JALグループ、2025年GW期間の利用実績を発表 - 国内線の搭乗率は9割超え、国際線も前年比増加

日本航空株式会社(JAL)が、2025年5月7日、2025年度ゴールデンウィーク期間(2025年4月26日〜5月6日)におけるJALグループ航空会社の利用実績を発表しました。

国内線では下りのピークとなった5月3日に搭乗率が9割を超え、国際線では北米、欧州、東南アジア路線を中心に前年を上回る利用があったとのことです。

今年のゴールデンウィークは、新型コロナウイルス感染症の影響がさらに緩和され、旅行需要の回復が進む中での連休となりました。JALグループでは、この期間における航空機の利用状況について詳細な実績をまとめています。

JALグループご利用実績

国内線の利用状況

国内線においては、連休中の移動パターンが明確に表れる結果となったようです。下り(東京方面からの出発)のピークは5月3日、上り(地方から東京方面への到着)のピークは5月6日と、典型的なゴールデンウィークの移動パターンが確認されています。

特筆すべきは、4月18日時点での予約状況から大きく伸長し、ピークとなった5月3日には搭乗率が9割を超える盛況ぶりを示したことです。これは、直前の予約が多かったことを示しており、旅行需要の高まりを反映した結果と考えられます。

国内主要路線では、沖縄方面や北海道方面への旅行需要が特に高く、家族連れやグループでの利用が目立ったとのことです。また、地方空港間を結ぶ路線についても前年を上回る利用があり、地方分散型の旅行傾向が強まっていることがうかがえます。

JALグループでは、この期間の国内線需要に対応するため、一部路線で機材の大型化や臨時便の増便などの対応を行い、旅客の移動ニーズに応えたと発表しています。特に地方と首都圏を結ぶ路線では、連休初めと終わりに合わせた臨時便の運航も実施されたとのことです。

国際線の利用状況

国際線については、総搭乗者数が前年を上回る結果となりました。方面別でみると、北米、欧州、東南アジア路線を中心に前年比でプラスとなり、国際的な往来の回復が鮮明となっています。

日別のピークは、日本出発便が4月26日、日本到着便が5月6日となり、連休初日と最終日に集中する傾向が見られたようです。これは多くの旅行者が連休の全期間を活用して海外旅行を楽しんだことを示しています。

北米路線では、ハワイやロサンゼルス、ニューヨークなどの人気都市への需要が高く、家族旅行や観光目的の利用が目立ちました。欧州路線においても、パリやロンドン、フランクフルトなどへの長期滞在型の旅行需要が好調だったと報告されています。

また、東南アジア路線ではタイ、シンガポール、ベトナムなどへの旅行需要が増加し、特に若年層や団体旅行の利用が多かったとされています。円安基調が続く中でも、海外旅行を楽しむ日本人旅行者が増加している傾向が見られたようです。

訪日外国人の利用状況

今回のゴールデンウィーク期間中は、訪日外国人の利用も前年比で増加しています。特にアジア圏からの旅行者が多く、日本の連休期間に合わせた訪日旅行プランが人気を集めたとみられます。

観光目的だけでなく、ビジネス目的での来日も回復傾向にあり、日本のビジネス環境への関心が高まっていることが利用状況からうかがえると同社は分析しています。JALグループでは、こうした訪日需要に対応するため、多言語対応サービスの拡充や機内サービスの充実を図っているとのことです。

旅行需要の回復とJALグループの対応

2025年のゴールデンウィークは、コロナ禍からの本格的な回復期に位置づけられる連休となりました。JALグループではこの期間の旅客増加に備え、事前の予約状況を踏まえた機材の適正配置や、チェックインカウンターの混雑緩和対策など、様々な取り組みを行ったとしています。

特に、オンラインチェックインやセルフサービス機器の活用促進により、空港での待ち時間短縮を図ったほか、混雑時間帯を避けた空港来館の呼びかけなども実施したとのことです。これらの取り組みにより、混雑期においても比較的スムーズな搭乗手続きが実現できたと評価されています。

また、機内サービスについても、季節限定メニューの提供や家族連れ向けのサービス拡充など、連休期間中の特別対応を行い、顧客満足度の向上に努めたとJALは説明しています。こうした取り組みが、高い搭乗率の達成につながったと考えられます。

今後の展望

JALグループでは、今回のゴールデンウィーク期間の利用実績を詳細に分析し、今後の運航計画や顧客サービスの改善に活かしていく方針であると発表しています。特に、予約の伸びが顕著だった路線については、今後の需要予測に反映させ、より効率的な運航体制の構築を目指しているとのことです。

また、国際線における各方面の需要動向を踏まえ、路線の拡充や運航頻度の見直しなども検討されています。訪日需要の増加に対応するため、国際線ネットワークの強化も重要課題として位置づけられているようです。

さらに、デジタル技術を活用した顧客サービスの向上や、持続可能な航空輸送の実現に向けた取り組みも加速させていく予定だとJALは説明しています。環境に配慮した航空機の導入や、カーボンニュートラルへの取り組みなども、将来的な競争力強化のための重要な要素として挙げられています。

まとめ

2025年ゴールデンウィーク期間のJALグループ利用実績は、国内線・国際線ともに前年を上回る好調な結果となりました。特に国内線の5月3日には搭乗率が9割を超え、国際線でも北米、欧州、東南アジア路線を中心に堅調な利用があったことが報告されています。

この結果は、コロナ禍からの旅行需要の回復が本格化していることを示すとともに、JALグループの運航体制やサービス品質が顧客に評価されていることの表れと言えるでしょう。今後も季節的な需要変動に柔軟に対応しながら、安全で快適な空の旅を提供していくことが期待されます。

なお、JALグループからは、この期間にご利用いただいたすべてのお客様への感謝の意が表明されており、引き続き質の高いサービスの提供に取り組んでいくとのコメントが発表されています。

出典元:日本航空株式会社(JAL)プレスリリース

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