
株式会社NEXER Groupと村瀬鞄行が共同で、子どものランドセルを購入した経験がある全国の男女200名を対象に、「ランドセルの値段と購入予算」に関する意識調査を実施しました。
ランドセル購入の予算と価格に関する調査を実施
小学校への入学準備において、多くの家庭が最初に直面する大きな買い物がランドセルです。近年では素材や機能のバリエーションが増加しており、価格帯も大幅に広がっています。
一方で、ランドセルは6年間にわたって背負い続ける道具でもあります。背負いやすさや耐久性、子どもが気に入って使い続けられるかどうかなども含めて、予算を検討する家庭が多いと考えられます。
今回の調査は、事前調査で「子どものランドセルを購入したことがある」と回答した全国の男女200名を対象に、インターネットアンケート形式で2026年7月16日から7月20日にかけて実施されました。
当初の購入予算は「3万円から5万円未満」が最多の34.0%
ランドセル購入前に最初に想定していた予算について質問したところ、最も多かったのは「3万円から5万円未満」で34.0%という結果になりました。
続いて「5万円から7万円未満」が20.5%、「3万円未満」と「特に予算は決めていなかった」がそれぞれ19.0%、「7万円から10万円未満」が6.0%、「10万円以上」が1.5%となっています。
「3万円未満」と「3万円から5万円未満」を合計すると53.0%となり、半数以上の家庭が5万円未満を想定していたことが明らかになりました。その一方で、5万円以上を想定していた方も一定数存在しており、ランドセルに対する予算感覚には家庭によって差があることがわかります。
66.0%が「ほぼ想定通り」の価格で購入
最初に想定していた予算と実際に購入した価格との差について尋ねたところ、「ほぼ想定通りだった」という回答が66.0%で最も多い結果となりました。
一方、「想定より高くなった」は21.0%、「想定より安くなった」は13.0%でした。
大多数の方が当初の予算から大きく外れることなくランドセルを購入できていることがわかります。ただし、想定より高くなった方も約2割存在しています。実際に商品を比較検討する中で、素材や機能、デザイン、子どもの希望などを考慮した結果、当初の予算よりも高いランドセルを選択した家庭もあると推測されます。
予算超過の主な理由は「子どもが気に入ったデザインが予算より高かった」
「想定より高くなった」と回答した方に、その理由を複数回答形式で質問しました。
最も多かったのは「子どもが気に入ったデザインが予算より高かった」で64.3%でした。次いで「実物を見て価格相場の感覚が変わった」が33.3%、「品質・耐久性を重視したら高くなった」が31.0%、「ブランドにこだわったら高くなった」と「祖父母などからの援助で予算を上げられた」がそれぞれ9.5%という結果になっています。
ランドセルは保護者が予算を検討する一方で、実際に使用するのは子どもです。色やデザインを気に入っているかどうかは毎日背負う上で重要なポイントとなるため、予算を超過しても希望に合うものを選んだ家庭が多いと考えられます。
また、実物を見て価格相場の感覚が変わった方や、品質・耐久性を重視した方も3割前後いました。カタログやインターネット上の情報だけでは把握できない質感や背負いやすさを確認することで、価格に対する納得感が変化するケースもあるようです。
73.5%がランドセルの値段を「高い」と感じたと回答
ランドセルの値段そのものについて「高い」と感じたかどうかを質問したところ、「とても高いと感じた」が29.5%、「やや高いと感じた」が44.0%となり、合わせて73.5%がランドセルの値段を「高い」と感じたと回答しました。
一方で「特に高いとは感じなかった」は26.0%、「むしろ安いと感じた」は0.5%でした。
先ほどの結果では66.0%が「ほぼ想定通り」に購入できていましたが、値段そのものに対しては高いと感じた方が7割を超えています。予算内に収まったからといって、必ずしも安く感じるわけではないようです。ランドセルは入学準備に必要なものとして購入する一方で、数万円単位の出費となるため、想定通りであっても負担感を覚える家庭が多いと推測されます。
価格に見合う価値を感じたポイントは「耐久性」が68.5%でトップ
ランドセルの価格に見合う価値があると感じたポイントについて、複数回答形式で質問しました。
最も多かったのは「耐久性(6年間しっかり使える丈夫さ)」で68.5%でした。続いて「素材の質(本革・人工皮革など)」が45.0%、「軽さ・背負いやすさなどの機能性」が40.0%という結果になっています。
ランドセルの価格に対しては高いと感じる方が多い一方で、6年間使い続けられる耐久性には価値を感じていることが明らかになりました。また、素材の質や背負いやすさなども重視されており、見た目だけでなく毎日使う道具としての安心感が価格への納得につながっているようです。
購入費用の負担者は「親が全額」が62.5%
ランドセルの購入費用を主に誰が負担したのかを質問したところ、「自分たち親が全額負担した」が62.5%で最も多い結果となりました。
次いで「祖父母(片方)が全額負担した」が22.5%、「祖父母(両方)が全額負担した」が8.0%、「親と祖父母で折半した」が4.0%、「その他」が3.0%と続きました。
ランドセルの購入費用は親が全額負担する家庭が多いことがわかります。一方で、祖父母が全額負担したケースも合わせて30.5%あり、入学祝いとして祖父母がランドセルを購入する家庭も少なくないようです。
その経緯や理由についても質問したところ、以下のような回答が得られました。
