GMOメイクショップなど3社、店舗・EC・アプリを連携する「店舗&ECクイック連携」を提供開始

GMOインターネットグループのGMOメイクショップ株式会社、株式会社タスネット、ビートレンド株式会社の3社は、小売業における店舗・ECサイト・アプリを開発不要かつ最短1ヶ月で連携可能とする「店舗&ECクイック連携」の提供を2026年1月22日(木)より開始したと発表しました。

このパッケージは、3社が提供する主力サービスである「makeshop byGMO エンタープライズプラン」(ECサイト)、「パワクラ」(POSシステム)、「betrend」(アプリ・CRM)を標準連携したオールインワンのユニファイドコマースパッケージとなっています。在庫の同期、ポイント統合管理、パーソナライズCRMといった機能を標準搭載し、最短1ヶ月で小売企業のユニファイドコマース基盤の構築を実現するということです。これまで分断されていたデータと業務を統合することで、顧客満足度とロイヤリティを高める施策を加速させることが可能になります。

これまで個別に最適化されてきたECサイト・実店舗・アプリの各領域において、3社が協力して共通パッケージを共同で提供する取り組みは業界でも先駆的な試みであり、小売企業にとってユニファイドコマース導入のコスト・スピード・品質を抜本的に改善する新しい選択肢となります。

なお、ユニファイドコマースとは、実店舗、ECサイト、モバイルアプリなど、すべての販売チャネルや顧客データを単一のプラットフォームで統合・管理する仕組みを指します。

提供の背景について

近年の小売業界では、商品力や価格競争だけで顧客を引きつけることが困難になっており、CX(顧客体験)を軸とした差別化が重要な課題となっています。オンラインとオフラインの境界が曖昧になる中、購買チャネルを統合する「OMO(Online Merges with Offline)」から、顧客データと体験全体を一元化する「ユニファイドコマース」への進化が求められるようになっています。

しかしながら、多くの企業ではECサイトと実店舗で在庫情報や顧客データが分断されており、一貫した顧客体験やデータに基づくマーケティング施策を実施するには高いハードルが存在しています。加えて、システム連携にかかる開発コストや運用の複雑さも、ユニファイドコマースへの移行を阻む大きな障壁となっています。

こうした背景を受けて、ECサイト・店舗(POSシステム)・アプリそれぞれの領域で実績を持つ3社が強みを結集し、「連携開発ゼロ・即導入・低コスト・ワンストップ管理」をコンセプトに、ユニファイドコマース導入の障壁を一気に取り除くパッケージを共同で開発したとのことです。

「店舗&ECクイック連携」サービス概要

「店舗&ECクイック連携」は、ECサイト、店舗(POSシステム)、アプリがシームレスに連携し、オンラインとオフラインを横断した顧客体験を実現するサービスです。顧客はアプリ上で会員連携を行うだけで、店舗とECサイト双方の在庫情報やポイント情報が紐づき、あらゆる接点での情報を一元的に管理できるようになります。

これにより、ポイントの統合管理、オンライン・オフラインをまたいだデータの可視化、そして再来店施策などのCRM活動がワンストップで運用可能になります。導入企業は顧客の行動を捉えたマーケティングが行えるようになり、ファン育成とLTV(Life Time Value:1人の顧客が一定の取引期間中に企業にもたらす利益の総額を示す指標)の最大化をサポートします。

3社サービスと役割

3社のサービスと役割

本パッケージは、ECサイト・実店舗・アプリという小売の主要領域を担う3社が、共通仕様での連携を行い、単なるAPI連携ではなく「エコシステム」として提供する点に最大の特徴があります。

実現する機能について

ポイント統合利用

ECサイトと店舗で別々に管理されていたポイントの統合管理を実現します。チャネルごとに発生するポイントの付与・利用をリアルタイムで同期し、事業者は統合されたポイント情報を基盤に横断的なCRM施策を展開することができます。単独チャネルでは実現できなかった一体型の会員戦略を推進することが可能です。

在庫のリアルタイム連携

店舗とECサイトの在庫データをリアルタイムで連携し、分断されていた在庫情報の可視化を実現します。店舗在庫のECサイト販売への活用や、ECサイトで注文した商品の店頭受取(BOPIS)への対応が容易となり、在庫切れによる機会損失や過剰在庫の発生を防ぎます。なお、OMSとの連携が必要になります。

パーソナライズCRM

ECサイトと店舗の購買履歴を管理し、「betrend」のCRM機能を通じて、データに基づく最適なタイミングでのパーソナライズ配信を実現します。顧客一人ひとりに合わせたアプローチでLTVの向上につなげることができます。

アプリ体験(デジタル会員証)

アプリ内で店舗とECサイトの会員情報を管理できるデジタル会員証を発行し、店舗でもECサイトでも同じ会員証を利用できる統一体験を実現します。アプリ上でクーポンや購入履歴、ポイント残高を一元的に管理できるため、オンラインとオフラインを行き来する顧客に対して一貫したサービス体験を届けることができます。

ユースケースについて

本パッケージにより、ECサイトと店舗それぞれに分断されていた在庫、注文、ポイント、顧客データを横断的に統合し、来店前・来店中・来店後のすべての購買接点をひとつの体験として設計することが可能になります。

ECサイトでの事前注文や店舗での注文・配送対応、共通ポイントの活用を通じて、来店を確実な売上につなげるとともに、チャネルをまたいだ顧客理解と継続的な関係構築を実現します。

