
株式会社ハイクリ(東京都中野区、代表取締役:兼松洋輔)が展開するファッション・アパレル業界向けの在庫管理・需要予測AI SaaS「Vestory(ベストリー)」が、Googleアナリティクス4(GA4)のデータ取得用API(Google Analytics Data API)との連携機能を開始したことを発表しました。
この連携により、ECサイトにおける商品閲覧やカート投入、購入といった一連の行動データを、滞留在庫の原因分析と需要予測への活用が可能になるということです。
連携機能の提供背景
ファッション・アパレル事業者にとって、滞留在庫(入荷後に販売が進まず残存している在庫)への対応は深刻な経営課題となっています。これまで滞留在庫への対応策は値下げに集中しがちでしたが、その発生原因は多様です。商品ページが十分に閲覧されていないケースなのか、閲覧数は確保できているものの購入まで至らないケースなのかによって、実施すべき効果的な施策は大きく異なります。
加えて、ECサイトへの流入状況や商品閲覧データは、実際の購入数として顕在化する以前に現れる需要の兆候(先行指標)としての意味を持っています。しかしながら、こうしたサイト内での行動データは、これまで滞留在庫の原因分析や需要予測において十分に活用されてこなかった現状がありました。
Vestory(ベストリー)による需要予測や在庫分析の精度向上には、入力されるデータの幅と質が大きく影響します。今回のGA4連携は、サイト内における顧客の行動データを取り込むことによって、滞留在庫の原因特定と需要予測という両側面を同時に強化することを狙いとしているとのことです。
連携によって実現する主な機能
今回の連携機能により、次のような機能が利用できるようになります。
滞留在庫の原因可視化と値下げ以外の施策支援
商品閲覧の有無や購入への転換率を基準として、滞留在庫を「閲覧されていない状態」「閲覧はあるが購入に結びついていない状態」といった状態別に分類します。これにより、露出方法の見直し、価格設定の再検討、サイズ欠品の補充など、原因に応じた適切な施策の判断をサポートします。
サイト内行動データの需要予測先行指標としての活用
商品閲覧やカート投入などのデータを日次単位で取り込み、実際の購入行動に先行する需要の兆候として予測モデルに反映させます。
これらの機能によって、事業者は「在庫は存在するが売れない」商品に対し、値下げのみに依存しない施策を検討できるようになり、需要変化をより早期に把握した在庫管理と発注判断が実現するとしています。
今後の取り組みと展望
株式会社ハイクリでは、今後も解析データ、広告データ、マーケティングデータをはじめとする予測精度を支えるデータソースの拡充を継続的に進め、アパレル・ファッション事業者がVestory(ベストリー)をより効果的に活用できる機能改善を段階的に実施していく方針です。
データがシームレスに連携する環境を整備することによって、AIを活用した在庫最適化の価値を最大限に引き出し、アパレル業界全体が抱える在庫課題の解決と収益改善に貢献していくとしています。
Vestory(ベストリー)のサービス概要
Vestory(ベストリー)は、株式会社ハイクリが提供する、ファッション・アパレル業界に特化した在庫管理・需要予測AI SaaSサービスです。需要予測AI技術を駆使し、SKU単位での販売見通しに基づいた発注判断と在庫管理を支援することで、在庫運用の最適化と売上向上を実現します。
会社の概要
会社名:株式会社ハイクリ
所在地:東京都中野区中央4丁目4-2ヘリオス6新中野4階
代表者:代表取締役 兼松洋輔
設立:2024年5月
資本金:約2,800万円(資本準備金含む)
事業内容:ファッション業界向けAIサービス事業、AIシステム受託開発事業
同社は、データ活用によるアパレル業界の課題解決に取り組んでおり、今回のGA4連携によって、より高精度な需要予測と効率的な在庫管理の実現を目指しています。EC事業者の行動データを統合的に分析することで、値下げに頼らない持続可能な在庫管理手法の確立が期待されます。
出典元:株式会社ハイクリ



















