楽しさ」の両方を体験したことが、今の私の課題意識の出発点になっています。

「働きやすさ」も「成長」も諦めない!便利なサービス・ツール活用のヒント

その後、私はWMS(倉庫管理システム)を提供する企業や、ベビー用品のEC事業者でも働く機会を得ました。

さまざまな立場からEC業界を見てきて感じるのは、多くの企業や働く人たちが、便利なSaaSやAIといった新しい技術を上手に取り入れて、日々の業務をもっとスムーズにしたり、課題を乗り越えようと工夫したりしている姿です。

限られた時間や人手の中で事業を成長させながら、同時に働きやすい環境もつくっていくためには、こうした便利なサービスやツールの力を借りて、ちょっと面倒な作業は自動化したり、なにかいい方法はないかと探したり見直したりすることが、すごく大切になっている気がします。

業務を効率化することは、単にコストを減らすためだけではありません。
本来やりたかったクリエイティブな仕事に集中できる時間や、それぞれのライフスタイルに合わせた柔軟な働き方を叶えるための「ゆとり」を生み出すことにつながります。

仕事が忙しくて気持ちに余裕がないと、つい子供に強く怒ってしまって後で猛省…なんて経験、皆さんにもありませんか?(笑)そうした心の余裕を持つためにも、効率化はとても前向きな工夫なんだと思います。

仕組みで支えるECの現場:LOGILESSの事例

現在、私が働いているロジレスでは、煩雑なバックヤード業務を効率化するOMS(受注管理システム)とWMS(倉庫管理システム)一体型のクラウドサービス「LOGILESS」を提供しています。

特徴的なのは「マクロ」と呼ばれる自動処理機能によって、事業者ごとの業務フローに合わせた柔軟なカスタマイズができる点です。

実際に導入いただいたお客様からは、

「これまで3人がかりで午前中いっぱいかかっていた受注処理が、1人で30分で終わるようになった。」
「手作業による出荷ミスや在庫のズレがほとんどなくなり、お客様からのクレームも激減。スタッフの精神的な負担も軽くなりました。」
「セール後や連休明けの大量の受注処理も、売上が上がることは嬉しいですが、以前は少し憂鬱でしたが、今はスムーズに対応できるようになりました。」

というようなお声もいただいています。
こうして生まれた“余白”は、単なる作業の時間短縮だけではないと思います。

良い商品づくりやマーケティング、お客様対応といったことに集中するための時間になります。
また、バックヤード業務が効率化されることで、リモートワークやフレックスタイムといった柔軟な働き方も導入しやすくなり、結果的に子育て中のスタッフがより働きやすい環境づくりにも繋がるのではないでしょうか。

倉庫現場も含めた、業界全体の「働き方」

「LOGILESS」はOMS(受注管理システム)とWMS(倉庫管理システム)が一体になったサービスであるため、EC事業者様だけでなく、実際に商品を保管・出荷する倉庫現場の方々からも、日々多くのご要望や課題についてお話を伺います。

在庫を管理し商品を出荷している倉庫では、多くのパートタイマーさんが働いており、その中には子育て世代の方も数多くいらっしゃいます。

「働きやすいEC業界」を目指すなら、管理画面の中だけでなく、こうした現場の声にも耳を傾けていくことが欠かせません。

私自身、ロジレスでお客様と向き合うなかで、現場を含めた全体最適化が、業界の持続的な成長に繋がると感じています。

次回に向けて:働きやすいECを実現している企業のリアルに迫りたい!

次回以降は、実際に「子育てと仕事の両立」や「業務の効率化」に積極的に取り組んでいるEC事業者様へのインタビューなどを通じて、さらに深掘りしていきたいと考えています。

  • どんな工夫をしているのか
  • どんな壁をどう乗り越えてきたのか
  • どんなツールや制度が、現場の声から生まれたのか

そうしたリアルな現場の声をお届けすることで、読者の皆さんのヒントになれば嬉しいです。

最後に

EC業界で働くということは、大変なこともありますが、お客様の笑顔に直接繋がる、やりがいのある仕事でもあります。

この連載を通して、「子育てがあるから働きにくい」ではなく、「子育てをしながらでも、安心して活躍できる」業界づくりに、少しでも貢献できたら嬉しいです。

ぜひ、次回も楽しみにお読みいただけると幸いです!

LOGILESSとは

LOGILESSは、受注処理から出荷までのEC業務を自動化するシステムです。
OMS(受注管理システム)とWMS(倉庫管理システム)が一体となっており、
さまざまな条件を設定し自動処理できるマクロ機能で、手作業を削減し迅速で正確な出荷を実現します。

LOGILESSを利用しているEC事業者さまは、全注文の90%以上の自動出荷を実現し、毎日の出荷オペレーションを大幅に効率化できます。

サービスURL:https://www.logiless.com/

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