
Z世代に特化したクリエイティブカンパニーであるFiom合同会社が運営するシンクタンク「Z-SOZOKEN(Z世代創造性研究所)」は、2026年3月19日に『Z世代のデコ文化』に関する調査研究レポートの第9章「令和版デコ×マーケティング」を公開しました。同社は東京都渋谷区に本社を置き、代表社員は竹下洋平氏が務めています。
Z世代同世代の視点から新たなインサイトを発掘・探求する調査研究機関として活動しているZ-SOZOKENが、最新レポートの最終章にあたる第9章を独自に発表しました。
今回公開されたレポート第9章では、これまで明らかにされてきたZ世代における「デコ文化」や「心理的インサイト」を、企業が実際のマーケティング活動やプロモーション施策にどのように応用すべきか、具体的な手法と実例に焦点を当てた内容となっています。
「デコ」を単なる装飾行為として捉えるのではなく、「体験」や「コミュニケーション」のきっかけとして活用し、Z世代が持つ「マネしたい!」という欲求をどのように喚起できるかが、これからのプロモーションにおける重要なポイントになる実態が、具体的なアンケートの数値データとともに詳細に解説されています。
この記事の目次
第9章で読み解く「令和版デコ×マーケティング」の独自インサイト
調査の第9章から、Z世代はデコや体験に対して「失敗したくない(タイパ重視)」という堅実な側面を持つ一方で、「理想の写真を撮るためなら出費を惜しまない」という消費行動の二面性を持つことが判明しました。
商品・キット需要について63%が購入希望を表明
「デコに関連する商品・キットがあれば購入したいか」という質問に対して、63%のZ世代が「購入したい」と回答しました。内訳は「ぜひ購入したい」が31%、「条件次第で購入したい」が32%となっています。ゼロから独自に生み出すのではなく、お手本を「マネしてデコる」のがZ世代のスタイルであり、失敗せずタイムパフォーマンス良く可愛いものを作りたいというニーズが顕著に表れています。
体験型イベント需要は60%が「参加したい」と回答
「ワークショップやPOPUPなど、デコできる場があれば参加したいか」という質問では、60%が「参加したい」と答えています。内訳は「ぜひ参加したい」が17%、「興味はある」が43%となりました。モノを購入するだけでなく、その場で友達と「体験」を共有できる空間そのものに価値を見出していることが分かります。
消費の原動力は「モノ」ではなく「体験と写真」
Z世代の消費における大きな特徴は、「マネしたい!」と思わせるビジュアルや体験が存在するかどうかとなっています。「着ぐるみ女子会をしたいからパジャマを買う」「ディズニーでこの写真を撮りたいからこれを買う」など、「理想の体験をして、それを写真に残す」という明確な目的があれば、関連商品への出費を惜しまない傾向が見られます。
プロモーションの拡張性と異業種コラボの可能性
「浴衣×プリクラ」「ハロウィン仮装×プリクラ」など、デコや写真撮影の文脈は多様な業界との親和性を持っています。企業は完成された商品を販売するだけでなく、Z世代が自らの手でアレンジし、発信したくなるような「余白(体験の隙間)」を提供することが重要であると指摘されています。
調査研究レポート第9章の詳細解説「令和版デコ×マーケティング」
レポート本編の第9章では、デコ文化をマーケティングでどのように活用すべきかが詳細に図解されています。
デコも「失敗いらず&タイパ重視」の傾向
デコ関連商品・キットの購入意向について、63%が前向きな意思を示しました。Z世代はゼロから自分で考案するよりも、「マネして可愛くできる(失敗しない)」ことを重視しており、手軽に高いクオリティを出せるキットへの需要が高いことが明らかになっています。
デコ体験へのリアルな参加意欲
ワークショップやPOPUPなどデコができるリアルな場への参加意欲について、60%が「参加したい」と回答しました。商品単体ではなく、「友達と一緒にデコる空間・時間」という体験価値、いわゆるコト消費・トキ消費が求められていることが分かります。
デコ×マーケティングの具体的なアイデア
具体的なプロモーション案として、「ガーナチョコレートを持って撮ったプリクラをタグ付け投稿でガーナ1枚プレゼント」「浴衣プリを提示でラムネ半額」「ドン・キホーテで仮装購入でプリ1回無料」など、他業種と「プリクラ(写真記録)」を組み合わせた相互送客のアイデアが提示されています。
「マネしたい!」と思わせる体験設計の重要性
マーケティングの最大のポイントは「マネしたい!」と思わせることにあります。Z世代は「この体験をするためにこれを買う」という思考回路を持っており、その目的を達成するための出費は「仕方ない(投資価値がある)」と捉える傾向があることが図解されています。
実際のマーケティング事例1(Sanrio×明治)
「明治の板チョコ3枚購入で、SANRIO CHARACTERSオリジナルチョコ型プレゼント」というキャンペーンの成功事例が紹介されています。前章で触れられた「平成女児チョコの流行」や「王道かわいい」要素が見事に組み合わされ、Z世代の「作ってみたい(マネしたい)」欲求を刺激した事例となっています。
