Appier Group株式会社(本社:東京都港区、CEO:チハン・ユー、以下「Appier」)が、韓国を含むアジア全域で展開する大手EコマースプラットフォームであるGmarketとの提携および最新のAI活用事例を発表しました。データ重視のパフォーマンスに注目が集まる市場において、Gmarketのマーケティング戦略をAIにより強化し、成長を支援する方針です。

提携の背景

広範な販売業者ネットワークを持ち、個別化された顧客体験の提供において高い評価を得ているGmarketは、70カ国以上にわたる物流ネットワークを取り持ちながら、グローバルなビジネス展開を行っています。変動する市場環境の中でさらなる成長を目指す同社は、GMV(Gross Merchandise Value:流通取引総額)の増加や持続的なROAS(Return On Advertising Spend:広告費用対効果)の向上を図り、リターゲティング戦略の刷新に取り組むため、AppierのAIを活用した「広告クラウド」ソリューションを導入しました。このソリューションは、AIによるユーザー行動分析に基づいて、高価値のユーザーや離脱のリスクが高いユーザーを特定し、セグメント化が可能です。さらに、最適なタイミングでのリターゲティングにより、コンバージョン率の向上を実現します。

具体的には、広告をクリックしてから1時間以内に購入するユーザーや、カートに商品を追加するなど購入予約の可能性がある行動を示すユーザーに焦点を当て、キャンセルや返品のリスクがあるユーザーを選別することで、広告配信の効率を向上させています。また、Gmarketが自社運用のキャンペーンにおけるパフォーマンス指標の最適化を行い、MMP(モバイル計測パートナー)データとセッションベースのトラッキングデータの乖離を大幅に軽減しました。生成AIを用いた広告クリエイティブの生成強化にも取り組み、従来の標準的な広告と比較してCTR(Click Through Rate:クリック率)の顕著な向上が確認されています。

両社のコメント

Gmarket グロースマーケティングマネージャー Jimin Seo氏は、Appierとの提携によって予算の使用効率を高め、パフォーマンスの効果的な測定が可能になったと述べ、「今後もこのパートナーシップを強化し、Gmarketの成長の基盤としていきます」としています。

Appierの日本市場における広告クラウド部門統括シニアダイレクター、栃薮耕介氏は、「GmarketのAI活用事例は、当社のAIがアトリビューションのギャップやユーザーリテンションなど、Eコマース運営における重要な課題にどう対応するかを示しています。これらは日本企業によっても共通して抱えられる課題であり、この成功事例を日本市場に最適化することを楽しみにしています」と語っています。

Appier Groupは、「AIでROIを向上させる」という企業ミッションの下、急速に変化するビジネス環境に適応し、最先端のAIを用いたソリューションを提供することで、顧客企業に実質的な成果を届けていく考えです。

Appier Group 株式会社

Appier Group 株式会社

2012年に設立されたAIネイティブSaaS企業。ソフトウェアのスマート化を目指し、企業理念「ソフトウェアをよりスマートに、AIでROIを向上させる」を掲げ、先進的なアドテックおよびマーテックソリューションを通じて企業の価値を高める支援を行っています。事業は設立当初のアパートの一室からスタートし、現在ではアジア太平洋地域、ヨーロッパ、アメリカにおいて17の拠点を展開、1800社以上の顧客企業の成長を支えています。東京証券取引所のプライム市場に上場(証券コード4180)。

出典元: Appier Group 株式会社 プレスリリース

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