
株式会社大広の大広フェムテック・フェムケアラボは、一般社団法人日本リカバリー協会と共同で、企業間連携による「産後リカバリープロジェクト」を推進しています。このたび、産後ケアの日にあたる3月5日に「産後リカバリー白書2026」を発刊したことが発表されました。
本白書は、日本リカバリー協会が全国の男女10万人を対象として2025年4月から5月にかけてインターネット調査により実施した「ココロの体力測定2025」のデータに基づいて作成されているということです。産後リカバリーの市場規模に関する本格的な試算や、最新のリカバリー行動、生活者が抱える課題のトレンド分析結果などがまとめられています。
なお、産後ケアの日は、日本製紙クレシア株式会社によって制定されたもので、3月5日の語呂合わせに由来しています。出産経験のある全ての女性が産後のトラブルから解き放たれ、内面からの美しさと心地よさを持って過ごせることを願って定められたものです。
この記事の目次
- 1 産後リカバリー市場規模の現状と将来予測
- 2 市場を構成する3つの要素と成長予測
- 3 市場規模の算出方法について
- 4 「産後リカバリー白書2026」の概要
- 5 白書の目次と主要トピックス
- 6 第1章 なぜ「元気な産後ママ」が減っているのか
- 7 第2章 産後は「疲れ」だけでなく「痛み」と闘っている
- 8 第3章 時間がないのではなく、回復が奪われている
- 9 第4章 運動できない産後女性を責めないために
- 10 第5章 産後に不足しているのは「娯楽・休息・転換」である
- 11 第6章 進化するリカバリー行動
- 12 第7章 産後リカバリー活力モデル(2026)
- 13 第8章 産後GIFTの価値転換
- 14 「産後リカバリープロジェクト」について
- 15 大広フェムテック・フェムケアラボについて
産後リカバリー市場規模の現状と将来予測
産後リカバリー市場は、出産から10年未満の女性を対象とした個人によるリカバリー行動、関連するサービス、製品などを積み上げて算出されています。2025年の推計では7,409億円となっており、2024年の推計値5,794億円と比較すると前年比で約1.28倍の拡大が確認されました。さらに2035年には1兆8,609億円に達し、2025年比で2.51倍への成長が予測されています。産後リカバリーは、今後10年間における重要な市場として大きな注目を集めているとのことです。

市場を構成する3つの要素と成長予測
産後リカバリー市場は、「個人行動(ソリューション)」「産後GIFT」「産後ケア施設」という3つの要素によって構成されています。特に産後GIFTについては、2025年比で2035年には6.0倍という最も高い成長率が予測されており、贈る側と受け取る側の双方における意識の変化が市場拡大を後押ししているとされています。

市場規模の算出方法について
産後リカバリー市場規模は、日本リカバリー協会が毎年公表している「リカバリー(休養・抗疲労)市場規模」(2025年推計で7兆6,638億円)の算出ロジックを産後女性に適用して推計されています。
具体的な算出手順は以下の通りです。まず、出産後10年未満の女性が全体に占める割合を算出します。次に、この割合を日本リカバリー協会のリカバリー市場規模(企業投資を除く)に乗じてベース値を算出します。その後、世帯年収、「休めない」という意識、リカバリー行動の実施率などの係数で補正を行います。さらに、産後GIFTと産後ケア施設の将来推計値(2030年はGIFTが1,089億円、施設が95億円)を加算し、全要素を合算して総市場規模を算出しています。なお、出生率の変動については現時点では反映されていないとのことです。
「産後リカバリー白書2026」の概要
調査報告書「産後リカバリー白書2026」の詳細は以下の通りです。
- ページ数:100ページ
- 販売価格:10万円(税別)
- サマリー版:16ページ
- 発刊日:2026年3月5日(産後ケアの日)
白書の目次と主要トピックス
「産後リカバリー白書2026」は、産前産後10の重要課題2025を元にトピックスが作成されています。