「自分たち親が全額負担した」と回答した方からは次のような声がありました。
- 親も年金暮らしなので余裕がないので頼りたくなかった(30代・男性)
- 子どもと一緒に選びに行って、そのまま全額払って購入した(40代・男性)
- 学校で物品販売の時にランドセル業者が来ており、保証内容も充実していたので一度に済ませたくてそこで購入した(40代・女性)
「祖父母(片方)が全額負担した」「祖父母(両方)が全額負担した」と回答した方からは次のような声がありました。
- 義母から言い出してくれた(30代・女性)
- 元々祖父母が買ってくれると言っていたのでその言葉に甘えました(40代・男性)
- お祝いとして送る約束があったので(50代・男性)
「親と祖父母で折半した」と回答した方からは次のような声がありました。
- 祖父母が全額と話していたけど、子どもが選んだものが予想より高額だったので折半を申し出た(40代・女性)
- 子どものお祝い事の一環でサポートをしてもらったが毎度毎度頂くのは忍びなく感じたため(40代・男性)
- 親に全額負担させるには、高価過ぎると思ったから(60代・男性)
自分たちで選びに行ってそのまま購入した方や、祖父母に負担をかけたくないという理由から親が全額負担したケースが見られました。一方で、祖父母が負担した家庭では、入学祝いとして申し出があったり、以前から購入の約束があったりしたようです。また、子どもが選んだランドセルが想定より高額だったため、親と祖父母で折半したという声もありました。
6年間使用を考えると「品質と価格のバランスが大事」が54.5%
6年間使うことを前提としたとき、ランドセルの価格をどのように捉えているかを質問しました。
最も多かったのは「品質と価格のバランスが大事」で54.5%でした。次いで「6年間使えるなら多少高くても良い」が28.5%、「できるだけ安く済ませたい」が17.0%という結果になっています。
ランドセルは毎日使用するものだからこそ、安さだけで選ぶのではなく、品質とのバランスを見ながら判断したいと考える方が多いことがわかります。一方で、多少高くても長く使えるものを選びたい方もいれば、家庭の負担を考えてできるだけ費用を抑えたい方もいます。6年間使うことを前提にしても、価格に対する考え方は家庭によって分かれるようです。
それぞれの回答理由について質問したところ、以下のような回答が得られました。
「品質と価格のバランスが大事」と回答した方からは次のような声がありました。
- 安くても保証があったり、長く使えるものがいいから(30代・女性)
- 男の子の場合雑に扱う可能性も高いので高価なものを買うのももったいないかなと思うからです(40代・男性)
- 6年間使うには丈夫すぎるような気がする。卒業してからもリメイクできるほど作りがしっかりしてる。1万円ぐらいのリュックを2年くらいで買い直す方がいいなぁとは思う(40代・女性)
「6年間使えるなら多少高くても良い」と回答した方からは次のような声がありました。
- 途中で壊れて買い直すほうが負担と思ったので(40代・女性)
- 一生で一番高いカバンの買い物だから(40代・男性)
- 6年も使うのだから品質の良いものを使わせたい(50代・女性)
「できるだけ安く済ませたい」と回答した方からは次のような声がありました。
- 負担を考えてできるだけ費用は抑えたいから(30代・男性)
- 基本、日本の小学校の決めた物なので安くあるべき。もしくは支給されるべきものかと思うから(40代・男性)
- 背負える物なら何でもよかった学校なので、子どもがいつまでランドセルで通ってくれるか分からなかったから(50代・女性)
品質と価格のバランスを重視する理由として、長く使えることや保証があることを求める声が見られました。また、6年間使えるなら多少高くても良いと考える方からは、途中で買い直す負担を避けたい、品質のよいものを使わせたいという声が挙がっています。一方で、できるだけ安く済ませたい方からは、入学準備にかかる費用の負担や、子どもがいつまでランドセルを使うかわからないことへの不安も見られました。
調査結果のまとめ
今回の調査では、ランドセル購入前に想定していた予算は「3万円から5万円未満」が最も多く、「3万円未満」と合わせると53.0%と、半数以上が5万円未満を想定していたことが明らかになりました。一方、ランドセル工業会が実施した2026年度の調査によると、平均購入金額は62,034円、最多価格帯は「65,000円以上」が46.0%を占めています。
現時点で実際のランドセル購入が最も多い値段帯は6万円から8万円台とされており、今回の結果と照らし合わせると、多くの家庭が想定していた「5万円未満」という予算感と、実際の市場相場との間には一定のギャップがあることが見えてきます。
それでも66.0%が「ほぼ想定通り」に購入できていた背景には、あらかじめ相場を把握した上で予算を組んでいた家庭や、実物を見て価格感覚が変わった家庭など、さまざまなケースがあると考えられます。
また、価格に見合う価値として最も多く挙げられたのは「耐久性(6年間しっかり使える丈夫さ)」でした。また、購入費用は親が全額負担した家庭が多い一方で、祖父母が全額または一部を負担したケースも見られます。
ランドセル選びでは、金額そのものだけでなく、6年間安心して使えるかどうかが大きな判断材料になっているようです。素材や機能、保証内容、子どもの好みまで含めて比較することで、納得のいくランドセルを選びやすくなるのではないでしょうか。
出典元:株式会社NEXER Groupと村瀬鞄行による調査