ユースケース

料金プランについて

対象

「makeshop byGMO」を利用しているEC事業者、または「makeshop byGMO」にてECサイトを新規構築する事業者が対象となります。

利用料金

初期費用:1,210,000円~(税別)

月額費用:510,000円~(税別)

※POSハードウェアの費用は別途かかります。

パッケージに含まれる機能

  • POS・ECサイト・CRM連携
  • 在庫・ポイント統合
  • 手ぶら帰宅サービス(自宅配送)
  • パーソナライズCRM
  • リアルタイムデータ連携
  • BOPIS対応(別途JavaScriptによるカスタマイズが必要です)

各社コメント

ビートレンド株式会社 代表取締役社長 井上 英昭氏

ユニファイドコマースの本質は、チャネルをつなぐことではなく、顧客一人ひとりを正しく理解し、最適な体験を継続的に提供できるかどうかにあるとし、今回の取り組みでは、ECサイト・店舗・アプリに分散していた顧客データをリアルタイムで統合し、CRMを起点とした価値創出を"標準仕様"として実現したと述べています。データ活用が一部の先進企業だけのものではなく、業界全体に広がる世界を目指し、本パッケージを通じてCXの進化とLTV向上に貢献していくとコメントしています。

株式会社タスネット 代表取締役社長 山田 和司氏

これまで多くの小売企業が、店舗とECサイトをそれぞれ最適化しながら顧客満足度や売上の向上に取り組んできたが、結果として店舗とECサイトで仕組みが分断されてしまうなど、最適なシステムを構築・運用することが難しく十分な効果を実感できずにいる企業が多いのが現状であると指摘しています。今回の協業により、現場レベルで使いやすいユニファイドコマースを低コストで実現し、店舗とECサイトの間で顧客や商品在庫情報を無理なくスムーズに連携・活用できる土台を築き、POSという現場の基幹システムから、より多くの小売企業が次の成長ステージへ進むことを後押ししていくとコメントしています。

GMOメイクショップ株式会社 代表取締役社長CEO 向畑 憲良氏

ECサイトはこれまで、単体での成長や最適化が重視されてきたが、今後は店舗やアプリと一体となり、顧客体験全体をどう設計するかが問われる時代に入っていると述べています。従来のオーダーメイド開発では、ユニファイドコマースの要件を明確に把握している小売事業者は少なく、実現には多くの時間とコストがかかっていたとし、今回のパッケージは、多くの店舗を抱えるプラットフォーマー3社の知見をもとに、成功事例を仕様に反映したベストプラクティス型なので、スムーズにユニファイドコマースを始めることができると説明しています。GMOメイクショップは、本取り組みを通じて、小売企業の挑戦を支えるインフラとして、次世代のコマース基盤を業界に提供していくとコメントしています。

今後の展望について

3社は今後、共通仕様のさらなる拡張を進め、顧客セグメントの高度化、ECサイト・店舗間でのレコメンド連携、アプリを介したリアルタイム接客機能など、ユニファイドコマースの高度化に不可欠な追加機能の共同開発を予定しています。また、他システムとの接続も見据え、業界全体で利用できる"ユニファイドコマース標準フォーマット"としての普及を目指していくとしています。

GMOメイクショップ株式会社について

GMOメイクショップは「Commerce for a better future./商取引でより良い未来に」をミッションに掲げ、ネットショップ支援事業を展開しています。ECサイト構築支援をはじめ、ECマーケティング支援やEC運用受託にも対応しており、さらに、運営資金調達のための補助金・助成金の申請支援や、ECサイトの売上を最短即日で入金可能な『即日売上入金サービス』提供を通じて、キャッシュフローの改善も支援するなど、EC領域における一気通貫の支援体制を構築しています。

13年連続で業界No.1(ECサイト構築サービス運営企業各社の発表数値よりSaaS型の数値を比較、GMOメイクショップ調べ 2025年4月時点)のECサイト構築SaaS「makeshop byGMO」に加え、アドオン開発に対応する上位版サービスとして、「GMOクラウドEC」も提供しており、スタートアップから大規模ECサイトまで、あらゆるビジネスのEC化をサポートしています。

今後もGMOメイクショップは、広範なEC領域において店舗が抱えるさまざまな課題を解決できるよう、サービスのさらなる強化を図り、国内EC市場のさらなる活性化に貢献していくとしています。

株式会社タスネットについて

株式会社タスネットは、ネットショップ連携のリーディングカンパニーとしてPOS業界に先駆けて実店舗とネットショップの連携に取り組んできました。「パワクラ」は、導入実績3,500店舗を突破したクラウド型POSレジシステムです。単店舗から100店舗超の全国展開企業まで、アパレルや雑貨などのさまざまな小売専門店に利用されており、実店舗とネットショップをリアルタイムでつなげ、高度な売上・在庫・顧客管理によって、売上拡大とコスト削減を同時に実現します。6割を超えるユーザーがネットショップ連携の機能を使用し、導入後のECサイト売上が昨対比200%以上を記録したユーザーがいるなど、EC化率・ECサイト売上の向上において数多くの実績を上げています。

ビートレンド株式会社について

ビートレンド株式会社は、スマートフォン・タブレット・携帯電話などを活用し、企業が顧客との接点を統合的に管理・運用可能なスマートCRMを実現するプラットフォーム『betrend』を開発しています。2000年の創業以来、マーケティング手法の変化に対応し機能追加を行い、流通業や飲食・サービス業を中心に導入されています。情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS(ISO27001))認証取得のシステム運用とプライバシーマーク取得の個人情報管理体制により、安全で信頼性の高いシステムを提供しています。

出典元:GMOインターネットグループ プレスリリース

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