
この記事の目次
コンテンツマーケとは
情報を発信することで、顧客との接点を増やし、自社や商品、サービスを知ってもらうことで、購買に繋げたり、ファンとして定着させたりすることを目指すマーケティング手法です。
コンテンツマーケを実施するメリット
・SEOやSNSなど、広告以外からの流入が増えるため、長期的には利益率があがる
・顧客との接点が増えるため、LTV向上につながる
・商品の魅力などをしっかりと訴求できるため、価格競争を免れる
・顕在層にリーチすることができる
コンテンツマーケを実施するうえで注意すべき点
・はじめは購入に繋がらないため、成果が出るのに時間がかかる
・成果を追いづらいため、費用対効果を測定しづらい
・リソースがとられてしまい、中途半端になってしまう
コンテンツマーケで成功しているECサイトの事例
北欧、暮らしの道具店
北欧、暮らしの道具店(https://hokuohkurashi.com/)は、「お買いもの」とは別に、「読みもの」というコンテンツがあります。「読みもの」は、お店のスタッフが実際に使用・着用したレビューや、おすすめのシチュエーションなどを紹介しています。購入後の利用シーンをユーザーが想像しやすくなっているところがポイントではないでしょうか。商品の魅力がより伝わるかと思います。
石けん百貨
石けん百貨(https://www.live-science.co.jp/store/php/shop/)は、このECサイトとは別に、様々なメディアの姉妹サイトを運営しています。姉妹サイトでは、石けんの基礎知識から使い方といった基本的な内容から、科学的な目線からの解説といったコアな内容まで幅広い層をターゲットにしています。姉妹サイトから、ECサイトの商品ページへのリンクが載っているため、姉妹サイト経由で商品を購入するユーザーも多いと思います。
▶石けん百貨の姉妹サイト
・石鹸百科(https://www.live-science.com/)
・読んで美に効く基礎知識(http://cosme-science.jp/)
・せっけん楽会(http://bbs.live-science.com/)
職人醤油
職人醤油(https://www.s-shoyu.com/)は、蔵元の紹介や醤油職人の想いなどを発信しているのが特徴です。作り手の顔や、人となり、醤油にかける想いやこだわりなどを伝えることで、ユーザーに信頼してもらい、購入に繋げるだけでなく、ファンの獲得にもなるでしょう。また、醤油の種類や規格、製造過程といった基本知識から、醤油を使ったレシピや、各料理におすすめの醤油といった実生活に役立つコンテンツもあります。
ECサイトにブログ実装する方法
大きく3つの方法があります。
ECサイト構築システムのコンテンツ作成機能を活用
ECサイト構築システムにはコンテンツ作成の機能があるものもあります。その機能を利用すれば簡単にコンテンツマーケティングを実施することができます。ただし、WordPressなどと違って、自由にコンテンツを作れません。ECサイト構築システムはあくまで商品を売ることに重きを置いているからです。
WordPressなどのWebサイト構築CMSでECサイトを構築
WordPressはWelcartやWooCommerce、WP-OliveCartなどのプラグインを利用すれば、ECサイトを構築することができます。プラグインをインストールするだけなので、様々な機能拡張ができるため、コンテンツを自由に作ることができます。しかし、WordPressはECサイト構築システムと比べると、ECならではの施策を行いづらかったり、最新の決済方法に対応していない可能性が高かったりというデメリットがあります。
ECサイト構築システム+WordPressなどのWebサイト構築CMS
ECサイト構築システムとWordPressを組み合わせることで、それぞれの弱点を補うことができます。最近では、多くのカートシステムがWordPressと連携しているため、確認してみるといいでしょう。ただし、しっかりと戦略を立てて実施しないと、中途半端なものになってしまい、時間をかけている割には効果が出ていないなんてことになってしまいます。
最後に:メディアECとコンテンツマーケは何が違うのか?
メディアECという言葉を聞いたことがありますか。商品を販売するECサイトと、情報を発信するメディアを組み合わせたマーケティング手法だと解説しているサイトが多いです。EC=eコマースから、メディアコマースとも言われています。
しかし、ここで一つ疑問が生じました。メディアECって、コンテンツマーケティングと何が違うのでしょうか。
そもそもメディアECというなら、メディアから直接商品を購入できるなど、シームレスに決済できないといけないのでは?商品ページに誘導するメディアは、メディアECではなく、コンテンツマーケティングなのではと?
コマースピック編集部で議論した結果、上記のような結論に至りました。
メディアECの事例としてふさわしい店舗は、scope(https://www.scope.ne.jp/)があげられます。scopeはインテリア家具・雑貨のオンラインショップで、記事から商品の購入まで非常にシームレスな設計になっています。このようなサイトをメディアECというのではないでしょうか。
EC業界では誰が作ったか分からない造語がたくさんあります。それに惑わされることなく、本質を理解したうえで施策を行うようにしましょう。
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