株式会社博報堂（本社：東京都港区、代表取締役社長：水島正幸、以下博報堂）および株式会社博報堂キースリー（本社：東京都港区、代表取締役社長：重松 俊範、以下、博報堂キースリー）は、2024年11月に公開された「界隈消費」に関するレポートに基づき、web3の技術を活用した「界隈」発想のマーケティングソリューションの開発を発表しました。このプロジェクトでは、株式会社Pontech（本社：東京都渋谷区、代表取締役 須原 健太、以下Pontech）とのパートナーシップが結ばれ、web3技術「Web Proof（zkTLS）」を使用し、特定の「界隈」のメンバーであることを証明したユーザーのみが利用可能なソリューションを提供することが予定されています。今後、このソリューションは博報堂キースリーを通じて企業に提供される見込みです。
博報堂は、「SHIBUYA109 lab.」とのコラボレーションのもと、SNSを起点とした新たな消費行動「界隈消費」に関するレポートを2024年11月に発表しました。「界隈消費」とは、SNSのアルゴリズムの進化により、共通の興味や関心を持つ人々が「界隈」と呼ばれる緩やかな集団を自発的に形成し、情報が内部で流れ、別の「界隈」へ拡散することで生まれる新しい消費パターンを指します。2024年には「界隈」が流行語として認識されるなど、社会的に注目されています。このレポートに基づく研究成果をもとに、博報堂グループはweb3をテーマにしたマーケティングやサービスを開発する博報堂キースリーと共に、企業のマーケティングに「界隈」発想を取り入れるためのソリューションを完成させました。
この新しいソリューションは、ブロックチェーン技術に特化したPontechとの提携により、Web Proof（zkTLS）を活用し、特定のファンやコミュニティ、共通する意識をもつ「界隈」のメンバーとして証明されたユーザーだけが購入できる新たな購買体験を提供します。Web Proof（zkTLS）はゼロ知識証明技術を基盤としており、ユーザーが自身のWebサービス上での活動履歴を第三者に証明可能な仕組みを提供します。これにより、改ざんや過剰な個人情報の露出リスクを軽減し、特定の「界隈」のメンバーのみがアクセスできるweb3コマースサイトでの界隈限定の商品やサービスの提供が可能となります。また、このソリューションのデモ体験として、「界隈限定ECサイト」が開設され、特定の界隈のメンバーであることを証明できたユーザーだけが限定グッズを購入できる仕組みが整えられています。
※ゼロ知識証明：ある主張の真偽を証明しつつ、その証明を行う際に用いた秘密情報は決して漏洩させない暗号技術です。
博報堂グループは、今後も新しい消費や情報環境に関する兆しを発見し、クライアント企業のマーケティング活動を支援しながらビジネス上の課題解決に取り組む方針です。
出典元：株式会社博報堂