TOPICSとして、産後リカバリー市場規模に関する市場規模の現状、将来予測、3要素予測、大項目および中項目カテゴリー別推計が全5スライドで紹介されています。
第1章 なぜ「元気な産後ママ」が減っているのか
疲労、ストレス、睡眠時間、睡眠の質、休めない意識、自己評価について、女性の経年比較、男女比較、ライフステージ比較で分析が行われています。産後女性の90%以上が疲労を抱えており、約6割が「高頻度疲労者」に該当しています。休めない意識を持つ割合は約6割に上り、高ストレス層の7割超で自己評価の低下が確認されているということです。
第2章 産後は「疲れ」だけでなく「痛み」と闘っている
身体の悩み、身体の痛み、体形の悩みについて、女性およびライフステージ別の分析が実施されています。産後女性の49.1%が身体的な痛みを経験しており、これは一般女性の1.42倍に相当します。首、肩、腰の慢性的な痛みに加えて、約3人に1人が頭痛や腸の不調など複数の不調を同時に抱えている実態が明らかにされています。
第3章 時間がないのではなく、回復が奪われている
家事時間、スマホ使用時間、入浴時間、自由時間、子供と一緒にいる時間、協力体制について経年およびライフステージ比較で分析が行われています。「忙しいから休めない」のではなく、情報過多、役割意識、サポート不足によって「回復の機会が構造的に奪われている」という本質的な課題が提示されています。
第4章 運動できない産後女性を責めないために
運動習慣、カテゴリー別実施状況、筋力低下について分析が実施されています。産後女性の約5割が「全く運動できていない」という現実は、意志の問題ではなく、睡眠や回復が不足した状態に起因することが示されています。「運動の前にリカバリーを(Recovery before Exercise)」という考え方が提唱されています。
第5章 産後に不足しているのは「娯楽・休息・転換」である
休養の7タイプ別実施率をライフステージおよび経年で比較分析しています。産後期には特に「娯楽タイプ」「休息タイプ」「転換タイプ」が著しく低下しています。産後の疲弊の本質は体力不足ではなく、質の高い回復が得られない「回復不全」であることが明らかにされています。
第6章 進化するリカバリー行動
産後女性が実践している抗疲労およびリカバリー行動の実施率を、全体、男女別、経年、疲労度別で詳細に分析しています。
第7章 産後リカバリー活力モデル(2026)
活力行動の総合ランキングと経年変化、健康、美容、睡眠、アンチエイジングへの投資意識を分析しています。産後女性の「元気」を生み出す活力モデルが提示されています。
第8章 産後GIFTの価値転換
産後ギフトの価値が「モノから回復体験へ」「自己投資から社会的許可(回復の承認)へ」とシフトしていることが分析されています。成長率6倍が予測されるGIFT市場に向けた7つのカテゴリーと、企業への具体的なビジネス示唆が提示されています。
「産後リカバリープロジェクト」について

「産後リカバリープロジェクト」は、出産後の女性(夫婦やパートナー)に対するリカバリーのためのサービス、情報、環境が不足している現状に着目したプロジェクトです。「ママの心身のリカバリー」と「産後リカバリーの文化づくり」を推進することで日本の子育て環境向上を目指し、2022年11月に発足しました。現在は大広フェムテック・フェムケアラボが事務局主管として参画しており、生活者調査、インサイト分析、社会啓発活動を担っているとのことです。
大広フェムテック・フェムケアラボについて

大広フェムテック・フェムケアラボは、2020年に社内R&Dから始動し、2021年に正式に組成された、日本国内における広告会社初のフェムテック領域専門チームです。性別やライフステージ、拠点や職能が異なる多様なメンバーで構成されており、女性のヘルスケアやウェルビーイング課題のインサイト発掘、企業の事業開発やコミュニケーション支援を実施しています。
ジェンダード・イノベーションやパーソナルヘルスケアを見据えて、一人ひとりが自分の心と身体について正しく知り、気づき、対処することや、選択肢が当たり前となる生きやすい社会の創造を目指しています。マーケティングで培った力を還元し、活動を展開しているチームです。
出典元:株式会社大広












