
eコマース ソリューションのリーディングプロバイダーであるMirakl社は、2025年度の業績を公表しました。同社は継続的な事業成長とグループ全体での通期黒字化を実現し、年間経常収益(ARR)は前年比23%増となる2億1,800万ドルを達成したことを明らかにしています。
この記事の目次
2025年度の主要業績ハイライト
同社が発表した2025年度の主要な業績は以下の通りとなっています。
- 2025年度にグループ全体で黒字化を達成
- 年間経常収益(ARR)は2億1,800万ドルを記録し、前年比23%の増加
- マーケットプレイスおよびドロップシップの流通総額(GMV)は約150億ドルに達し、前年比31%の成長
- Mirakl Connectのローンチに成功し、1年弱で1,170万ドルのARRを創出
- Mirakl Adsの広告費が前年比258%増を記録
これらの成長は、同社のプラットフォームへの継続的な投資が着実に成果を挙げていることを示しています。収益拡大、運営コストの削減、およびAIによる生産性向上を通じて、顧客にもたらす価値はますます大きくなっているということです。
経営陣のコメント
Miraklの共同創業者兼共同CEOであるエイドリアン・ヌッセンバウム氏は次のようにコメントしています。
「2025年はMiraklにとって画期的な1年となりました。ARR 2億1,800万ドルに到達しながら、黒字化を実現しました。1年足らずで1,170万ドルのARRを創出したMirakl Connectの急速な成功は、マーケットプレイスを超えてeコマースのエコシステム全体を強化するという当社の戦略の正しさを証明しています。また、R&Dの20%をAIに投資し、インテリジェント・コマースの未来を切り拓いています。当社の使命は変わりません。それは、競争環境を公平にし、デジタル独占に挑戦し、あらゆる規模の企業に利益をもたらす、よりオープンで競争力のあるデジタル経済を構築することです」
エージェンティック コマースへの本格参入
2025年、Mirakl社はエージェンティック コマースへの本格参入を果たしました。「エージェンティック コマースの頭脳」となるMirakl Nexusの立ち上げにより、AIによる商品探索から自律的なアフターセールス管理まで、コマースのバリューチェーン全体をオーケストレーションするポジションを確立しています。
Mirakl Nexusの開発は、セラーが台頭するエージェンティック・チャネルへアクセスすることを加速させます。2025年12月に発表されたStripeとの戦略的パートナーシップにより、OpenAIを含むAIプラットフォームへの連携も強化していくということです。
10万社以上の厳選されたセラーネットワーク、100%の稼働率を誇るエンタープライズグレードのインフラ、そして13年以上にわたって洗練されてきたコマース特化型のAI機能を備えたMirakl Nexusは、エージェンティック コマースをスケーラブルで信頼性が高く、アクセスしやすいものにするための独自の地位を築いています。
同社の共同創業者兼共同CEOであるフィリップ・コロ氏は次のように述べています。
「エージェンティック コマースは、eコマースの台頭以来、デジタル購買における最も重要な変革です。Mirakl Nexusはその中核インフラを担い、従来のコマースとエージェンティックな未来をつなぐインテリジェンス・レイヤーとして当社を位置づけています。Stripeとのパートナーシップや直接的なAIプラットフォーム統合への継続的な投資により、当社のエコシステムに参加する加盟企業が最初にその恩恵を受けられるよう取り組んでいます」
AIによる具体的な成果の創出
Mirakl社において、AIは単なる約束ではなく、すでに実用化が始まっています。同社の初のAIネイティブ製品である「Catalog Transformer」がその代表例です。13年間の独自コマースデータで学習した10以上の生成AIモデルを活用することで、カタログの拡充をエンドツーエンドで自動化し、画像からの商品属性の抽出、欠損項目の補完、大規模なデータ品質の確保を実現します。
以前はセラーが数週間かけていたオンボーディング作業が、今では数日で完了するようになったということです。
Mirakl Platformの業績
2025年度、Mirakl社は45社のグローバル企業を新たな顧客として迎えました。年間契約価値(ACV)の成約額は前年比約20%増加しており、持続的なモメンタムとビジネス全体における強い需要が反映されています。
Mirakl Platformを通じたマーケットプレイスおよびドロップシップにおいて、過去最高の年間GMV 146億ドルを達成しました(前年比31%増)。2025年度には、35社以上の顧客がGMV1億ドルを超え、Bauhaus、Bunzl、JCB、John Lewis & Partners、Limango(Otto Group)、Tesco、Ulta Beautyなど36社が新たにマーケットプレイスまたはドロップシップ事業を開始しました。
Mirakl Adsの急成長
2023年にローンチして以来、Mirakl Adsは実績のあるエンタープライズ向けリテールメディアプラットフォームへと急速に進化しました。このAI搭載ソリューションにより、小売業者はデータ主導の広告ツールを通じてオンラインのトラフィックを収益化し、ブランドやセラーに透明性、精度、そして高いROIを提供します。
2025年度は30社の新規顧客を獲得し、プラットフォーム全体での広告支出は1,270万ドル(前年比258%増)を達成し、エンタープライズとしての勢いを加速させました。これは、世界中の最大かつ最も洗練された小売業者とともにスケールできる能力を証明しています。
Mirakl Adsは現在、Debenhams、Jumia、Lowe's、Maisons du Monde、Rakuten France、Shop Simon、Stadium、Ulta Beautyなど、拡大するクライアントベースの中で50社近い大手小売業者をサポートしています。
Mirakl Connectのローンチ初年度の成功
Mirakl Connectは、ローンチ以来、同社の戦略的な収益の柱へと急速に進化し、1,170万ドルのARRを達成するとともに、10万以上のマーケットプレイスセラーとブランドからなる世界最大の厳選されたネットワークを構築しました。
約1,000社の有料ユーザーを擁し、Balmain、Boggi、Cynthia Rowley、Hela Brands(Ellesse、Nautica)、Hill House Home、Lancel、Living Proof、Negative Underwearなどの主要ブランドがMirakl Connectで目覚ましい成長を遂げています。
その成長を支えるのが、AI搭載の「Catalog Transformer」です。画像からの商品属性の抽出、欠損項目の自動補完、大規模なカタログ品質の確保を自動化し、セラーが数週間かけていた新規マーケットプレイスへの登録作業を数日で完了できるようにしました。
Miraklについて
Miraklは、eコマース ソリューションのリーディング プロバイダーです。企業のオンラインビジネスにおいて、持続的な成長と業務効率の飛躍的な向上を可能にします。
2012年の創業以来、同社はプラットフォーム戦略の実現を支援し、小売およびB2B企業に対し、最先端で安全かつスケーラブルなテクノロジーを提供しています。マーケットプレイスやドロップシップを通じた商品ラインアップの拡充、サプライヤーカタログや決済管理の効率化、リテールメディアによる収益の拡大などを実現します。
日本国内ではアイリスプラザ、サツドラホールディングス、ニトリなどに採用されており、グローバルではAirbus、Best Buy、Carrefour、Macy'sなど450社以上に採用されています。
出典元: Mirakl社