実際のマーケティング事例2(WEGO×明治)
WEGO原宿竹下通り店に「バレンタインプリ」特設コーナーを設置し、期間中に明治のお菓子と撮影した方にそのままお菓子をプレゼントするという事例です。アパレル空間の中で「お菓子×写真体験」を提供し、SNS拡散を促す効果的な組み合わせが解説されています。
調査概要
- 調査名:Z世代のデコ文化についての意識調査
- 調査対象:全国のZ世代(18歳~24歳)
- 調査期間:2025年7月
- 分析・レポート作成期間:2025年8月~2026年2月
- 調査方法:インターネットを利用したアンケート調査
- 有効回答数:n=384
- 調査分析:Z-SOZOKEN(Z世代創造性研究所)(運営:Fiom合同会社)
なぜZ世代は「体験のための消費」を惜しまないのか
Z世代にとって「モノ」を所有すること自体の価値は相対的に低下しつつあります。代わりに「誰と、どんな空間で、どんな楽しい時間を過ごし、それをどう記録(写真・動画)に残せたか」という「体験価値」が圧倒的な重要性を持っています。
彼らがデコ用キットやPOPUPイベントにお金を使うのは、単に可愛いアイテムが欲しいからではありません。「友達と一緒にデコって盛り上がり、最高に盛れた写真をSNSの親しいコミュニティで共有する」という一連のストーリー(青春の1ページ)を購入しているからです。
企業がこの層を動かすためには、「商品スペック」を語るのではなく、「この商品があれば、こんなに可愛くてエモい体験(写真)が残せるよ」という、彼らが思わず「マネしたくなる」具体的なシチュエーションを提示することが不可欠であるとされています。
調査研究レポート完全版(全62ページ)について
今回紹介された内容は、調査研究レポートのごく一部となっています。
レポート本編では、Z世代が「自己肯定感」を高めるために選ぶ具体的なデコ素材のランキングや、界隈別のデコの特徴、なぜ「平成女児チョコ」がリバイバルしたのかの深掘り、そして企業が「デコ」という文脈をマーケティングに応用し、Z世代に「自己表現の余白」を提供するための具体的な手法まで、多角的に分析されています。
Z-SOZOKEN所長のコメント
竹下洋平(たけしたようへい)
Z-SOZOKEN(Z世代創造性研究所)所長
Fiom合同会社CEO
2005年生まれ。2021年10月にFiom合同会社を設立されました。Z世代のクリエイターの創造性を最大化させることをミッションに、Z世代によるZ世代向けのコミュニケーションプロデュース事業、リサーチ&プランニング事業を展開されています。上場企業から大企業、中小企業、ベンチャー、スタートアップ、行政や自治体と幅広い組織の支援実績を持っています。Z世代の創造性を活かし、Z世代向け広告コミュニケーションの上流設計から制作、運用までワンストップで実行支援されています。
竹下氏は次のようにコメントされています。「第1章から紐解いてきた『Z世代のデコ文化』ですが、その本質は彼らの『承認欲求』と『体験の共有・記録』にあります。63%がキットを購入したいと答え、60%がPOPUPに参加したいと答えた事実は、彼らが『失敗せずに、手軽に、確実に質の高い思い出(体験)を作りたい』という、タイパを重視する非常に堅実な消費者であることを示しています。企業様におかれましては、商品をただ『完成品』として提供するのではなく、Z世代が自らの手でアレンジを加えられる『余白』を残し、『この商品を使えばこんな素敵な体験(写真)が作れる』という【マネしたくなるお手本】を提示することが、彼らの心を動かし、自発的な拡散を生むための最大の近道となります。」
Z-SOZOKEN(Z世代創造性研究所)について
Z世代の創造性で未来を創る、Z世代特化の次世代型シンクタンク
「Z-SOZOKEN」とは、Z世代向けクリエイティブカンパニーFiom合同会社が運営している、Z世代同世代の視点による分析で新たなインサイトを発掘・探求するZ世代特化の次世代型シンクタンクです。
Z世代の実態や価値観をZ世代当事者たちが様々な観点から把握・分析しています。時代の最先端をゆくZ世代の未知なる文化を解き明かし、時代を切り開く新たな価値観を探求しています。
リアルZ世代起点でZ世代に届く共感を軸としたコミュニケーションやプロモーション設計に活用できる実践的なマーケティング情報を提供しています。
Fiom合同会社について
Z世代に特化したZ世代のクリエイティブカンパニー
メンバー全員がZ世代で構成されたZ世代に特化したクリエイティブカンパニーです。Z世代の創造性を基点としたZ世代目線のアプローチを実施しています。Z世代向け広告コミュニケーション領域の上流設計から制作・運用まで実行支援しています。時代の最先端をゆくZ世代の感性を活かしたクリエイティブカンパニーです。
- 社名:Fiom合同会社
- 住所:東京都渋谷区神宮前6丁目23番4号桑野ビル2階
- 設立:2021年10月15日
- 代表:竹下洋平
出典元:PR TIMES












