【SEO対策】2021年6月からCore Web Vitalsが検索のランキング要因に
ニュースの概要

昨年2020年に、Googleが公式ブログにて、Core Web Vitalsを検索のランキングの要因にすると発表しました。反映は2021年5月と言っていましたが、最新のアナウンスでは、6月中旬と少し遅らせて導入するようです。ここでは、Core Web Vitalsとは何かについて説明しつつ、どう対策すればいいかをまとめました。特にオーガニック経由の流入が多い事業者は、自社のECサイトのCore Web Vitalsが問題ないか確認するといいでしょう。

Core Web Vitalsとは

Core Web Vitalsとは、Webページにおけるユーザー体験を向上させるために、Googleが設定した次の3つの指標のことです。

1.LCP

Largest Contentful Paintの略で、「最大コンテンツの描画」を意味します。ページの中で最も大きなコンテンツ(画像またはテキストブロック)が表示されるまでの読み込み時間になります。読み込み時間が早ければ早いほどいいとされています。

2.FID

First Input Delayの略で、「初回入力遅延」のことです。ユーザーが最初にページ内で、クリックやタップ、テキスト入力などの操作をした際に、ブラウザがそれに反応するのにかかる時間を表します。反応時間が短ければ短いほどいいです。

3.CLS

Cumulative Layout Shiftの略で、「累積レイアウト変更」という意味です。ページを開く際、テキストが表示された後に、少し時間が経ってから画像や広告が遅れて表示されると思います。その際、テキストの位置が下にずれてしまうことを指します。ずれができるだけない方がいいとされています。

LCP・FID・CLSの改善方法

LCP・FID・CLSの改善が必要かどうかは、Search Consoleの「ウェブに関する主な指標」で確認できます。また、PageSpeed Insightsや、Lighthouseを利用して調べることもできます。

良好改善が必要不良
LCP2.5秒未満4秒以下4秒を超える
FID100ミリ秒未満300ミリ秒以下300ミリ秒を超える
CLS0.1未満0.25以下0.25を超える

比較的簡単にできる改善策をご紹介しますので、参考にしていただければと思います。

LCPの改善方法

画像の最適化や圧縮を行うことで、改善されることが多いです。無料で使える画像圧縮ツールもありますので、利用してみるといいでしょう。また、JPEGやPNGでなはく、JPEG 2000やJPEG XR、WebPなどの次世代画像フォーマットを使用すると改善されます。注意点としては、次世代画像フォーマットは、一部のブラウザに対応していません。非対応のブラウザには、JPEGやPNGファイルを代わりに表示させる設定が必要です。

全ての画像に対して、最適化や圧縮をするのは大変かと思います。まずは、メインビジュアルなど、画像サイズが大きいものから対応していくといいでしょう。

FIDの改善方法

JavaScriptの最小化や非同期化することで改善されると思います。使用されていないJavaScriptを削除することはもちろん、スペースやコメントを削除して最小化しましょう。初期の読み込みに必要でないものは非同期で読み込むといいです。JavaScriptの負荷を軽減することで、FIDだけでなく、LCPの改善にも繋がります。

CLSの改善方法

画像にwidthとheightの要素をしっかりと設定することで解決します。画像の幅と高さを指定しておくことで、ブラウザが画像を読み込む前に、適切な表示スペースを確保してくれます。そのため、後から画像が読み込まれたとしても、レイアウトが崩れなくなるのです。画像サイズを指定していない場合は、全て指定するようにしましょう。

さいごに:CVRが下がったら本末転倒

Core Web Vitalsを意識するあまり、コンバージョン率が下がってしまっては意味がありません。また、LCP・FID・CLSの改善に時間をかけて、店舗運営に支障が出てしまわないように気をつけましょう。

あまり時間をかけずに、かつコンバージョン率を下げることなく、Core Web Vitalsを改善する方法があります。それは、サーバーのスペックを向上することです。料金は多少かかってしまいますが、手っ取り早く効果が出ると思いますので、選択肢の一つに入れてもいいのではないでしょうか。

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