グローバルコマースプラットフォームを展開するCriteo(クリテオ、本社:フランス、日本代表取締役:グレース・フロム)は、独自に蓄積したコマースインテリジェンスを活用し、AIショッピングアシスタント向けに最適化された高精度な商品レコメンデーションを実現する新サービス「エージェンティック・コマース・レコメンデーション・サービス」を発表しました。同社はコマースエコシステムをつなぐプラットフォームとして、AIを活用した革新的なソリューションの提供を推進しています。

AIショッピング体験の進化と高度なレコメンデーション基盤の必要性

現在、LLM(大規模言語モデル)プラットフォームがAIショッピングアシスタントへと発展を遂げており、またリテーラー(小売企業)が独自のAIチャットボットを開発する動きが加速しています。こうした背景から、消費者がオンラインで商品を発見し購入に至るまでの体験は、大きな変革期を迎えています。AI主導によるショッピング体験が広く浸透していく中で、AIアシスタントには単純な商品説明の提示を超えた、より洗練された機能が求められるようになっています。実際の購買行動データを基礎として、関連性と信頼性に優れたパーソナライズされた提案を可能にする高水準なコマースのレコメンデーション基盤の重要性が、これまで以上に高まっている状況です。

実購買データに基づく高精度なレコメンデーション性能

同社のコマースインテリジェンスを基盤として構築された本サービスは、商品説明のみを活用した第三者のアプローチと比較した場合、レコメンデーションの関連性を最大60%向上させることができます。このパフォーマンスは、1日あたり7億2,000万人という利用者規模、年間1兆ドルに達する取引額、そして45億点にも及ぶ商品SKUという、Criteo独自のコマースに特化したプラットフォームの圧倒的な規模によって実現されています。

本サービスはCriteoが開発したMCP(モデル・コンテキスト・プロトコル)を介して提供される仕組みとなっており、AIショッピングアシスタントを店舗の在庫データへ直接接続します。これにより消費者の購買リクエストを、取引可能でキュレーションされた商品レコメンデーションへと変換することが可能になります。従来型のクローリング手法では取得することができない実購買シグナルを基盤として、個々の消費者にとって最も関連性の高い商品を提示できるようになります。

リテーラーの既存データ活用による円滑な導入を実現

さらに本サービスは、Criteoがこれまで築き上げてきたリテーラーとの強固なパートナーシップと既存の商品データを有効活用するため、リテーラー側は追加の技術的リソースを投じる必要なく、スムーズにエージェンティック・コマースを導入することができます。ブランドは本サービスを活用することで商品露出の機会を最大限に拡大できる一方で、リテーラー側が保有する商品データ、取引データ、顧客データについては、AIエージェント環境に最適化されたコントロール機能によって厳重に保護される体制が整えられています。

エージェンティック・コマース・レコメンデーション・サービスの動作メカニズム

  • ショッピングリクエスト(例):消費者がAIショッピングアシスタントに対して、自身のニーズ、好み、予算に適合するノートPCを探してほしいとリクエストします。
  • AIアシスタントからのクエリ:AIショッピングアシスタントは、関連性の高い商品を特定するため、Criteo エージェンティック・コマース・レコメンデーション・サービスにクエリを実行します。
  • コマースインテリジェンスによるフィルタリング:Criteoは、実際のショッピング行動や多様な購買シグナルをリアルタイムで解析します。商品の人気度や在庫状況、さらには個々のユーザーの購買意図を深く洞察することで、膨大な選択肢の中から各消費者に最も関連性の高い商品をフィルタリングし、ランキングします。
  • キュレーションされた結果:Criteoは商品のローデータではなく、キュレーションが施された商品レコメンデーションのショートリストを返します。
  • パーソナライズされたスムーズな消費者体験:AIアシスタントは結果を提示し、商品比較を実施して、AIエージェントの中でそのまま「カートへの追加」や「支払い」のサポートも実現可能となります。

多様な購買意図への対応とインテリジェントな補完商品提案

Criteoのエージェンティック・コマース・レコメンデーション・サービスは、消費者の多様な購買意図を深く理解し、探索的な検索から特定の商品を狙った検索まで、幅広いニーズに対応します。単純に関連商品を提示するだけにとどまらず、文脈に応じて最適な補完商品を提案するインテリジェンスを備えており、AIエージェント上での購買体験の質を一層高めることができます。

CEOコメント:データアクセスの大規模実現が競争優位性の鍵

Criteoの最高経営責任者(CEO)であるマイケル・コマシンスキ氏は次のようにコメントしています。

「エージェンティック・コマースにおける真の競争優位性は、高品質なコマースデータへのアクセスをいかに大規模に実現できるかという点にあります。本サービスは、消費者に関連性の高い体験を提供しながら、リテーラーのデータ保護、ブランドの健全性、プラットフォームの信頼性を維持しつつ、エコシステム全体に機能するAI主導のショッピング体験にコマースインテリジェンスをもたらします」

パイロットテストの実施と今後の展開計画

2025年末に初期パイロットテストを実施した後、現在Criteoは大規模LLMプラットフォームとのテストを継続しています。2026年初頭にかけては、追加のプラットフォーム、リテーラー、ブランドとのテストも拡大していく予定です。

関連性の定義と検証データについて

2026年1月に実施された取引データの社内テストに基づき、Criteoのエージェンティック・コマース・レコメンデーション・サービスは、商品説明のみに依拠した第三者アプローチと比較して、レコメンデーションの関連性が最大60%向上することが確認されています。Criteoでは「関連性」を「商品が消費者の現在の意図、ニーズ、好みにどれだけ合致し、購買に向けた行動を促進するかの度合い」と定義しています。

Criteo(クリテオ)について

Criteo(NASDAQ: CRTO)は、ブランド、広告代理店、小売業者、メディアオーナーのコマースエコシステムをつなぐグローバルプラットフォームです。AIを活用したCriteoの広告プラットフォームは、年間1兆ドルを超えるコマース売上高のデータを分析し、消費者とのつながりの強化、そして新たな商品やサービスの発見や高度にパーソナライズされた体験を実現しています。世界中の小売からデジタルコマースまで、数千ものクライアントとパートナーシップを擁するCriteoは、企業がパフォーマンスと成長を促進するために必要なテクノロジー、ツール、インサイトを提供しています。CRITEO株式会社はその日本法人となります。

出典元:CRITEO株式会社 プレスリリース

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