博報堂生活総合研究所「2026年5月の消費予報」発表 消費意欲指数は45.0点で前年比1.0pt上昇

株式会社博報堂のシンクタンクである博報堂生活総合研究所は、20歳から69歳までの男女1,500名を対象として、「来月の消費意欲」を点数化するなど、消費動向の先行きに関する調査を毎月実施しています。この調査結果は「来月の消費予報」として公表されています。

今回は4月2日から4日にかけて実施された調査結果が発表されました。

2026年5月における消費意欲指数は45.0点となりました。前月と比較すると+0.2ポイントとほぼ横ばいの水準でしたが、前年との比較では+1.0ポイントの上昇を記録しました。

消費意欲指数グラフ

大型連休への期待が高まる一方で、物価高や国際情勢への不安も増大

例年、5月の消費意欲指数は大型連休が存在するにもかかわらず、4月からの変動が小さい傾向にあります。今年も前月との比較で+0.2ポイントと横ばいの結果となりました。過去5年間における5月の数値として最も低かった前年と比較すると、+1.0ポイントの上昇が見られました。

消費意欲指数の理由について自由回答を分析すると、前月との比較において、消費に対してポジティブな回答は4月の336件から5月の344件とほぼ横ばいでした。一方、ネガティブな回答は4月の837件から5月の883件へと増加傾向にあります。

具体的な内容を見ていくと、ポジティブな回答では「大型連休がある」という回答が4月の2件から5月は61件へと大幅に増加し、「旅行の予定がある」も4月の25件から5月は43件へと増えています。その一方で、「新生活の準備」は4月の46件から5月は5件へ、「春物の服が欲しい」は4月の35件から5月は8件へと減少しました。ネガティブな回答においては、「金銭的な理由で節約・我慢」という回答が4月の167件から5月の192件へと増加しています。

前年との比較においては、消費に対してポジティブな回答は2025年5月の334件から2026年5月の344件とほぼ横ばい、ネガティブな回答は2025年5月の857件から2026年5月の883件へとやや増加する傾向が確認されました。具体的には、ポジティブな回答において大きな増減を示した項目は特にありませんでした。ネガティブな回答では、「節約・倹約したい」という回答が2025年5月の33件から2026年5月の58件へとやや増加しています。

さらに、「物価高・値上げ・円安」に関する回答は、前月比で増加し、前年比でもやや増加する結果となりました。具体的な数値としては、2025年5月の185件から2026年4月の152件、そして2026年5月は202件となっています。加えて、前月に引き続いて、中東情勢の悪化や原油価格の高騰への懸念など、「世界的社会不安」に関する回答も2025年5月の6件、2026年4月の16件、2026年5月の22件と、沈静化の兆しが見えない状況が継続しています。

5月特有の大型連休に向けた消費意欲の高まりは確認できるものの、消費意欲に対する物価高の影響は直近において増加傾向を示しています。中東情勢の悪化を含めた国際情勢が、今後の消費意欲にどのような影響を及ぼすのか、引き続き注視していく必要があると考えられます。

消費意向は男性を中心に旅行関連など大型連休に関連するカテゴリーで前月比増加

「特に買いたいモノ・利用したいサービスがある」と回答した人の割合は26.1%となり、前月比では-0.8ポイントとやや低下しましたが、前年比では+0.6ポイントとやや増加する結果となりました。男女別で分析すると、前月比、前年比ともに、男性では上昇し、女性では低下するという対照的な傾向が見られました。男性は前月比で+1.7ポイント、前年比で+3.4ポイントとなり、女性は前月比で-3.2ポイント、前年比で-2.1ポイントとなっています。

16カテゴリー別の消費意向を詳しく見ていくと、前月との比較では「旅行」と「レジャー」の2カテゴリーが20件以上の増加を示しており、特に男性において「レジャー」の増加が顕著です。前年との比較では「日用品」と「飲料」の2カテゴリーが20件以上減少しました。大型連休の影響もあり、男性が牽引する形で、旅行に関連するカテゴリーにおける消費意向が高まる5月となる見通しです。

今回の調査結果からは、大型連休への期待感が消費意欲を支える一方で、物価高や国際情勢の不安定さが消費者心理の重石となっている構図が浮き彫りとなっています。特に男性を中心とした旅行・レジャー関連の消費意向の高まりは注目に値しますが、全体としては節約志向も根強く、今後の消費動向は引き続き予断を許さない状況が続くと考えられます。

出典元:株式会社博報堂

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