データベース型サイトにおけるSEO施策の現状とその効果について、2971名のSEO支援を手掛けるランクエストが調査を行いました。この調査は2024年11月18日に150名のデータベース型サイト運営担当者を対象として実施され、SEO実施状況やその効果についての見通しを示す結果となりました。

調査結果① データベース型サイトの種類

データベース型サイトの種類

調査結果によると、最も多く担当経験が報告されたのはECサイトで、65.3%が担当していると回答しました。その後に続くのは求人サイトで44%。この結果から、これらのサイトがデータベース型サイトの主要な存在であることが浮かび上がります。

一方で、担当者が少ないサイトには不動産サイト(14%)、グルメサイト(19.3%)、旅行・ホテルサイト(10.7%)があり、ユーザー生成コンテンツサイトはわずか2.7%にとどまりました。

調査結果➁ データベース型サイトのページ数

データベース型サイトのページ数

ページ数については、「101〜1,000ページ」が最も多く28.7%の担当者が該当し、次いで「1,001〜10,000ページ」が27.3%、「1〜100ページ」が24.7%と続きました。大規模なサイトの担当者は少なく、「10,001〜100,000ページ」が10.7%、「100,001ページ以上」は8.6%にとどまり、多くの担当者が中規模のデータベース型サイトに関与していることが見て取れます。

調査結果➂ 上位化までの期間

施策が上位化するまでの期間

施策を実行して対策ページが上位化するまでの期間については、「6か月」が最も多く36%がこの回答を選び、続いて「3か月」が28%、そして「1か月以内」が11.3%という結果が得られました。いっぽう「8か月」や「12か月以上」の回答はそれぞれ9.3%、上位化しなかったとの回答は6%にとどまりました。

このデータは、対策ページが上位化する傾向として3〜6か月の期間が多いことを示しますが、一部では1年以上かかるか、上位化に失敗する場合もあることが確認され、施策の効果が現れるにはある程度の時間が必要であることが示唆されます。

調査結果④ SEO対策で重点的に対策すべきページ

SEO対策で重点的に対策すべきページ

捉えられた結果では、最も多く選ばれたのが「TOPページ」の42%、続いて「サービスページ」が41.3%、さらに「商品やサービスのカテゴリー一覧ページ」が36.7%という結果になりました。

他に選ばれたページとしては「商品詳細ページ」が25.3%、企業情報ページが11.3%、ブログやコラムページは0.7%でした。ここからTOPページやサービスページ、カテゴリー一覧ページが特に重要視されていることが明らかです。一方で、詳細ページや企業の情報は重要ではあるものの、ブログページの重要性は低いと評価されています。

調査結果⑤ 重要な施策

SEO対策で重要な施策

この調査結果では、最も高い回答率を誇ったのは「ユーザーニーズを満たしたコンテンツ作成」で38%であることが挙げられ、次に「コンテンツの定期的な更新」が32%、内部リンクの最適化が28%という結果が得られました。また「メタタグの最適化」が20.67%、クローラー対策は12.7%にとどまりました。

しかしながら、「E-E-A-Tの向上」や「ドメインランクの向上(被リンク獲得)」についてはそれぞれ6%と8.7%に留まり、UI/UX向上や被リンク施策などの重要性は2%を下回っていました。これにより、データベース型サイトにおいてはコンテンツ制作や定期的な更新、内部リンクの最適化が特に評価されていることがわかります。

まとめ

今回の調査結果から、データベース型サイトのSEO施策には多様な傾向が見受けられています。主に関わられているのはECサイトや求人サイトであり、多くは中規模のデータベース型サイトとのことです。また、上位化に必要な期間は3〜6か月とされ、重要視される施策としてはTOPページやサービスページ、さらにはユーザーニーズに即したコンテンツ作成やその定期的更新が挙げられています。これらの結果を踏まえると、依然として基本的なコンテンツや内部リンクの最適化が重要なテーマとして浮き彫りになっています。

出典元:4,300社以上のSEO支援実績を誇る「ランクエスト」プレスリリース
ランクエストURL: https://rank-quest.jp/column/column/seo-company/

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